【注目】日中の眠気は何が原因? 眠気を放置すると怖い理由を解説!

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
免責事項について

可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、あくまでも私見ですのでご了承ください。内容に誤りがあった場合でも、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いません。体調に異変を感じた際には、当ブログの情報のみで自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア Google+でシェア

「いくら眠っても日中に眠気がある」「日中はいつも眠い」など、日中の眠気で悩んでいる人は多いものです。では、睡眠時間が足りているのに、眠気を感じるのはなぜなのでしょうか。原因を突き止めて一刻も早く悩みを解消したいですよね。そこで今回は、日中の眠気の原因は何かに焦点を当て、解消法や治療法についても詳しく解説します。

  1. 日中の眠気について
  2. 日中の眠気に関連する病気について
  3. 日中の眠気チェックリスト
  4. 日中の眠気は睡眠時無呼吸症候群かも?
  5. ​日中の眠気にかんするよくある質問

この記事を読むことで、日中の眠気の原因がわかり、適切な対処ができるようになります。日中に眠くなって困っている人も、悩みを解消できることでしょう。記事を参考に、適切な対策や治療を行ってスッキリしてください。


1.日中の眠気について

日中の眠気について、原因や睡眠との関係などを詳しく解説します。悩みを解消するためにも、まずは基本から学びましょう。

1-1.日中の眠気で困っている人が増えている

今、日中の眠気で困っている人が増えています。特に、男性で中高年世代に増加していることが特徴です。男性で中高年世代と言えば、働き盛りとなります。仕事中の眠気は、ミスを連発し、信頼を失う原因にもなるので注意しましょう。いずれにしても、夜きちんと寝ているにもかかわらず、日中に強い眠気を感じるのは異常です。

1-2.日中に眠いと感じる原因について

日中の眠気には、さまざまな原因があります。

  • 昼夜逆転の生活をしているため
  • 栄養不足のため
  • 寝不足のため
  • 病気もしくは病気の疑いがあるため
  • 慢性疲労症候群のため
  • 治療薬の副作用のため

上記に心当たりがないか、確かめてみてください。

1-3.睡眠について基本を学ぼう

睡眠は、1日活動した脳と体の疲労を取るために必要なものです。通常、日中活動している人は夜に自然と眠くなります。睡眠欲は、食欲・性欲とならんで人間の三大欲求です。睡眠欲に従って眠ることで、翌日また新たな気持ちと体で行動ができます。必要な睡眠を取ることができない状況では、心身に何らかの不調が出るものです。睡眠不足は生活の質を下げます。睡眠の重要性を理解してくださいね。

1-4.日中の眠気を放っておくとどうなる? 日常生活への影響は?

日中の眠気を放っておくと、集中力が乏しくなります。学習成果が上がりにくくなり、仕事でミスをすることも多くなるでしょう。人は、睡眠を必要とするときに眠気を感じるものです。理想としては、眠気を感じたときに十分な睡眠を取ることになります。日中の眠気を我慢して放っておくことは、慢性的な睡眠不足を招いて体に悪影響なことは明らかです。

2.日中の眠気に関連する病気について

日中の眠気に関連する病気について学びましょう。どんな病気が隠れているのか、可能性があるのか解説します。

2-1.睡眠障害について学ぼう

睡眠障害にもいくつかの種類があります。代表的なものについて理解しておきましょう。

2-1-1.睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が十秒以上止まってしまう病気です。大きないびきをかいている人に多く、いびきが突然止まったと思ったら苦しそうに吹き返すことが特徴となります。原因は、肥満による気管支の圧迫などが代表的です。中高年を中心に、睡眠時無呼吸症候群になる人が増えています。

2-1-2.ナルコレプシー

ナルコレプシーになると、さっきまで覚醒していたのに突然耐えられないほどの強い眠気に襲われます。発作は、ほかの人との会話中や食事中など場所やシチュエーションを選ばないことが特徴です。また、ナルコレプシーになると激しい感情の起伏により手足が脱力することや、入眠時に「金縛り」状態になるなど独特の症状を見ることができます。遺伝やストレスがかかわっていると言われているものの、はっきりした原因は不明です。

