アレルギー性鼻炎と鼻風邪の違いとは? 見分け方やそれぞれの対処法を解説

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鼻水が出たり鼻づまりを感じたりしたら、風邪かなと思いますよね。しかし、長期間鼻水が続く場合は、アレルギー性鼻炎かもしれません。アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストの刺激によるもので、鼻風邪の薬では完治が見込めません。自分がどちらなのかを見極め、正しく対処する必要があります。

そこでこの記事では、「アレルギー性鼻炎と鼻風邪はどう違う?」「それぞれの対処法は?」といった疑問について答えていきましょう。

  1. アレルギー性鼻炎と風邪について
  2. アレルギー性鼻炎? 風邪? セルフチェックをしよう! 
  3. アレルギー性鼻炎と風邪の治療方法
  4. アレルギー性鼻炎や風邪の予防法について
  5. アレルギー性鼻炎のレーザー手術について
  6. アレルギー性鼻炎ケアや生活習慣で気をつけたいこと
  7. アレルギー性鼻炎や風邪のよくある質問
  8. まとめ

風邪とアレルギー性鼻炎はとても似ています。この記事を読むことで、風邪とアレルギー性鼻炎について学びことができ、適切な対処が出来るようになるでしょう。


1. アレルギー性鼻炎と風邪について

風邪の症状が長引いていると思ったら、実はアレルギー性鼻炎だと判明するケースがあります。ここでは、アレルギー性鼻炎と風邪の共通点や違い、見極め方などを紹介しましょう。

1-1.アレルギー性鼻炎と風邪の関係や共通点

共通点としては、どちらも鼻水が出るということが挙げられます。鼻水が出る原因は、風邪もアレルギー性鼻炎も鼻粘膜の炎症によるものです。鼻粘膜がただれ、鼻水・鼻づまり・頭痛といった症状が現れます。このような症状が共通しているため、これまでアレルギーがなかった場合、間違えやすいのです。ちなみに、風邪の中でも特に鼻水の症状が強く出るものを鼻風邪と呼びます。

1-2.アレルギー性鼻炎と風邪の違いとは? 

アレルギー性鼻炎と風邪の最も大きな違いは、症状が起きる原因です。アレルギー性鼻炎は、ハウスダストや花粉といったアレルゲンが鼻粘膜に付着することで症状が起こります。一方、風邪の場合は、ウイルスの侵入が原因です。発熱を伴う症状が特徴となっています。

1-3.アレルギー性鼻炎と風邪の見極め方

アレルギー性鼻炎と風邪は共通した症状がありますが、それぞれを判断するポイントがあります。まず、発熱があり粘着質の鼻水が出るという場合は風邪です。鼻水の色や状態で判断するとわかりやすいでしょう。

アレルギー性鼻炎の場合は、鼻水がさらさらした状態で、鼻づまりを感じることもあります。アレルゲンによって鼻粘膜が刺激されるため、くしゃみが多いのも特徴です。目がかゆくなるといった、風邪にはない症状を感じることもあります。

1-4.なぜアレルギー性鼻炎と風邪の違いを見極めることが重要なのか? 

アレルギー性鼻炎と風邪は、それぞれ治療方法が異なります。特に、アレルギー性鼻炎の場合は、正しい対処をしないと症状が長引き、重篤な副鼻腔(びくう)炎に発展する恐れもあるのです。そのため、早期に風邪との違いを見極め、適切に対処する必要があります。

2.アレルギー性鼻炎? 風邪? セルフチェックをしよう! 

アレルギー性鼻炎か風邪か、セルフチェックする方法があります。どちらかわからないと悩んだら、下記の項目にあてはまるか確認してください。

アレルギー性鼻炎

  • さらさらした鼻水
  • 鼻づまり
  • のどの違和感
  • 頻繁に起こるくしゃみ

風邪

  • 発熱
  • 粘着質の鼻水(色がついている場合もあります)
  • 咳(せき)や痰(たん)
  • のどの違和感と赤み
  • 頭痛
  • 寒気

上記を比べるだけでも、違いが見て取れると思います。ポイントとなるのは、鼻水の状態と発熱です。ご自身の症状と比べて見てください。

3. アレルギー性鼻炎と風邪の対処法

アレルギー性鼻炎も風邪も、きちんと治さないと悪化します。風邪だから大丈夫ということはありません。それぞれの治し方を覚えておきましょう。

3-1.風邪の対処法は? 

風邪の場合は、耳鼻咽喉科や内科を受診してください。総合感冒薬や鼻水の排出を促す薬が処方されます。

自身でできることとしては、体の免疫力を上げる工夫をすることです。体温を上げ、規則正しい生活を心がけるだけでも回復は早くなります。

発熱は苦しい症状ではあるものの、ウイルスへ対抗している証拠です。よほどのことがない限り、無理に熱を下げる必要はありません。

3-2.アレルギー性鼻炎の対処法は? 

