耳鼻科の日帰り手術を検討している方へ ~手術内容と費用について~

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耳鼻科でできる日帰り手術は副鼻腔炎(蓄膿症)・アレルギー性鼻炎・鼻中隔弯曲症のような病気が挙げられますが、どのような内容で手術し、どのくらい費用がかかるのでしょうか? この記事では、日帰り手術のメリットや手術内容について詳しく説明します。日帰りで耳鼻科の手術を検討している人はぜひ参考にしてください。また、症状によっては日帰り手術ができない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

  1. 日帰り手術のメリット
  2. 手術の内容と対応できる症状
  3. 日帰り手術の費用について
  4. まとめ

1.日帰り手術を受けるメリットについて

耳鼻科でできる手術には「日帰り」が可能な内容もあります。その日のうちに家に帰ることができる日帰り手術にはどのようなメリットがあるのでしょうか? 日帰り手術を受ける前に一緒に確認していきましょう。

1-1.仕事や家事で忙しい人でも手術ができる

「日帰り手術」の大きなメリットは忙しくても手術できる点にあるのではないでしょうか? 毎日が仕事で忙しく、仕事と家事を両立している人にとっては手術が受けられる時間がありません。しかし、日帰り手術であれば忙しい人でもその日のうちに、しかも短時間で手術が受けられます。

これらの日帰り手術・短期入院手術はアメリカで発展し、いまや腹部の手術を含めても全手術の約8割が日帰り手術といわれています。

日本ではシステム上の問題か、手術=入院が安全という概念が定着しているからかもしれませんが手術前後に1週間ほど入院するのが一般的です。しかも、手術数日前から入院が必要になりますが、重症の感染症などでコントロールが必要でもない限りは耳や鼻の手術で手術前に入院する意味はほとんどありません。これは事務的な手続き上の問題や麻酔科の診察枠の問題、空床率の問題等の病院側の都合で入院させているのが現状でしょう。

また、耳や鼻の手術は基本的には全身状態に大きな影響を及ぼさないので術後も何日もベッド上で安静の必要もありません。もちろん、翌日から激しい運動や労働は控えるべきですが、日常生活であれば数日可能でしょう。

手術ということになると、数日は様子を見なければならないため「入院」しなければなりませんが、日帰り手術ならほとんどそのような心配もいりません。日常生活のリズムを壊すことなく治療が可能です。

1-2.医療費が抑えられる

手術だけでもお金がかかりますし、そこから入院費用がかかるとなるとさらに費用が必要です。
しかし、日帰り手術であれば、負担になる入院費用や全身麻酔にかかる費用が発生しないため、医療費が抑えられます。

入院期間がなく費用も最小限になるため、これまで「手術を受けたいけれど費用が心配」と治療を諦めていた方も安心して手術が受けられます。

1-3.身体的・精神的な負担が減る

手術にかかる負担はとても大きいものです。入院が長引けば長引くほどストレスも溜まり、精神的な負担がのしかかってくる場合もあります。

また、入院しているとご家族の方なども身の回りの世話やお見舞いなどで病院に通う時間や手間もかかりますし、家事の負担が増えたりしますし、小さなお子さんがおられる場合も入院は難しいでしょう。

しかし、日帰り手術ならそのような負担は最小限に抑えることが可能です。手術にかかる時間が圧倒的に短く、入院の必要がないため、身体的な負担はもちろん、精神的なストレスも少なく済みます。

2.手術の内容と対応できる症状

それでは、どのような症状が日帰り手術を受けられるのか、手術の内容について説明します。

2-1.日帰り手術で対応可能な症状とは?