2-1-3.突発性過眠症

突発性過眠症とは、強い眠気が数時間続いて居眠りをしやすくなる状態を言います。常に眠気を感じているため、頭がぼんやりとして集中力に欠けることが特徴です。突発性過眠症は、若い男性に多く発症します。8時間程度の十分な睡眠時間を取っているにもかかわらず、発症することもあるので注意しましょう。

2-2.睡眠障害になりやすい人とは

  • 不規則な生活をしている人
  • 寝る直前までスマホやパソコンを見ている人
  • ストレスが溜(た)まりやすい人
  • 痛みやかゆみなどの症状を伴う疾患がある人
  • カフェインなどを摂(と)り過ぎる人
  • 扁桃(へんとう)線肥大などがある人
  • 肥満体型の人

睡眠障害になりやすい人は、良質の睡眠ができるように改善しましょう。

3.日中の眠気チェックリスト

日中に眠気を感じてる方は、セルフチェックをおすすめします。具体的に、どのくらい深刻なのか・何が問題なのかを理解できるからです。

3-1.日中の眠気チェックリスト

日中に眠気を感じる人は、以下のチェックリストを試してみてください。

  • 夜、布団に入ってからなかなか眠ることができない
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 朝、スッキリと目覚めることができない
  • 朝起きたときに頭痛や肩こり・腰痛を感じる
  • 寝言をよく言う
  • 大きないびきをかいていると指摘を受けたことがある
  • 「いびきが途中で止まって数十秒後に再開している」と指摘を受けたことがある
  • 夜、十分に眠っているのに昼間に眠くなる
  • 昼間に我慢できないほどの眠気に襲われる
  • 日中に集中できないことが多い
  • 肥満体型である

以上のチェックリストで、いくつか当てはまった人は、何らかの睡眠障害に陥っている可能性があります。

3-2.セルフチェック後の対応

眠気チェックリストにいくつか当てはまる点がある人は、何らかの睡眠障害を起こしている可能性があります。特に「いびきが途中で止まって数十秒後に再開していると指摘を受けたことがある」場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性を否定できません。できるだけ早く、医療機関に相談してください。

4.日中の眠気は睡眠時無呼吸症候群かも?

睡眠時無呼吸症候群の具体的な症状のほか、治療法などについても学びましょう。

4-1.日中の眠気の原因に多い

日中の眠気の原因として、睡眠時無呼吸症候群が多いことをご存じでしょうか。人は、睡眠のときにもきちんと呼吸をしています。しかし、何らかの障害があると、一時的に無呼吸の時間ができてしまうのです。むこきゅう状態が数十秒散度であっても、体が酸素不足の状態になってしまいます。十分に寝ているはずなのに、日中に眠くなる人は、睡眠時無呼吸症候群を疑ってください。

4-2.睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は、本人は無自覚なことが多く、家族からの指摘や検査によって判明することが多いものです。そのまま放置すると、最悪の場合は突然死を招くこともあります。早急に適切な治療を受けてください。

4-3.睡眠時無呼吸症候群の治療法とは

睡眠時無呼吸症候群の治療法について詳しく解説します。疑いのある人は、必ずご覧ください。

4-3-1.受診すべき症状

  • 日中に耐えることができないほどの強い眠気や疲労を感じている
  • 眠気のせいで仕事に支障が出るなどで精神的に追い込まれている
  • 睡眠中に無呼吸の状態があると家族に指摘された
  • いつでも頭がぼんやりとしていてすべてのことに集中できない
  • 最近になって高血圧との診断を受けた

上記の症状がある場合は、速やかに受診してください。

4-3-2.病院の選び方

  • 睡眠時無呼吸症候群の治療に詳しい
  • 外科手術の腕が良い
  • さまざまな治療法から最適な方法を選んでくれる
  • 治療費用が明確でリーズナブルである
  • 治療方法の説明がわかりやすい
  • 治療に通いやすい立地や環境が整っている
  • 信頼できる医師が治療にあたっている
  • 患者からの評判が良い

なお、当院でも睡眠時無呼吸症候群の診療・治療を行っています。ぜひ参考にしてください。

川村耳鼻咽喉科クリニック

4-3-3.治療方法

睡眠時無呼吸症候群の治療方法には、主に以下のようなものがあります。

  • マウスピースの装着
  • CPAP(シーパップ)療法
  • 投薬治療
  • 外科手術

CPAP(シーパップ)療法とは、鼻マスクを装着し、機械によって空気を送り込むことで無呼吸の状態を避ける方法です。なお、患者の希望で治療方法が決まるのではなく、あくまでも主治医の判断によることを理解しましょう。

