鼻の中が曲がっている病気、鼻中隔湾曲症とは? 原因と治療方法を紹介

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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自分の鼻の中が曲がっているというと、大抵の方は驚かれることでしょう。しかし、鼻が完全に左右対称という方はごくわずかです。鼻を左右に分けているのは、鼻中隔という軟骨ですが、ほとんどの人が左右どちらかに曲がっています。多少の湾曲は、健康に影響することはなく、曲がっていることに気がつかない方も珍しくありません。しかし、鼻中隔の湾曲がひどいと鼻中隔湾曲症という病気と診断されます。片方の鼻だけがつまりやすいという方は鼻中隔湾曲症の可能性があるのです。鼻中隔湾曲症になると、鼻づまり以外にも鼻の不具合が起こりやすくなります。

そこで今回は、鼻が曲がっている病気の代表格、鼻中隔湾曲症についてご説明しましょう。

  1. 鼻中隔についての基礎知識
  2. 鼻中隔湾曲症の弊害とセルフチェック
  3. 鼻中隔湾曲症の治療方法
  4. ​鼻中隔湾曲症に関するよくある質問

鼻中隔湾曲症に対する知識があれば、病院を受診する目安も付けやすくなります。鼻中隔湾曲症についてよく知りたいという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.鼻中隔についての基礎知識

はじめに、鼻を左右に区切っている鼻中隔についてご説明します。なぜ、ほとんどの方の鼻中隔は曲がってしまうのでしょうか?

1-1.鼻中隔の仕組みと曲がってしまう理由

鼻中隔とは、鼻を区切っている軟骨の総称です。鼻中隔軟骨・篩骨正中板(しゃこつせいちゅうばん)・鋤骨(じょこつ)の3部位から成り立っています。鼻中隔は骨の一種ですから成長と共に他の骨同様に成長していきますが、3つが同じように成長するとは限りません。3つの骨がバラバラの速度で成長すると、鼻中隔は途中で曲がっていきます。また、人間は頭に重い脳が乗っているため、その重みで成長するにつれて鼻中隔が曲がってしまうのです。

1-2.鼻中隔が曲がっていく年齢

赤ちゃんの鼻中隔は、皆まっすぐです。成長するにつれて少しずつ曲がっていきます。ですから、鼻中隔湾曲症は大人になると発症する病気です。

1-3.鼻中隔湾曲症とは

さて、今までご説明してきたように鼻中隔はほぼすべての方が曲がっているものです。ですから、日常生活に支障がない限り鼻中隔が曲がっていても問題はありません。しかし、鼻の曲がり具合がひどいと左右どちらかの鼻の穴が極端に狭くなるため、鼻づまりが起こりやすくなったり鼻血が出やすくなったりするなどの弊害が現れます。こうなると、鼻中隔湾曲症という病名がつき、医学的な治療の対象となるのです。

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