誤嚥性肺炎とは? 症状や原因を知って予防のポイントをつかもう

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誤嚥(ごえん)性肺炎の予防法を知っておきたいと考えていませんか? 
なかなか聞き慣れない名前かもしれませんが、誰でもなる可能性のある病気の1つです。万が一に備えて、原因や症状、予防と対策法について知っておきたいと思うでしょう。そこで、この記事では誤嚥性肺炎についての基礎知識をご紹介します。誤嚥性肺炎を予防していくためにも、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

  1. 誤嚥性肺炎の症状
  2. 誤嚥性肺炎の原因
  3. 誤嚥性肺炎の予防法
  4. 誤嚥性肺炎になった場合の対策法

1.誤嚥性肺炎の症状

誤嚥性肺炎は肺炎の一種なので、肺炎と同じような症状が現れると言われています。最も多い症状は、次の3つです。

  • せき
  • 発熱
  • たん

基本的にこれらの症状が出るのですが、恐ろしいことに高齢者の場合はほとんど症状が現れないと言われています。高齢者が誤嚥性肺炎になった場合に現れやすい症状は、元気がなくなったり昼間ずっと眠気に襲われたりするなどであるため、なかなか気付きにくいのです。

2.誤嚥性肺炎の原因

2-1.嚥下性肺炎の原因について

誤嚥性肺炎の原因は、その名のとおり飲み物や食べ物・唾液などが誤って器官に入ってしまうことで肺に流れ込むことです。基本的に、誤って気管に入ってしまったとしても、そのときすぐにせき込むため肺に入る前に押し戻すことができます。しかし、体力が低下していたり高齢者であったりする場合、このときに押し戻す力が弱くなってしまうのです。その結果、肺にものが入り込み、口内に生息している細菌が繁殖して肺炎を起こす結果となってしまいます。

2-2.どんな人が嚥下性肺炎になりやすいの? 

基本的に高齢者に多いと言われている嚥下性肺炎ですが、人によっては若いうちからも注意する必要があります。それでは、嚥下性肺炎になりやすい人の特徴をご紹介しましょう。

泥酔状態で寝入ることが多い人

特にお酒が好きでよく飲む人、飲む量が多い人は注意しましょう。泥酔状態で寝てしまうと、胃の中にあるものが逆流しやすくなってしまいます。その結果、逆流してきたものを誤飲することになり、嚥下性肺炎につながる恐れがあるのです。

食後に寝転がる習慣が付いている人

ご飯を食べてからすぐに就寝したり、寝転がってテレビをみたりしていませんか? 食べた直後に寝転がると、胃の中の食べ物が逆流してくる可能性が高まります。特にあお向けの状態で寝転がると逆流が起こりやすいので、このような習慣が付いている人は気を付けましょう。

強めの睡眠薬を飲んでいる人

睡眠薬を飲むと、嚥下反射が低下してしまいます。この効果は睡眠効果が高ければ高いほど高まるため、特に強い睡眠薬を飲んでいる人は注意しましょう。

椅子の背に体を預けた状態で食事をとる習慣がある人

食事をするとき、どのような姿勢になっていますか? 背もたれ付きの椅子に座って食事をとっている人の場合、背もたれに体を預けた状態でものを食べていると誤嚥しやすくなるのです。できれば食事中は背もたれに背中を預けず、正しい姿勢を意識するようにしましょう。

虫歯・歯周病になっている人

虫歯や歯周病になっていると、口腔(こうくう)内は細菌が繁殖しやすくなってしまいます。繁殖した細菌は唾液に混ざっているため、唾液を誤嚥したときに誤嚥性肺炎を起こしやすくなるのです。虫歯や歯周病がある人は、早めに治療を済ませるようにしましょう。

食べる(飲む)のが早い人

食事のとき、ゆっくりと時間をかけて食べていますか? 早食いや早飲みは誤嚥の可能性も高くなるため、非常に危険です。また、早食いの人は一度にたくさんの食べ物を口の中に含んでしまう傾向があります。一度にたくさん口の中に入れ過ぎると、むせやすくなるため、誤嚥も発生しやすくなるのです。早食いや早飲みが習慣化している人は、意識してゆっくり食べたり飲んだりするように心がけましょう。

