気管支炎になるとどんな症状が出る?原因や適切な対処法や治療方法は?

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咳(せき)が止まらない、喉(のど)に痛みがある…そんな悩みを持っている人は「気管支炎」の可能性があります。気管支炎を放置すると命にかかわるほど危険です。できるだけ、早めに治すためにも気管支炎についての知識を身につけておきましょう。これから、気管支炎とはどんな病気なのか、主な原因やセルフチェック法、子供の気管支炎、対処法など詳しく説明します。気管支炎について知りたい人、治療したい人はぜひチェックしてください。

  1. 気管支炎とは
  2. 気管支炎のセルフチェック方法
  3. 気管支炎の影響
  4. 子供の気管支炎について
  5. 気管支炎の対処法
  6. 気管支炎の治療方法
  7. 病院の選び方
  8. 気管支炎の予防法
  9. 気管支炎に関するよくある質問

この記事を読むことで気管支炎に関する知識を身につけ、正しい治療を受けることができます。


1.気管支炎とは

気管支炎とは一体どんな病気なのでしょうか。気管支炎の治療を受ける前に、きちんと病気のことを知っておかなければなりません。これから、病気の詳細、症状、原因など詳しく説明します。

1-1.どんな病気か

簡単に説明すると、気管支炎とは気管支の炎症です。気管支は肺に空気を送るための通過点、最も大切な主要部分になります。気管支が炎症すれば呼吸が難しくなるでしょう。また、気管支炎には「急性気管支炎」と「慢性気管支炎」の2種類があります。

1-1-1.急性気管支炎

急性気管支炎は名前のとおり、何らかの刺激で急に気管が炎症を起こすタイプです。急に咳(せき)が出る、全身の倦怠感(けんたいかん)、胸の不快感などが特徴になります。

1-1-2.慢性気管支炎

もう1つの種類、慢性気管支炎は炎症が慢性化します。何度も炎症をくり返すので、喉(のど)に大きな負担をかけるでしょう。咳(せき)や痰(たん)がくり返されると体調にも悪影響が起こります。

1-2.気管支炎の症状

気管支炎の症状はとてもわかりやすいです。最も多く見られる症状は咳(せき)になります。気管支が炎症を起こすと咳(せき)が出始め、喉(のど)が痛くなるでしょう。咳(せき)が出始める、違和感を覚える、痰(たん)が出るのなら、気管支が炎症を起こしている証拠です。ほかにも、気管支が炎症を起こしていると鼻水、頭痛の症状が出てきます。

1-3.気管支炎の原因

気になる気管支炎の原因は主にウイルスや細菌などの感染、アレルギー反応、喫煙による刺激です。ほとんどが感染によって気管支炎を起こします。最近では、ストレスが原因で気管支炎になっている人が増えてきているのです。

1-4.気管とは

気管とは喉(のど)から肺につながっている、およそ10cmの細長い管のことです。吸いこんだ空気は気管をとおって左右の気管支にわかれていきます。誤って飲みこんでしまった異物は、左気管支よりも短く太い右気管支にすすむようになっているのです。

2.気管支炎のセルフチェック方法

気管支炎になっているかどうか、自分でチェックする方法があります。「病院に行くまでにもないかな…」と思っている人、気管支炎になっているか心配な人はぜひ試してみてください。

2-1.チェックポイント、リスト

簡単にできるチェックポイントを10項目あげていきます。当てはまる項目がいくつあるのか数えてみてください。

  • 喉(のど)が痛い
  • 咳(せき)が出る
  • 徐々に咳(せき)がひどくなっている
  • 痰(たん)が出る
  • 黄色い膿(うみ)のようなものが出る
  • 熱がある
  • 咳(せき)こむと胸の奥が痛む
  • 刺激性のガスを吸いこんだ
  • 運動すると激しく咳(せき)こむ
  • 冷たい空気を吸う、乾燥した場所に行くと咳(せき)が出る

以上の項目に当てはまる数が多ければ多いほど気管支炎になっている可能性が高いです。また、咳(せき)と痰(たん)をくり返している人は慢性的になっている恐れがあります。すぐ病院を受診したほうがいいでしょう。

