喘息になってしまう原因は? 知っておきたい喘息のあれこれ!

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喘息(ぜんそく)というと小児喘息を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、最近は大人で発症するケースも多くなってきており、子供も大人も等しく気をつけなければいけない病気となってきています。

喘息による死者は年間2,000人。この数が多いと見るか少ないと見るかは人によると思いますが、少なくとも死のリスクがある非常におそろしい病気だということは理解できるかと思います。ですから、喘息にならないように、そしてなった後に適切な処置をすることが重要なのです。

そこで、今回は喘息の原因や対処法など、喘息の基礎的な情報についてご紹介していきます。ぜひ、最後までお付き合いください。

  1.  喘息ってどんな病気?
  2. 喘息の主な原因とは?
  3. 喘息にならないために気をつけること
  4. 喘息の発作が起きたときの対処法とは?

1.喘息ってどんな病気?

喘息とはアレルギーや気道の過敏性が原因で気道の慢性炎症が起こる疾患であり、正常な人であると、気道に炎症が起きていないため空気が通りやすくなっているのが、喘息患者では気道に炎症が起きており、すでに気道が狭くなっています。
そのため、喘息患者の気道は刺激を受けやすい状態となっていて、ここに、アレルギー物質やストレス、タバコなどの刺激が加わると、気道がさらに狭くなります。

これによって呼吸時の喘鳴(ぜんめい)、咳(せき)、息切れ、息苦しさ(呼吸困難)などが起こります。喘鳴というのは、呼吸のときに気道がヒューヒュー、ゼーゼーとなる症状のことです。喘息の最も有名な症状ですが、人によっては喘鳴がなく、咳だけが続くこともあります。

2.喘息の主な原因とは?

喘息は主に二つの種類に分かれます。

ダニやホコリといったアレルゲンに反応して起こる『アトピー型喘息』と、アレルギー以外の原因によって引き起こされる『非アトピー型喘息』です。

では、それぞれの原因となるものにはどのようなものがあるのでしょうか。

アトピー型喘息

  • ハウスダスト(ホコリ、ダニなど)
  • ペット
  • 花粉
  • 食べ物

非アトピー型喘息

  • 運動
  • たばこ
  • 過労・ストレス
  • 風邪などの感染症
  • 大気汚染
  • 天候・気温の変化
  • 香水などの匂い

3.喘息にならないために気をつけること

喘息になった気道は炎症により非常に過敏になっており、ちょっとした刺激に反応が起こります。

3-1.原因となるものなるべく排除する!

喘息の発病や発作の発症を予防するには、何よりも原因となるものを排除することが重要です。部屋をこまめに掃除するのは基本として、たばこは吸わない、香水はつけない、などできるだけ原因を排除しましょう。

3-2.咳喘息(せきぜんそく)に注意する!

咳喘息は慢性的に咳が続く気管支の病気です。咳が8週間以上続く場合は咳喘息のおそれがあります。

咳喘息は名前から分かるとおり喘息とよく似た病気ですが、喘鳴や呼吸困難などがないなど、喘息よりも軽度の症状しか出ません。

しかし、だからといって甘く見るのは止めましょう。放置していると喘息に移行しまうおそれがあるからです。大人の3~4割ほど、子供では5割以上の高確率で喘息に移行するといわれています。

3-3.肥満にならないようにする!

肥満と喘息。一見関係がなさそうに見えますが、近年の研究で肥満の人は喘息になりやすいことが判明しています。

まず、脂肪細胞から分泌されるホルモンの一種であるレプチンが、気道の収縮に働くという知見があります。肥満によりインスリンというホルモンが増える、高インスリン血症が生じますが、これが抹消の副交感神経の興奮を高め、これも気道の収縮に働きます。

また、肥満による酸化ストレスにより、一酸化窒素が減少し、気道の収縮が起こりやすくなる、というメカニズムも想定されています。

このように複数のメカニズムが、肥満に伴い身体に起こり、気道自体が狭くなり、かつ収縮しやすくなるので、それにより喘息様の症状が起こると考えられているのです。

3-4. 鼻の治療をする

鼻の炎症性疾患の代表的なものの一つはアレルギー性鼻炎であり、喘息患者の6~7割がアレルギー性鼻炎を合併していますが、喘息の主治医がそれを認識している割合は2~3割と低いとされています。

代表的なもののあと一つは副鼻腔炎ですが、副鼻腔炎には白血球の一種である好酸球が副鼻腔にまん延することで発生する好酸球性副鼻腔炎があります。好酸球性副鼻腔炎になる人は気道の分泌物に好酸球が多く含まれているからだと言われています。

