この症状、急性鼻炎!?主な原因や慢性鼻炎との違い、治療法とは?

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「鼻風邪のような症状が続いている」というときは、急性鼻炎である可能性が高いでしょう。鼻水やくしゃみ・鼻づまりなど、鼻の不快な症状にお悩みの方は、まず自分の症状を見極めることが大切です。

この記事では、急性鼻炎の原因や症状・治療法や予防のポイントなどをまとめて解説しています。

  1. 急性鼻炎とはどんな病気?
  2. 急性鼻炎と慢性鼻炎・アレルギー性鼻炎との違い
  3. 急性鼻炎の治療方法
  4. 急性鼻炎のケアと日常生活で気をつけるポイント
  5. 急性鼻炎にかんするよくある質問

この記事を読むことで、急性鼻炎の悩みを解消することができるでしょう。急性鼻炎の不快な症状から早めに抜け出す方法がわかりますよ。


1.急性鼻炎とはどんな病気?

まずは、急性鼻炎という病気について解説します。主な症状や原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

1‐1.鼻の内部に起こる炎症のこと

鼻の内部は粘膜によって覆われています。この部分に炎症が起こった状態を「鼻炎」と言い、粘膜が刺激を受けやすくなるため、さまざまな不快症状が現れやすくなるのです。

鼻炎にはいくつか種類があり、その原因や症状は異なります。当然、治療法も変わってくるため、自分の症状を見極めることが重要です。

1‐2.主な症状は鼻水・くしゃみ・鼻づまり

急性鼻炎の主な症状には、鼻水やくしゃみ・鼻づまりなどがあります。最初は水っぽい鼻水が出ることが特徴的で、数日経過すると粘り気のある鼻水に変わっていくでしょう。さらに、鼻づまりが原因で口呼吸になることも多く、その結果、のどの粘膜が炎症を起こすこともあります。鼻の不快症状だけでなく、咳(せき)や発熱・頭痛などの症状の原因になる場合もあるのです。

1‐3.急性鼻炎の主な原因は「ウイルス感染」

急性鼻炎の多くは、ウイルス感染が原因です。コロナウイルスやライノウイルスなどに感染すると、鼻の不快症状となって現れます。単なる風邪の症状に引き続いて起こるケースも多いため、見極めるのが困難な場合もあるでしょう。

1‐4.急性鼻炎になりやすいのはどんな人?

急性鼻炎には、なりやすい人となりにくい人がいます。次の項目に当てはまる人は、普段から急性鼻炎にならないように注意する必要があるでしょう。

  • 免疫力が低下している人
  • 生活習慣が不規則な人
  • 家族に喫煙者がいる人

1‐5.急性鼻炎は日常生活にさまざまな影響を及ぼす!

急性鼻炎になると、日常生活に及ぼす影響はたくさんあります。たとえば、ひどい鼻水や鼻づまりが原因で臭いが感じにくくなり、イライラして物事に集中できなくなることもあるでしょう。当然、睡眠が妨げられるため体調も崩しがちになります。大事な場面でも鼻水やくしゃみが止まらなくなり、つらい思いをすることもあるでしょう。

1‐6.放置すると難聴になることも?

急性鼻炎は風邪が原因で発症することがほとんどです。しかし、風邪が治ってからも鼻の症状が続く場合は、放置しておくと危険な場合もあります。慢性副鼻腔(びくう)炎や滲出(しんしゅつ)性中耳炎を起こしやすくなるのです。

滲出(しんしゅつ)性中耳炎は難聴を引き起こし、さらに放置しておくと症状が進行して手術が必要になることもあります。治療に時間がかかり、再発の可能性も高い滲出(しんしゅつ)性中耳炎。このような状態になる前に、早めに急性鼻炎を治療しておくことが大切です。

2.急性鼻炎と慢性鼻炎・アレルギー性鼻炎との違い

急性鼻炎と似た病気に、慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎があります。その違いや見極めるポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。