2-2.どんな人がなりやすいのか

気管支炎になりやすい人は、免疫力が弱い人、気管支が狭い人、また、ヘビースモーカーな人です。気管支が狭く、免疫力が弱い人は空咳(からせき)が出やすい傾向があります。治ったかと思っても再び咳(せき)が出るなど、慢性化する可能性が高いです。さらに、ヘビースモーカーはタバコの強い刺激で気管支炎になりやすくなります。

2-2-1.タバコとの関係

喫煙者に知ってほしいのが「喫煙のリスク」です。タバコの中にはニコチンといった刺激物が入っています。気管支に強い刺激を与えると炎症が起こりやすくなるのです。刺激の強いタバコを吸えば吸うほど、気管支が弱くなるでしょう。

2-3.患者数はどのくらい?

厚生労働省によると、平成23年度で気管支炎の患者数は26万6,000人でした。26万6,000人のうち、男性が16万9,000人、女性が9万8,000人です。数字で見ると、男性のほうが圧倒的に多いのだとわかります。まさに、タバコとの関連性が強い証拠だといえるでしょう。

2-4.似ている症状の病気とは

気管支炎の症状には風邪、喘息(ぜんそく)、肺炎など似たような病気があります。勘違いしないためにも、ほかの病気との違いをきちんと確認しておきましょう。

2-4-1.風邪との違い

気管支炎と風邪を間違うケースが非常に多いです。風邪と気管支炎とでは、炎症を起こす場所が違います。風邪は鼻や喉(のど)に炎症を起こす病気です。一方、気管支炎は気管支に炎症を起こします。また、風邪が治ったとしても咳(せき)や痰(たん)が長引いているのであれば気管支炎の可能性が高いです。

2-4-2.喘息(ぜんそく)や肺炎との違い

気管支炎と喘息(ぜんそく)には大きな違いがあります。気管支炎は咳(せき)が続きますが、呼吸困難にはなりません。一方、喘息(ぜんそく)の代表的な症状は呼吸困難です。以上の点が大きな違いになるでしょう。そして、気管支炎が軽度であれば肺炎にはなりません。けれども、気管炎症が肺に到達すると肺炎を起こしてしまいます。

2-4-3.ひそむ病気について

気管支炎が慢性化すると「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」になります。COPDが正式に認められたのは2001年です。慢性気管支炎や肺気腫の総称だと思ってください。COPDは階段を上り下りしただけで呼吸が苦しくなる、風邪が治りにくい、咳(せき)が長引くなどさまざまな悪影響が起こりやすくなります。

2-5.注意点

セルフチェックをしてみてわからなかった、不安なままの場合、病院に行くことをおすすめします。不安なままいるよりも病院に行ってきちんとした診断を出してもらったほうが安心です。「行く暇がないから」と先のばしにしていては症状が悪化するでしょう。早く治すためにも早期受診が大切です。

3.気管支炎の影響

決して、気管支炎の影響を甘くみてはいけません。では、一体どんな影響を受けるのでしょうか。気管支炎の影響について詳しく説明します。

3-1.日常生活への影響

気管支炎が悪化すると階段の上り下りだけで息切れします。気軽に外出もできず、好きなスポーツや運動もできなくなるでしょう。また、入浴時も息がしにくくなります。悪影響によって体調不良、ストレスも感じやすくなるのです。最悪なケース、自宅にいるときは常に酸素吸入、外出するときは携帯用の酸素ボンベが必要になる恐れもあります。

3-2.放置するとどうなるか

気管支炎を放置するとCOPDや肺炎など命にかかわる病気へと進行します。気管支は肺につながっているため、当たり前にしていた呼吸がうまくできなくなるのです。肺炎はとても怖い病気なので、できるだけ早めに気管支炎の治療をしておかなければなりません。

4.子供の気管支炎について

気管支炎は子供がなりやすいといわれています。なぜなら、子供は気管支が大人よりも狭いからです。さらに、免疫力も弱まっています。そのため、子供の気管支炎には十分に気をつけておかなければなりません。たとえば、キレイな環境を維持する、食生活を見直す、手洗いうがいを徹底するなど、できることはたくさんあります。

