風邪予防、7つのポイント! 風邪をひかない体を作る方法

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
免責事項について

可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、あくまでも私見ですのでご了承ください。内容に誤りがあった場合でも、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いません。体調に異変を感じた際には、当ブログの情報のみで自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア Google+でシェア

風邪を予防するためにはどうしたらよいのでしょうか。季節の変わり目になると必ずと言ってよいほど風邪をひく…という人もいますよね。特に冬はインフルエンザなどさまざまなウイルスが蔓延(まんえん)しやすくなりますが、何とか健康的に過ごしたいものです。そもそも、人はなぜ風邪をひくのでしょうか?

この記事では、風邪の種類や原因・予防するための生活習慣や効果的な食べ物などをまとめて解説しています。

  1. 風邪の基礎知識
  2. 風邪の予防について
  3. 風邪の予防ポイント
  4. 風邪の予防にかんするよくある質問

この記事を読むことで、どうすれば風邪をひく確率を下げることができるのかがわかるはずです。風邪知らずの冬を迎えるために、ぜひ参考にしてみてください。


1.風邪の基礎知識

まずは、風邪の基礎知識をまとめてみました。風邪の種類や主な症状・原因などを解説しましょう。

1-1.正式名称は「風邪症候群」

一般的に風邪とは、ウイルスや細菌が上気道に感染した状態の総称です。正式名称を「風邪症候群」と言い、その原因の8割以上がウイルスであると考えられています。

何度も繰り返し風邪をひくことがあるのは、風邪を引き起こすウイルスの数が200種類以上存在しているためです。同じウイルスにも型がいくつもあるため、免疫ができてもまた新しい型のウイルスに感染してしまうことがあります。

風邪をひくと現れるさまざまな症状は、免疫の働きによるものです。つまり、風邪をひいたことで症状が現れているのではなく、防御反応としての症状であるということを覚えておきましょう。

1-2.風邪の種類

風邪の原因となる主なウイルスには、以下のようなものがあります。

1-2-1.ライノウイルス

風邪の中でも最も多いのが、ライノウイルスによるものです。喉や鼻などの上気道の炎症を起こすため、鼻水や喉の痛みが主な症状となります。一般的に「鼻風邪をひいた」と思うときは、このウイルスが原因になっていることが多いでしょう。喉の炎症から発熱が起こることもありますが、さほど高くなることはありません。軽い咳(せき)は2週間ほど続くこともあるでしょう。

1-2-2.コロナウイルス

ライノウイルスの次に多いのが、コロナウイルスによる風邪です。症状は比較的軽めですが、主に喉や鼻に症状が現れます。このウイルスの特徴は、再感染を何度も繰り返すことです。以前話題になったSARSやMERSなどの感染症は、このコロナウイルスの変異型が原因と言われています。

1-2-3.RSウイルス

小さな子供がいる家庭ではよく耳にするウイルスだと思います。乳幼児が感染すると気管支炎や肺炎を起こす可能性があるため、比較的深刻なウイルスであると考えられるでしょう。冬場に流行(りゅうこう)することが多く、鼻水や咳(せき)・発熱などの風邪症状が現れます。再感染の可能性はありますが、繰り返し感染しながら徐々に免疫ができていくため、症状は少しずつ軽くなっていくのが特徴です。

1-2-4.パラインフルエンザウイルス

名前は似ていますがインフルエンザウイルスとは別ものです。感染した人の痰(たん)など、気道からの分泌物を介して感染します。小さな子供が感染すると肺炎や気管支炎・細気管支炎を引き起こすことがあるため、RSウイルスと同じように注意が必要です。

1-2-5.アデノウイルス

咽頭炎や気管支炎・結膜炎などを引き起こすウイルスです。子供に多い「プール熱」も、このウイルスが原因で起こります。ウイルスの型によってプール熱や結膜炎などの症状が現れ、発病から1週間ほどで軽快するのが特徴です。感染力が非常に強いため、学校や幼稚園では出席停止扱いとなります。

1-3.主な症状は呼吸器症状からはじまる

一般的に風邪の初期症状は、鼻や喉などの呼吸器症状からはじまります。くしゃみや鼻水・鼻づまりといった症状と同時に、咳(せき)や痰(たん)・喉の痛みが現れることが多いでしょう。そして、症状がすすむと発熱や頭痛・関節痛などの全身症状が現れます。ほかの症状がなく突然39度以上の高熱が出た場合は、風邪ではなくインフルエンザなど別の病気である可能性が高いでしょう。

1-4.風邪をひく原因とは?

風邪をひく原因として考えられるのは「免疫力の低下」です。免疫力が低下しているときはウイルスに感染しやすくなります。免疫力が低下する原因は、睡眠不足やストレス・食生活の乱れなどです。仕事や育児で睡眠が足りていない状態が続いたときなどは、特に注意が必要でしょう。

1-5.季節との関係について

冬になると風邪が流行(りゅうこう)するのは、空気が乾燥するためです。空気が乾燥していると、風邪の原因となるウイルスも乾燥して軽くなり、空気中を舞うようになります。そのため、夏場よりもウイルスが体内に侵入しやすくなるのです。また、乾燥によって喉の粘膜が乾くとバリア機能が低下し、ウイルスに感染しやすくなることも関係しています。

1-6.風邪をひきやすい人の特徴

風邪をひきやすい人とそうでない人がいると思います。その違いは、主に免疫力です。以下のような人は免疫力が低下しやすいため、注意が必要でしょう。

  • 体が冷えている
  • ストレスをためやすい
  • 食生活が偏っている
  • 砂糖を過剰摂取している
  • 喫煙や飲酒の習慣がある
  • 運動不足である
  • 慢性的な疲労を抱えている
12