3.誤嚥性肺炎の予防法

食べ物や飲み物、唾液の誤飲が主な原因となって起こる嚥下性肺炎。できれば未然に予防していきたいですね。そこで、嚥下性肺炎の予防法についてご紹介します。

3-1.食事をしているときの誤嚥予防法

最も誤嚥が起こりやすいのが、食事中です。そこで、食事中の予防法をご紹介しましょう。

一口で食べるときの量に気を付ける

ついつい一口で口の中いっぱいに頬張っていませんか? このように一口で食べる量が多過ぎると、誤嚥をしやすくなります。一口の量はなるべく少なくして、飲み込むときに負担がかからないようにしましょう。

寝ながら食べない

寝転がった状態で飲み食いしていると、誤嚥しやすくなります。何かを食べたり飲んだりするときは、必ず座った状態を意識しましょう。

食べ終わった直後に寝転がらない

食べ終わってすぐに体を横にしてしまうと、胃の中に入っているものが逆流して、それが原因で誤嚥につながってしまいます。食後はつい寝転がりたくなってしまうものですが、しばらくは座った状態をキープするようにしましょう。できれば食後2時間は寝転がらないことが理想です。

3-2.睡眠中の予防法

睡眠中も、唾液を誤嚥してしまうことで誤嚥性肺炎につながる可能性があります。そこで、睡眠中の誤嚥で誤嚥性肺炎にならないようにするための予防法をご紹介しましょう。
この場合の最もおすすめな予防法は、睡眠前に歯磨きをしっかり行っておくことです。誤嚥性肺炎は唾液や食べ物などを誤嚥したとき、口腔(こうくう)内に在中している細菌が肺の中で繁殖してしまうことが原因で起こります。つまり、口腔(こうくう)内をできるだけ清潔にしておけば、万が一誤嚥してしまったとしても肺炎につながる可能性を低くすることができるのです。

4.誤嚥性肺炎になった場合の対策法

どんなに予防をしていても、嚥下性肺炎を起こしてしまうこともあるでしょう。そこで、万が一嚥下性肺炎になってしまった場合には、どのような対策を行えば良いのかをご紹介します。 

4-1.何よりもまず、専門の病院へ

誤嚥性肺炎になってしまったら、とにかく早めに病院で診断を受けることが重要となります。呼吸器内科など専門の病院を受診して、早い段階で対処できるようにしましょう。
具体的に病院で行われるのは、聴診器による肺の音確認や、胸部X線で肺の中に異物が入っていないかの確認などです。肺の中に異物がない場合は抗生剤などでの治療だけで済みますが、異物が入っている場合は内視鏡で取り除く必要もあるため、少し大変になるでしょう。

4-2.誤嚥性肺炎の診断は内科だと難しい? 

誤嚥性肺炎かも…と思って一般内科を受診したら、風邪と言われたというケースは多いようです。しかし、実際には誤嚥性肺炎であるため処方された風邪の薬では、全く症状が改善しないという状態が続きます。そのまま、別の医師に相談してみたら誤嚥性肺炎だったということはよくあることなのです。一般内科ではなかなか判断が難しいため、できれば呼吸器内科のように専門の病院にかかる方が良いでしょう。

4-3.こんな症状が出てたら要注意、誤嚥性肺炎の兆候かも…? 

病院で風邪と診断を受けたけど、なかなか症状が回復しない…。そんなときは、一度自分の症状を見なおしてみましょう。誤嚥性肺炎の場合は次のような症状が起こりやすいので、参考にしてください。

  • 高熱
  • 激しいせき
  • たんが濃く、量が多い
  • 呼吸が苦しくなる
  • 元気がなくなった
  • 食事にかかる時間が長くなった
  • 一日を通してぼーっとしている
  • 食後に疲労を感じてぐったりしてしまう
  • 口内に食べ物をためこんだまま飲み込むことができない
  • 失禁することが増えた

以上のような症状が出ている場合は、ただの風邪ではなく嚥下性肺炎を疑った方が良いでしょう。早めに専門の医師に相談して、適切な処置をしてもらうようにしてください。

まとめ

誤嚥性肺炎についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? それでは、今回ご紹介したことをまとめてみましょう。

  • 誤嚥性肺炎の症状
  • 誤嚥性肺炎の原因
  • 誤嚥性肺炎の予防法
  • 誤嚥性肺炎になった場合の対策法

以上でご紹介した誤嚥性肺炎についての基礎知識を知っておけば、いざというときでも冷静に対処することができるでしょう。また、普段から誤嚥性肺炎にならないための予防もしていけるはずです。誤嚥性肺炎は対処が遅くなれば、それだけ治りも遅くなってしまいます。早めの対処ができるように、少しでもおかしいなと思ったら専門医の診察を受けるようにしてください。

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