5.気管支炎の対処法

もし、気管支炎になった場合、どう対処すればいいのでしょうか。適切な対処をすれば悪化しないうちに気管支の炎症を抑えることができます。では、気管支炎の対処法について説明しましょう。

5-1.食事について

気管支炎の症状を抑える食べ物があります。パイナップル、はちみつ、大根です。パイナップルには緊張した筋肉をやわらげてくれるタンパク分解酵素が含まれています。大根には抗菌作用、はちみつには炎症を抑え、免疫力を高める力があるのです。細菌、ウイルスをやっつけるためにも栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

5-2.喉(のど)の保護

気管の炎症を抑える4つのチェックポイントがあります。「安静」「保温」「加湿」「水分補給」です。中でも喉(のど)の保護、保温・加湿が大きなポイントになるでしょう。炎症は乾燥が原因でもあります。粘膜を取り戻すには保温・加湿が必要不可欠です。加湿器をつける、マスクをするなどうるおいを大切にしてください。

5-3.そのほか

もし、タバコを吸っているのであれば禁煙を心がけてください。タバコを吸い続けている限り、気管支の炎症は治まりません。ヘビースモーカーは急にやめることが難しいでしょう。よって、まずは数を減らすところから始めてみてください。

5-4.注意点

気管支炎の炎症を悪化させる食べ物があります。たとえば、湯気がたっている鍋物です。湯気がたくさん出ている食べ物は逆に喉(のど)に刺激を与えてしまいます。また、香辛料やポン酢など刺激が強すぎる食べ物もNGです。

6.気管支炎の治療方法

気管支炎の症状によって治療法が変わります。気管支の炎症の治し方は、まず、自分に起きている症状を知ることです。では、気管支炎の診断方法や検査方法、治療法、薬について見ていきましょう。

6-1.診断方法

気管支炎の診断方法は出ている症状、気管支の炎症確認によって判断します。肺炎の恐れがある場合は胸部レントゲンで確認することになるでしょう。胸部レントゲンで肺に陰影がない場合は気管支炎とみなされます。ちなみに、慢性気管支炎の診断は3か月以上咳(せき)や痰(たん)が出る、適切な治療をしても治らないと判断されたときです。

6-2.検査方法

気管支炎の検査方法はさまざまです。主な検査方法としては、肺機能検査・血液検査・胸部レントゲンやCTスキャン、痰(たん)の培養検査、気管支鏡検査、呼吸機能検査になるでしょう。中でも痰(たん)の培養検査では痰(たん)の中にある細菌・カビを突き止めることができます。そのため、気管支炎の原因を知ることができるのです。

6-3.どんな治療法があるのか

気管支炎の治療法は「対症療法」になります。対症療法とは患者の症状・体調に合わせた処置をほどこす治療法のことです。極力、安静にして栄養のある食べ物を摂(と)りながら体力・免疫力をあげていきます。症状がひどい場合は「薬」を使用することになるでしょう。

6-4.気管支炎の薬について

気管支炎の薬には細菌・ウイルスを排除するための抗菌薬、痰(たん)を出すための去痰剤(きょたんざい)などがあります。去痰剤(きょたんざい)の使用が多く、抗菌薬は高齢者や疾患を持っている人に使われる薬です。また、気管支の炎症を抑える薬もあります。

6-5.注意点

気管支炎の治療法は自分の症状・体調に合ったやり方が大切です。もし、自分に合っていない場合、担当医師に相談してください。また、気管支炎の薬は薬局でも手に入ります。ただし、市販薬の場合、自分に合っている薬かどうか試してみなければわかりません。試してみても効果が現れない、逆に症状が悪化した場合はすぐに使用をやめてくださいね。

7.病院の選び方

気管支炎の治療を受ける際、病院選びが大切になります。安心して治療が受けられるよう、病院の選び方について把握しておきましょう。

7-1.病院にかかったほうがいい場合

自分でできる対策をしても咳(せき)や痰(たん)が止まらない、体調不良が続く、咳(せき)が激しくなるなど、不安になったときこそ病院を受診してください。自分で対処するにも限界があります。不安なまま生活するよりも、原因を突き止めたほうが安心です。