4-3-4.手術について

肥満や扁桃(へんとう)肥大などで気道が狭くなっていることが原因の場合は、外科手術で原因を取り除きます。呼吸困難となる原因を物理的に取り除くことで、楽に睡眠できるようにするのです。ただし、全員が手術をする必要があるわけではありません。主治医により、手術での治療が適切だと判断した場合に行うことになります。

4-3-5.薬について

睡眠時無呼吸症候群の治療には、状況や症状を見ながら投薬治療を行うこともあります。ただし、投薬だけで治療を進めることはほとんどありません。睡眠時無呼吸症候群は、物理的な治療を行う必要があるからです。なお、高血圧などほかの症状を併発している場合は、医師の指示によって適切な治療薬を投与することもあります。

4-4.睡眠時無呼吸症候群にかんする注意点

睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるときは、自己判断で終わるのではなく必ず医療機関の検査を受けてください。そして、適切な治療を受けるべきです。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠不足や強い眠気だけではなく、命にかかわることもあります。放置すると、高血圧を発症し心筋梗塞(こうそく)などを引き起こし、突然死することもあるのです。たかだか呼吸が止まるだけだから大丈夫、と考えてはいけません。

5.日中の眠気にかんするよくある質問

最後に、日中の眠気にかんするよくある質問に回答します。つらい眠気を早急にスッキリするためにもそれぞれの内容を確認し、役立ててください。

Q.眠気覚ましのガムやドリンクで眠気を我慢してはいけませんか?
市販の眠気覚ましやドリンクは、清涼感や刺激を与えることで眠気を覚まそうとするものです。確かに、気分転換にはいいですし一時的な眠気覚ましにもなるでしょう。しかし、効果は継続しません。また、慣れてしまうと効果がまったく望めなくなることもあります。あくまでも、一時的なものや気休め程度と考えた方がいいでしょう。

Q.毎回の食後に眠くなることは異常なのでしょうか?
食事をすると眠くなるのは、消化器官が活発に働いていることが理由です。そのため、異常ではありません。食べものを消化しているときは、消化器官に多くの酸素が使われるからです。特に、糖質を多く摂(と)った後に眠くなりやすいと言われています。いずれにしても、心配する眠気ではありませんので安心してください。

Q.少し昼寝をすると問題ない場合も受診するべきですか?
慢性的な睡眠不足の人は、昼寝が効果的です。少しの昼寝で眠気が解消できる場合は、重症ではない可能性が高くなります。しかし、症状が軽くても病気が隠れていることもあるので良い機会だと思って受診した方がいいでしょう。

Q.子どもが日中昼寝ばかりしているのですが異常でしょうか?
子どもは、体が成長途中のため、多くの睡眠を必要とします。保育園などでも昼寝の時間があるように、子どもにとって成長のために必要なステップと考えてください。ただし、夜に十分な睡眠があるのにもかかわらずずっと眠っている状態が続くときは、かかり付け医に相談しましょう。何か、ほかの原因がある可能性があります。

Q.睡眠時無呼吸症候群の治療で外科手術を受ければ完治しますか?
外科手術を受けることで、物理的な原因を取り除くことができれば睡眠時無呼吸症候群の症状は改善します。しかし、将来的に再発する可能性も否定できません。手術部分とは別の原因で発症する可能性もあるからです。手術後は、定期検診をきちんと受けるなど常に観察を続けてください。

まとめ

今回は、日中の眠気の原因に迫り、解消法や睡眠時無呼吸症候群の可能性について詳しく解説しました。日中に強い眠気を感じると、勉強や仕事に大きな影響を与えます。無意識のうちに居眠りをして大目玉を食らっては大変です。また、いつもスッキリしない頭では、何をやっても集中できなくて困ることでしょう。夜、十分な睡眠を取っているはずなのに日中に眠いと感じる人は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。速やかに、医療機関を受診してください。適切な治療を受けることで、スッキリとした頭で日中を過ごせるようになりますよ。

いびき・睡眠時無呼吸症候群の日帰り手術