アレルギー性鼻炎には、季節性のものと通年のものがあります。季節性は、花粉が飛散する季節に到来するアレルギー性鼻炎です。一方、通年アレルギー性鼻炎は、ハウスダストや室内に潜むダニ・カビといったものが原因となっています。

アレルギー性鼻炎の治療方法は、まず徹底的にアレルゲンを除去することが大切です。アレルゲンは、血液検査である程度特定することが可能です。

鼻風邪の治療方法と違う点として、抗アレルギー薬や点鼻薬を使った改善が挙げられます。点鼻薬は傷ついた粘膜に直接噴射するため、飲み薬より高い効果が得られるでしょう。いずれも、耳鼻咽喉科を受診してください。あまりに長引く、日常生活がままならないという方には、鼻へのレーザー手術を検討することもあります。

4.アレルギー性鼻炎や風邪の予防法について

普段の生活に気をつけることで、アレルギー性鼻炎や風邪の発症リスクを下げることができます。なるべくウイルスやアレルゲンを持ち込まないことは前提です。しかし、免疫力低下で症状が進行するため、予防法は身につけておいて損はないでしょう。

4-1.生活習慣の改善

アレルギー性鼻炎や風邪を予防するには生活習慣の改善が大切なポイントとなります。いくつか紹介しましょう。

禁煙

喫煙者は節煙や禁煙に努めてください。喫煙は鼻粘膜に刺激を与えます。

十分な睡眠

睡眠をしっかり取り、免疫力を高めることも大切です。

適度な運動

ストレスや疲労蓄積を避け、適度な運動で発散するようにしましょう。体にいい生活を取り戻すだけで、アレルギー性鼻炎にならない体質改善は促すことができます。

食生活の改善

脂質過多やタンパク質といった負荷のかかる食べ物は控え、野菜を多く食べるようにしてください。

いかに薬の服用を続けようとも、生活習慣が乱れたままでは根本の改善になりません。そのため、ベースとなる生活を整えることが最善策といえます。

4-2.アレルゲンの徹底排除

室内をどんなに掃除をこまめにしても、ハウスダストは残ります。ペットを飼っているご家庭では、なおさら被毛が刺激になるのでは? と不安に感じることでしょう。

寝具・ソファーカバーを干す習慣を持つようにしてください。ハウスダストの吸引力が優れた掃除機に買い換えるのも、1つの方法です。ラグやカーペットを敷いているご家庭では、裏面も吸い取るようにしてください。ダニは暗い場所を好みます。太陽光があたる表面を避け、裏面に潜んでいる可能性も否定できません。

また、花粉を家に持ち込まないことも大切です。家に入る前、軽く衣類を払い落とす習慣を持ち、室内に侵入する量を大幅に削減しましょう。

4-3.アレルギー性鼻炎や風邪の予防法で注意すべきことは? 

どちらの病気にも共通していえるのは、手洗い・うがい・マスクの着用を心がけることです。予防の第一歩として、大変効果を発揮します。帰宅後は、必ず家族全員で励行するようにしてください。

5.アレルギー性鼻炎のレーザー手術について

アレルギー性鼻炎の患者数は、年々増え続けています。一定期間の薬を服用してもなお改善が見られない場合や薬だけでは手に負えないといった場合、手術という手段もあるのです。手術と聞くと、不安になる方も多いでしょう。そこで、まずはレーザー手術の基礎知識からご紹介します。

5-1.手術が適応になる症状とは? 

治療経過が悪い方や鼻粘膜の腫脹(しゅちょう)が悪化している方は、手術を検討することになります。症状が長く続きと副鼻腔(びくう)炎や中耳炎といった重篤な症状になることもありますから、早い段階に手術で根本から改善する方が予後はよくなるはずです。医師の指示に従い、適切な医療を受けましょう。なぜ手術が必要なのか、現在の症状はどうなのか、今の治療法で改善の見込みはないのかなど、不安に感じる点は事前にぶつけてみてください。

5-2.アレルギー性鼻炎の手術におけるメリットとデメリット

メリットは、重篤な症状を回避できることと、早期回復が見込めることです。何より、辛(つら)い症状から解放されることで、通常の生活を取り戻すことができます。

レーザーを使った手術が主になるため、レーザー照射部位が出血しやすくなることがデメリットです。しかし、大量出血の恐れはありません。鼻血が少し出る場合もあれば、出ない場合もあり個人によって異なります。長期間効果が持続する場合もあれば、2か月前後で症状が再発する例もあります。再発した場合でも、再手術で回復を促すことができるはずです。

5-3.手術に要する時間や入院日数は? 