上気道分泌物、すなわち鼻汁に好酸球が多いと好酸球性副鼻腔炎になりますし、下気道の分泌物、すなわち痰に好酸球が多いと喘息になります。好酸球性副鼻腔炎の4~6割に喘息が合併していることが知られています。 

好酸球性副鼻腔炎と喘息はほぼ同じ原因で、病気が起こる場所が違っているだけなので、実際にはもっと高率で合併していると思われます。これらのアレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎がよくなれば喘息のコントロールもしやすくなります。

特に、副鼻腔炎に伴う後鼻漏を減少させる事は喘息のコントロールする上で欠かせません。重要な事は担当医が鼻の疾患に興味がなければ、これらの病気を見逃してしまう可能性があることです。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎に思い当たれば、専門性の高い耳鼻咽喉科を受診してみてください。

4.喘息の発作が起きたときにはどうすれば良いの?

4-1.自宅でできる対処法

  1. 心拍数と呼吸は密接な関係があります。発作が起きたときは心拍数を上げないために、慌てず冷静になりましょう。
  2. 発作のときは横になるより、座って前かがみの姿勢をとると楽になります。この状態でゆっくりと腹式呼吸をしましょう。息を大きく吸って口をすぼめ、ゆっくりと息を吐いてください。
  3. 気分が落ち着いてきたら、今度は水分をとるように心がけましょう。水分をとると痰(たん)を出しやすくなります。少しずつでいいので、何度も繰り返して飲むと良いでしょう。
  4. 水を飲んだら、痰を出せるように咳を促しましょう。咳が出ているときに背中を下から上にトントンとたたいてもらうと痰が出やすくなります。

4-2.発作時に使うべき薬とは?

喘息の発作が起きたら、効果がすぐに出る発作治療薬を使って発作を鎮めることが最優先となります。喘息の発作治療薬としてよく用いられるものには以下のような薬がありますので、ぜひ覚えておきましょう。

短時間作用性吸入β2刺激薬

喘息の発作時にすぐに呼吸を楽にしてくれる吸入薬。気管支を広げる作用が強く、速効性があります。噴霧式の器具の場合は吸入補助器具(スペーサー)を使うと、そのまま吸入するより効果が高くなるので使いましょう。

呼吸が楽にならないようなら20分おきに吸入してください。3回吸入しても呼吸困難が治らなければ病院・診療所を受診しましょう。

テオフィリン薬

気管支を広げる働きと、炎症を抑える働きの両方を持つ薬。ゆっくり効く徐放薬(じょほうやく)が予防薬として用いられていますが、すぐに効くタイプの内服薬もあり、発作治療薬としても使用されます。発作で病院では注射薬が使われることがあるようです。

経口ステロイド薬

β2刺激薬ほど速効性はありませんが、炎症の悪化を防ぎ、発作を鎮静する効果があります。β2刺激薬などを用いても発作がおさまらない場合や、それほど発作がひどくない場合に使用しましょう。

抗コリン薬

アセチルコリンという気管支を収縮させる物質の働きを抑え、気道を広げる吸入薬です。短時間作用性β2刺激薬と一緒に使われることがあります。

まとめ

いかがでしたか?

今回は喘息にまつわるお話をさせていただきました。

  1.  喘息ってどんな病気?
  2. 喘息の主な原因とは?
  3. 喘息にならないために気をつけること
  4. 喘息の発作が起きたときの対処法とは?
  5. アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎があれば耳鼻科を受診しよう

喘息の疑いがある場合や、発作が起こったら、まずはかかりつけの医師の元に向かい判断を仰ぎましょう。かかりつけの医師がいない場合は『呼吸器科』のある最寄りの病院を受診してください。

さらに鼻の病気があれば耳鼻科専門医を受診しましょう。特に好酸球性副鼻腔炎に詳しい耳鼻科がお勧めです。

川村耳鼻咽喉科クリニック http://www.kawamura-jibika.com

もし、病気や薬の説明があやふやに感じた場合や、指示を守っているにもかかわらず一向に症状が改善しない場合は念のためにセカンドオピニオンを行いましょう。

セカンドオピニオンとは、直訳すると『第2の意見』となります。その名前のとおり違う医療機関の医師に症状に関する『第2の意見』を求めることです。

喘息は長く付き合う病気。症例に詳しいだけではなく、根気があり向上心のある医者を選びましょう。

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川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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