日帰り手術ができるのは、主に鼻・副鼻腔・耳に起こる症状、いびき・睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。鼻や副鼻腔の症状であるアレルギー性鼻炎・副鼻腔炎蓄膿症)・鼻中隔弯曲症が日帰り手術可能です。

耳の症状では、主に中耳炎で鼓膜に穴があいているような場合は対応可能で、鼓膜の奥がほとんど正常で単純に穿孔だけの場合は短時間で手術が完了します。ただし、症状がひどい場合は全身麻酔を行わなければならないため、最低でも一泊の入院が必要です。

ただし、どの手術も基礎疾患を持っている人は合併症の危険性があるため、慎重に適応を決める必要があります。よって、日帰り手術が受けられない場合もあるので注意してください。

2-2.手術の内容について

日帰り手術の内容は疾患の種類や症状によって異なります。例えば、アレルギー性鼻炎の場合、ラジオ波凝固術と後鼻神経凍結術を組み合わせた方法で手術を行っていきます。重症の場合は後鼻神経切断術というアレルギー反応を伝える神経の過敏性を押さえる手術も行います。

鼻詰まりで鼻腔を広げる必要がある場合は、鼻中隔矯正術と下甲介手術の両方を行うこともあるでしょう。中耳炎は鼓膜形成術、いびき・睡眠時無呼吸症候群の場合は局所麻酔によるLAUP(軟口蓋形成術)が一般的です。手術を受ける前に検査を行い、カウンセリングで適切な手術方法を選択していきます。

3.日帰り手術の費用について

3-1.日帰り手術の費用はどのくらい?

日帰り手術は基本的に保険が適用できます。保険を利用したうえで3割負担の費用を掲載いたしますのでご確認ください。

  • 鼻中隔矯正術・・・18,000円~
  • 粘膜下下甲介切除術・・・片方17,000円
  • 後鼻神経切断術・・・片方約80,000円
  • 鼓膜形成術・・・57,000円~
  • 鼓膜チューブ挿入術・・・片方8,000円~
  • 副鼻腔手術・・・副鼻腔一カ所の場合 約30,000円~
            副鼻腔数カ所の場合 約80,000円
            全副鼻腔の場合   約100,000円

以上のような費用目安を参考にしてください。ただし、複数の手術を同時に行う場合はその合計になります。また一定額以上の場合は高額医療費適応となりますので年収に応じてある程度までの自己負担で済みます。

3-2.日帰り手術の費用を比較する

症状や手術内容によっても費用が変わるため、まずは一度相談してみてはいかがでしょうか。

なお、上述したように手術そのものにかかる費用は健康保険で定められたものであり、入院しても日帰りでも、また執刀医の経験にも無関係に同額です。ただし、入院した場合は入院費が、全身麻酔の場合は麻酔の費用がその上に加算されます。

医療施設のホームページから送れるメールや電話で問い合わせをし、日帰り手術の内容や費用を比較してみましょう。ひとつの医療施設ではなく、複数の施設を比較することでどこがもっとも自分に合っているのか判断できます。安心して日帰り手術を受けるために、実績があるかどうかも確認してください。

実績が豊富ところは今までさまざまな患者さんを受け持ってきているので、さまざまな症状に対応できます。日帰り手術を受ける医療施設選びは慎重に行ってください。

4.まとめ

耳鼻科による日帰り手術について詳しく説明してきましたが、いかがでしたか? 日帰り手術を検討している人は、どのような手術・症状に対応しているのかを確認しましょう。

  • 仕事や家事で忙しい人でも治療が可能
  • 医療費が抑えられる
  • 身体的、精神的負担が減る
  • アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎(蓄膿症)などに対応
  • 手術の内容はや費用は症状によって異なる
  • 複数の耳鼻科を比較する
  • 実績のある耳鼻科を選ぶ

日帰り手術を検討している人は、一度耳鼻科に相談してみてください。

川村耳鼻咽喉科クリニック http://www.kawamura-jibika.com

自分が悩まされている症状が日帰り手術に対応しているかどうか確認し、検査してもらいましょう。医師と話し合いながら適切な手術を選択してください。また、安心して手術を受けるためにも症状と原因を知ることが大切です。

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川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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