7-2.選び方のポイント

病院選びのポイントは「気管支炎」に詳しい病院かどうかです。経験・実績が豊富な病院・クリニックは信用できます。また、どんな治療をおこなうのか、症状をきちんと聞いて説明してくれるところは安心できるでしょう。適当に話を聞いて判断する病院とは安心感が違います。何を尋ねても丁寧に説明してくれるかどうか、病院・クリニックの対応を確認してください。

7-3.お金について

治療を受ける際、お金について心配している人は多いでしょう。気管支炎の治療にかかる費用は、症状や検査内容によって異なります。目安は5,000円~だと思ってください。費用について詳しく知りたい人は、受診する前にホームページ、または電話で問い合わせるといいでしょう。

7-4.注意点

気管支炎の症状によって受診する科が違います。たとえば、咳(せき)や息苦しさが気になる人は呼吸器系を受診するといいでしょう。アレルギーが原因だと考えるのなら耳鼻咽喉科に行ってください。まずは、自分の症状を把握して原因は何なのか考えることが大切ですよ。

8.気管支炎の予防法

気管支炎は自分で予防できる病気です。これから、気管支炎に最適な予防法について説明します。

8-1.予防のために気をつけたい生活習慣

予防として効果的なのは「生活習慣」です。生活習慣が乱れている人ほど免疫力が低下しています。また、ストレスを感じやすく、精神的に不安定です。しかし、栄養バランスが整っている食事、十分な睡眠、適度な運動と規則正しい生活習慣を心がければ気管支炎になりにくくなります。

8-2.やってはいけないこと

逆に、やってはいけないことは生活習慣の質をさげることです。特に、免疫力が弱まっているときは生活習慣に気をつけなければなりません。仕事があるからと睡眠をとらない、ダイエットしているからと食事制限をかけるということはすべてNGです。1日3食きちんととっていたほうが新陳代謝がアップして痩せやすくもなりますよ。

9.気管支炎に関するよくある質問

気管支炎に関するよくある質問を5つピックアップしていきましょう。疑問に感じていることがあれば、解決したうえで気管支炎の症状と向き合ってください。

9-1.アレルギーが原因の対処法

もし、気管支炎がアレルギーによって引き起こされている場合、環境を整える必要があります。アレルギーによる炎症は部屋のホコリやダニ・ノミといったアレルゲン物質です。アレルゲン物質の影響を抑えるためにもキレイな部屋を維持してください。

9-2.気管支が弱い人の対策

気管支が弱い人は、まず、免疫力をあげていかなければなりません。免疫力をあげるには生活習慣の見直しが効果的です。そして、適度な運動も心がけていきましょう。

9-3.気管支炎はうつるのか?

気管支炎自体が人から人へうつることはありません。しかし、人が出す咳(せき)によって、細菌・ウイルスが拡散する可能性はあります。人へ細菌・ウイルスが感染しないためにもマスクをして防ぐことが大切です。

9-4.子供の効果的な対処法とは?

子供の場合、すぐに病院へ診せなければなりません。そして、自宅では加湿器などでうるおった環境を整えましょう。病院での治療と同時に自宅でできる対策が必要です。

9-5.気管支炎の市販薬は効果的か?

気管支炎の市販薬はおすすめしません。効果を実感することもありますが、逆効果になるリスクもあります。また、一時的なしのぎになるだけです。根本的な原因を改善するためには専門の医療施設で治療を受けるのが1番でしょう。

まとめ

いかがでしたか?気管支炎はアレルギーや細菌・ウイルスの感染によって起こる気管支の炎症です。炎症を未然に防ぐためにも日ごろの生活習慣が大切になります。もし、炎症が起きた場合はすぐに正しい対処をしてください。原因がわからない、または一向に咳(せき)や痰(たん)が治らない場合はすぐ病院へ行きましょう。きちんと正しい知識を得ておけば、適切な処置ができます。

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