2‐1.慢性鼻炎は急性鼻炎が慢性化した状態

急性鼻炎が慢性化すると慢性鼻炎になります。急性鼻炎を繰り返したり、症状が長引いたりした場合に起こることが多いでしょう。主な症状には、鼻周りの不快感のほかに、頭痛や味覚障害・鼻血などがあります。慢性鼻炎を放置すると蓄膿(ちくのう)症を引き起こすことになるため、早めの治療が大切です。

2‐2.アレルギー性鼻炎は花粉やハウスダストが原因で起こる

風邪をひいたわけでもないのに鼻水やくしゃみが止まらなくなる場合は、アレルギー性鼻炎が疑われます。主なアレルゲンには花粉やハウスダストがあり、日本人の5人に1人はアレルギー性鼻炎を持っていると言われているのです。

主な症状には、発作的に起こる鼻水やくしゃみ・鼻づまりなどがあります。ぜんそくやアトピー性皮膚炎などの合併症を引き起こすこともあるため、注意が必要です。アレルギー性鼻炎の薬には、内服薬と点鼻薬・点眼薬があります。

2‐3.急性鼻炎と慢性鼻炎の違いとは?

急性鼻炎の場合は、鼻水やくしゃみなどの症状が現れ始めてから1~3週間ほどで治ることがほとんどです。しかし、2か月〜3か月以上経過しても症状が治まらない場合は、慢性鼻炎を起こしている可能性が高いでしょう。慢性鼻炎になると鼻の粘膜が赤く腫れ上がるため、鼻づまりの症状がひどくなるのが特徴です。また、粘り気のある鼻水が長く続くようになるでしょう。

2‐4.急性鼻炎とアレルギー性鼻炎の違いとは?

「この症状が急性鼻炎なのかアレルギー性鼻炎なのかわからない」という人は多いでしょう。急性鼻炎とアレルギー性鼻炎の大きな違いは、発症メカニズムにあります。アレルギー性鼻炎の場合、花粉が原因で起こるものが通年性アレルギー性鼻炎、ホコリやダニなどのハウスダストが原因で起こるものが季節性アレルギー性鼻炎です。血液検査によって何に対するアレルギーかを知ることができます。

2‐5.急性鼻炎の症状をチェック!

急性鼻炎と慢性鼻炎・アレルギー性鼻炎は症状が似ており、自己判断が難しい場合も多くなっています。急性鼻炎かどうかを見極めるためのチェックポイントは以下のとおりです。

  • 水っぽい鼻水が粘り気のあるものに変わってきた。
  • 症状が出始めてから3週間以内である。
  • くしゃみが止まらない。
  • 鼻がつまっている。
  • のどが乾燥している。

上記以外に「鼻水がのどに流れる」「頭重感や頭痛がある」「鼻の奥から悪臭がする」などの症状がある場合は慢性鼻炎の可能性があります。また、環境や天気など、決まった要因で症状が現れる場合は、アレルギー性鼻炎を疑いましょう。

3.急性鼻炎の治療方法

急性鼻炎の治療方法にはどのようなものがあるのでしょうか。診断方法や薬について、子どもの場合の治療法をご紹介します。

3‐1.急性鼻炎を診断するには?

急性鼻炎の場合、鼻鏡初見で診断がつくことがほとんどです。鼻粘膜が赤く腫れ上がっているかどうかで、アレルギー性鼻炎との見分けをつけることができます。また、アレルギー性鼻炎の場合は目のかゆみや充血などの症状を伴うことが多いため、この点が診断ポイントになるでしょう。

3‐2.急性鼻炎の治療方法と薬について

ウイルスが原因の急性鼻炎の場合、対症療法が主になります。悪化して慢性副鼻腔(びくう)炎などを引き起こさないために、鼻水を抑える抗ヒスタミン薬や粘液溶解液が投与されることがほとんどです。

また、細菌感染を起こしている場合は抗生剤が処方されることもあります。鼻づまりがひどい場合は、ネブライザーという吸入器を使って鼻水を出しやすくする治療が行われることもあるでしょう。急性鼻炎の治療に使われる薬には、口の渇きや食欲増進などの副作用が現れることもあります。市販薬を使う場合は、薬剤師によく相談してから選ぶようにしましょう。

3‐3.子どもが急性鼻炎になった場合の治療法は?

