耳の軟骨に痛みを感じる。その原因と治療法とは?

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耳たぶが赤くはれあがり、痛みや熱を持った経験がある方は少なくないと思います。
耳の病気というと、中耳炎や外耳炎など耳穴の中に発症するものがよく知られているでしょう。
しかし、耳たぶにある軟骨も炎症を起こすことがあります。
そこで、今回は耳たぶや耳にある軟骨に痛みを感じる原因や対処法をご紹介しましょう。
耳たぶが痛むと、日常生活に支障が出ることも多いです。
また、放置しておくと耳の形が変形する可能性もあります。
ここ数日耳たぶや耳の軟骨が痛いという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

目次

  1. 耳の構造と軟骨の痛みの原因とは?
  2. 耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)ってどんな症状?
  3. 耳介軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)の原因とは?
  4. 自己免疫疾患で耳の軟骨が炎症を起こすこともある
  5. 耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)の治療法とは?
  6. 耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)を予防する方法とは?
  7. おわりに

1.耳の構造と軟骨の痛みの原因とは?

耳の軟骨の痛みについてお話をする前に、耳の構造についてご説明しましょう。
耳は外側の耳介(じかい・耳たぶを含む外側の部分)と穴の入り口から鼓膜までの外耳、鼓膜の内側にある中耳の3つに大きく分けられます。
耳の病気というと、中耳や外耳の部分が炎症を起こす中耳炎や外耳炎が有名です。
しかし、もう一か所炎症を起こす場所があります。
それが、耳介(じかい)の軟骨。
耳を触ると柔らかくこりこりした部分があるでしょう。
これが、軟骨です。
耳介(じかい)がはれあがって痛かったり熱かったりする場合は、軟骨膜が炎症を起こした耳介軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)」である可能性が高いでしょう。

2.耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)ってどんな症状?

耳介軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)を発症すると、耳たぶがうっすらと赤くなったり軽くはれたりします。
症状が進むにつれて、痛みが出てはれもひどくなるでしょう。
治療が遅れたり再発をくりかえしたりすると、軟骨を包んでいる膜が厚くなったり軟骨自身が変形しやすくなります。
こうなると、耳の形が変わってしまうこともあるでしょう。
ちなみに、軟骨膜炎自体は耳以外でも発症する病気です。
しかし、耳は皮膚が薄く軟骨膜が外気に触れやすいため、炎症も起こりやすいといわれています。

3.耳介軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)の原因とは?

では、耳介軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)の原因は何でしょう?
この項では、その一例をご紹介します。お心当たりのある方は、気をつけてください。

3-1.耳介(じかい)の外傷で雑菌が入った

炎症とは、体の組織が雑菌に感染したことで発症します。
ピアスを開けたり虫に刺されたりして耳たぶなどに傷がつくと、そこから雑菌が侵入しやすくなるのです。
虫刺されの後をかきむしったり、ピアスを汚れた手で付けかえたりしていると雑菌が入りやすいでしょう。

3-2.ヘルメットを長時間かぶったことなどによる圧迫

バイクに乗ったりけがをする危険が高い職場で働いていたりすると、長時間ヘルメットをかぶっていることも珍しくありません。ヘルメットは頭との間にすきまができていると効果が半減します。
ですから、フルフェイスのヘルメットは密着度が高くなっているでしょう。
すると、耳が長時間圧迫されて血腫(けっしゅ・血のかたまり)ができる場合があります。
この血腫が原因で軟骨膜炎が起こる可能性もあるのです。
また、柔道を行っている人も、耳を床に強くぶつけることが多いので血腫が発生しやすいでしょう。
ただし、耳介軟骨と軟骨膜との間が離れて血液がたまった結果生じる耳介血腫は、別の病気です。

4.自己免疫疾患で耳の軟骨が炎症を起こすこともある

自己免疫疾患のひとつ「反復性多発性軟骨炎(はんぷくせいたこつせいなんこつえん)」を発症しても、耳の軟骨膜が炎症を起こして痛みやはれを引き起こします。
しかし、この病気の場合は、全身の軟骨が炎症を起こすのです。
ですから、治療法は全く別になります。
耳の軟骨にめだった症状が出た場合、耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)と勝手に決めつけないように注意してください。
医師の診察を受ければすぐにどちらかは分かります。

5.耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)の治療法とは?

耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)の治療は、抗生物質の投薬をするのが一般的です。
また、痛みや熱を持っている場合は痛みを使ったり冷却しっぷを使って患部を冷やしたりします。
もし、夜中に耳たぶが痛くてたまらなくなった場合は、保冷剤や氷などを当てて冷やしてみましょう。
よほど重症ではない限り、痛みがやわらぎます。
ただし、変形したり厚ぼったくなってしまったりした軟骨や、軟骨膜は元に戻すのは難しいのです。
ですから、耳の外側が痛かったり赤くはれたりした場合は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。

6.耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)を予防する方法とは?

では最後に、耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)を予防する方法をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

6-1.汚れた手で耳の傷に触らない

耳たぶがけがをすると気になる方も多いでしょう。
虫刺されの場合は、かきむしって出血することも珍しくありません。
しかし、手は雑菌の宝庫です。
ですから、耳の傷は可能な限りそっとしておきましょう。
虫刺されの場合はかゆみ止めと薬をぬって放っておいてください。
切り傷などは清潔なガーゼやばんそうこうを当てて傷を保護しましょう。

6-2.ピアスの穴を自分で開けない

ピアスの穴は、自分でも手軽に開けられます。
しかし、自宅で穴を開けると不潔になりがちです。
また、ピアスを販売しているショップでも穴あけを行っているところがありますが、こちらも決して安全とはいえません。
ですから、ピアスの穴を開ける場合は病院で行いましょう。
費用もそれほどかかりません。
また、ピアスの穴は状態が安定するまで触らないようにします。
さらに、ピアスを付けかえる場合は手を洗ってから行ってください。

6-3.長時間ヘルメットをかぶりっぱなしにしない

長時間ヘルメットをかぶりっぱなしにしていると、どうしても血腫(けっしゅ)ができやすくなります。
ですから、2~3時間に一度はヘルメットを外しましょう。
また、ヘルメットがきつすぎても血腫(けっしゅ)ができやすくなるのです。
きついヘルメットを無理してかぶってはいけません。
さらに、柔道など耳をけがしやすいスポーツの場合は、定期的に病院を受診して耳の状態を診てもらいましょう。

7.おわりに

いかがでしたか?
今回は耳の軟骨が痛みを感じる原因や治療法をご紹介しました。
まとめると

  • 耳の軟骨の痛みは耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)の可能性が高い。
  • 耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)が進行すると耳の形が変形するので、早めの治療が大切。
  • 耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)の予防は、汚れた手で耳たぶなどを触らないことが第一である。

ということです。
耳たぶを触るくせがある方も多いでしょう。
特に、イヤリングやピアスをつけていると気になっていじってしまう方もいると思います。
しかし、耳に傷がある場合に不用意に触ると耳介護軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)になりやすくなるのです。
また、治療中も気になりますが耳たぶを触ってはいけません。
痛みやかゆみを感じる場合は保冷剤を当てて冷やしましょう。
ただし、直接当てるとしもやけのような症状になってしまうので、必ずガーゼなどにくるんで使用してください。

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