レーザー手術では、ラジオ波を使って行います。鼻粘膜を直接照射し、アレルギー反応が過剰になることを抑え、1回の手術で長期間の改善が見られる手法です。手術時間は15分程度で、日帰りが基本となります。

5-4.レーザー以外にある手術はある? 

レーザー以外には、副鼻腔(びくう)炎の治療改善が期待できる内視鏡下鼻副鼻腔(びくう)が用いられることもあります。1〜2時間で終わり、手術は局所麻酔です。術後の出血や腫れも最小限に留(とど)めることができます。

もう1つは、鼻中隔矯正術と下鼻甲介切除術があります。鼻の片方だけがつまる症状で苦しむ方の多くは、鼻中隔湾曲症の疑いがあり、まっすぐに修正する手術が有効です。手術時間は1時間前後なので、日帰りで手術することができます。下鼻甲介の鼻粘膜が腫れ、狭くなっている場合には、上記手術と並行して下鼻甲介切除手術も行う場合もあるでしょう。

5-5.アレルギー性鼻炎の手術は保険適応になる? 

内視鏡下鼻副鼻腔(びくう)手術・鼻中隔矯正術・下鼻甲介切除術・レーザー手術のすべてが保険適応となります。中でも、レーザー手術は片鼻3,000円前後と費用負担が少ないです。

5-6.アレルギー性鼻炎の手術における注意点

手術後は鼻血や鼻づまりが発生しやすくなります。手術後は、耳鼻咽喉科を定期的に受診し、鼻の状態を確認してもらうことが必要です。手術後は、トラブルを未然に防ぐためにも、手術後は必ず耳鼻咽喉科を受診をするようにしてください。

6.アレルギー性鼻炎ケアや生活習慣で気をつけたいこと

予防意識を持つだけで、アレルギー性鼻炎の発症を抑制できます。自宅で実践できる方法を覚えておきましょう。

6-1.予防のために気をつけたい生活習慣

喫煙者はアレルギー性鼻炎を発症するリスクが高いです。煙に含まれる物質が鼻粘膜を刺激し、悪化する傾向があります。家庭内でアレルギー性鼻炎患者がいる場合、分煙を心がけるか、禁煙するようにしましょう。

ペットの被毛も刺激となります。アレルギーが疑われる場合、室内飼いは極力避けてください。

普段からバランスのいい食事をし、免疫力を高めることが発症を抑えるポイントです。睡眠も十分に取りましょう。体質改善でアレルギー性鼻炎の予防になります。

6-2.アレルギー性鼻炎ケアでやってはいけないこと

日常生活で注意すべきポイントとして、花粉が原因となっている症状の場合、外に布団やシーツを干さないように注意してください。花粉が付着し、症状が悪化するきっかけになります。布団乾燥機などを利用し、室内に花粉を持ち込まないよう工夫しましょう。

7.アレルギー性鼻炎や風邪のよくある質問

辛(つら)い症状を改善したいですよね。少しでも楽になるため、質問集を参考にしてください。

Q.アレルギー性鼻炎対策で理想的な室温・湿度は?
A.高湿度は、ダニが発生しやすくなります。とはいえ、定湿度はウイルスの活動が活発化しやすいです。理想的なのは、湿度50%前後、室温24℃前後とされています。

Q.乳幼児もアレルギー性鼻炎を発症する?
A.アレルギー性鼻炎は、どの年代でも発症します。乳児の場合、鼻水や鼻づまりにより、母乳やミルクが飲みにくいといった事態に陥るため、早期治療が大切です。

Q.アレルギー性鼻炎に市販薬は効果がある?
A.市販の抗アレルギー薬や点鼻薬も一定の効果はあります。しかし、一人一人の症状に合わせたものではなく、素人が自分に合った薬を選ぶのは至難の技です。耳鼻咽喉科で処方してもらった薬の方が安心でしょう。

Q.鼻風邪の治し方が知りたい。
鼻風邪の改善には、生姜(しょうが)湯がおすすめです。体を温めるものを積極的に食べましょう。野菜などビタミン類を多く含む食べ物は風邪の改善に役立ちます。

Q.鼻うがいは効果がある?
鼻粘膜にアレルゲンが付着し、鼻水や鼻づまりが起こります。鼻うがいをすることで鼻粘膜を直接洗い流せるので、すっきりできるでしょう。塩分の濃度としては、100mlのぬるま湯に1gの塩を溶かしたものが最適です。

8.まとめ

いかがでしたか? アレルギー性鼻炎は、鼻風邪と非常によく似た症状が現れます。そのため、初めてアレルギーを発症したときには間違うことも多いでしょう。一番簡単な見分け方は、アレルギー性鼻炎はさらさらとした鼻水、風邪は発熱があるということです。普段から適度な運動・バランスのいい食事・ビタミン類を含む食べ物を食べるなど、体質改善をして風邪やアレルギー性鼻炎の予防に努めてください。

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