急性鼻炎は子どもがかかる場合もあります。特に免疫力の低い乳幼児はかかりやすく、合併症を引き起こしやすいため注意が必要です。子どもは上手に鼻をかむことができないため、鼻腔(びくう)内に鼻水がつまりやすくなります。そのため、抗ヒスタミン薬などの投与のほか、鼻を吸引するなどの治療法が行われることが多いでしょう。

4.急性鼻炎のケアと日常生活で気をつけるポイント

急性鼻炎になってしまった場合、自宅でできるケア方法にはどのようなものがあるのでしょうか。また、予防のためのポイントもご紹介します。

4‐1.予防のために気をつけたい生活習慣

急性鼻炎を予防するために、普段から気をつけておくべきことはたくさんあります。まず、急性鼻炎は風邪が原因で起こることが多いため、できるだけ風邪をひかないように注意しましょう。外出先から戻ったら必ず手洗いとうがいをしてください。

また、栄養バランスのよい食生活を心がけ、十分な睡眠をとるようにしましょう。免疫力の低下は風邪を招きやすくなります。風邪をひいてしまったときは、安静にして早めにしっかり治すことが大切です。

4‐2.急性鼻炎をケアするためにやってはいけないこと

急性鼻炎は、自宅でのケアによって症状を緩和し、早めに治すことが可能です。以下のことに注意して過ごすようにしましょう。

  • 室内の乾燥を防ぐ。
  • シャワーだけでなく浴槽に浸(つ)かるようにする。
  • 免疫力の低下を防ぐため、ストレスや疲れをためない。
  • 鼻をすすらない。

4‐3.急性鼻炎になったら…注意すべき合併症状

急性鼻炎の主な合併症状には、中耳炎があります。鼻と耳管はつながっているため、鼻に炎症が起こると耳管を通じて中耳に侵入しやすくなるのです。鼻の症状に続いて耳の違和感が現れた場合は、急性鼻炎の合併症状である可能性が高いでしょう。早めに耳鼻科を受診して治療することをおすすめします。

5.急性鼻炎にかんするよくある質問

急性鼻炎に悩む人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。

Q.インフルエンザが原因で急性鼻炎になることもありますか?
A.あります。急性鼻炎の原因となるものは、主にインフルエンザウイルスやRSウイルス・アデノウイルスなどです。鼻の症状だけがいつまでも長引く場合は、早めに耳鼻科を受診してください。

Q.急性鼻炎と診断されました。喫煙はやめた方がよいですか?
A.タバコの煙は鼻の粘膜を刺激し、症状悪化の原因になります。なるべく喫煙を控え、家族にも協力してもらいましょう。

Q.運動不足も急性鼻炎の原因になるというのは本当ですか?
A.急性鼻炎は、体の免疫力が低下しているときにかかりやすくなります。普段から運動不足が気になる方は、適度な運動を取り入れて免疫力の向上を心がけましょう。

Q.子どものいびきがひどくなりました。急性鼻炎の可能性はありますか?
A. 急性鼻炎になると鼻腔(びくう)内の粘膜が腫れ上がるため、いびきがひどくなることがあります。もちろんほかの原因も考えられるため、急性鼻炎の特徴的な症状がないか観察してみてください。

Q.急性鼻炎を何度も繰り返すのはなぜですか?
A. 急性鼻炎の原因となるウイルスは200種類以上あります。そのため、違う種類のウイルスには以前の免疫には役立たないのです。特に乳幼児は、風邪をひくたびに急性鼻炎になるケースも少なくありません。

まとめ

いかがでしたか? 急性鼻炎の原因や症状・治療方法などをまとめて解説しました。急性鼻炎はほかの鼻疾患と間違えやすく、放置しておくと合併症を引き起こす可能性もある危険な病気です。早めに耳鼻科で診断を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。

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