においを感じるメカニズムとは?鼻のどこで感じるの?

このエントリーをはてなブックマークに追加

嗅覚は人間の五感のひとつ。
においを感じるからこそ味も分かる、と言ってもよいのです。
では、鼻はどのような仕組みでにおいを感じ取っているのでしょうか?
そこで、今回はにおいを感じるメカニズムをご紹介します。
嗅覚は皆様が思っている以上に大切な感覚です。
しかし、ちょっとしたことがきっかけで嗅覚は鈍ってしまうでしょう。
今回は、嗅覚が鈍ってしまう原因もご紹介します。
においについていろいろと知りたいという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 嗅覚とはどんな感覚?
  2. においを感じるメカニズムとは?
  3. においを感じなくなる理由とは?
  4. 鼻がおかしいなと思ったら耳鼻咽喉科を受診しよう
  5. よいにおいもつけすぎに注意しよう
  6. おわりに

1.嗅覚とはどんな感覚?

嗅覚は、においを感じる感覚のことで人間の五感のうちのひとつです。
視覚や聴覚に比べると、意識する方は少ないですが生きていくうえで大切なもの。
実は私たちの記憶は、においと深く結びついています。
たとえば、カレーのにおいがすると子どものころに家族と囲んだ食卓を思い出すという方もいるでしょう。
また、化粧品のにおいと母親の記憶が結びついている方もいます。
さらに、においは私たちに危険を知らせてくれるのです。
たとえば、食べ物の鮮度を確かめるためににおいをかぐ人は多いでしょう。
また、毒物や劇物の中には、独特のにおいがあるものも珍しくありません。
嗅覚がなければ、私たちの生活はずいぶんと不便なものになるはずです。

2.においを感じるメカニズムとは?

私たちは、鼻からにおいを感じます。
においは形がないように思われていますが、「におい分子」という化学物質でできているのです。
消臭剤などのCMなどで、香りが球体となって空気中を漂うシーンを見たことがある方もいるでしょう。
そして、鼻の中にはボーマン線と呼ばれる特殊な粘液を出す線があるのです。
そこににおいの分子が触れると、溶解して嗅細胞(きゅうさいぼう)から伸びている嗅繊毛にキャッチされます。
そうやってキャッチされたにおいは電気信号に変換され、大脳に伝わって「におい」として感知されるのです。
嗅覚細胞や嗅繊毛、そしてボーマン線があるのは鼻だけ。
ですから、何らかの理由鼻の中の嗅覚細胞たちが機能しなくなると、においを感じにくくなるのです。

3.においを感じなくなる理由とは?

この項では、私たちがにおいを感じなくなる理由をご紹介しましょう。
一時的なものから、病院で治療が必要になるものまで、いろいろな理由があるのです。

3-1.鼻がつまった

においを感じるボーマン線や嗅覚細胞は、すべて鼻の穴の中にあります。
ですから、鼻がつまってにおいの分子が鼻の中に入ってこられないと、臭いが分からなくなるのです。
鼻をつまんでもにおいが分かりにくくなるのは、嗅覚分子が入りにくくなるため。
かぜなどによる鼻づまりは時間がたてば治りますが、慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)などの場合は、耳鼻咽喉科で治療が必要です。

3-2.同じにおいをずっとかいでいる

嗅覚細胞は、ずっと同じにおいを感じ続けているとだんだん疲労してきます。
そのため、においを感じる力が弱くなり、においが弱まったように感じられるのです。
たとえば、喫煙者はタバコのにおいをほとんど感じられません。
それは、タバコのにおいをずっとかぎ続けているため、嗅覚細胞が疲労しっぱなしの状態だからです。
このほかにも、香水や香りの強い柔軟剤も使い続けていると、だんだんにおいを感じにくくなります。

3-3.ストレス

強いストレスを感じると、嗅覚がマヒする場合があります。
「ある日いきなりにおいを感じなくなった」という場合は、ストレスの可能性が高いでしょう。
耳鼻咽喉科での治療とともに、ストレスを軽減させることが大切です。

3-4.加齢

年をとると、嗅覚細胞も衰えてきます。
ですから、若いときよりもにおいを感じにくくなるでしょう。
そのため、腐敗臭などに気づきにくく食中毒を起こすこともあります。
加齢による嗅覚の衰えは回復する方法はありません。
ですから、家族などが気をつけてあげましょう。

3-5.脳の異常

脳出血や脳腫瘍などで脳の一部が機能しなくなると、においを感じられなくなります。
これは、脳の中のにおいを感じる細胞がマヒしてしまったり失われてしまったりしたためです。
ですから、回復する可能性は低いでしょう。

4.鼻がおかしいなと思ったら耳鼻咽喉科を受診しよう

前述したように、においを感じられなくなると日常生活に支障が出ます。
かぜで鼻がつまったなどはっきりとした理由があるならばよいのですが、鼻がつまっているわけでもないのににおいが分からない場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。
耳鼻咽喉科では、嗅覚検査も行ってくれるのです。
鼻がつまっていないのににおいを感じられない場合は、何らかの病気が疑われます。
ですから、早急に治療を受けましょう。
なお、鼻づまりの場合も慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)や花粉症の場合は、治療が必要です。
普通のかぜによる鼻づまりは1~2週間すれば治ります。
それ以上たっても治らない場合は、一度耳鼻咽喉科を受診してください。
「たかが鼻水」と思ってはいけません。

5.よいにおいもつけすぎに注意しよう

今は、よい香りの柔軟剤がたくさん販売されています。
洗剤と一緒に入れて洗うだけで洗濯物が柔らかくなりよいにおいがするので、愛用している方も多いでしょう。
しかし、前述したように特定のにおいを長くかぎ過ぎると、そのにおいを感じにくくなります。
そのため、だんだん使用量が増えていくケースもあるでしょう。
よいにおいも香り過ぎれば悪臭になります。
香水がよい例でしょう。
ですから、いくらよいにおいのものでも、はっきりと香りが分かるまでつけ過ぎるのは避けてください。
また、悪臭にも同じことが言えます。
悪臭もかぎ続ければなれるのです。
タバコのにおいのほか、汗やペットの臭いもかぎ続ければだんだん感じなくなるでしょう。
しかし、それは悪臭をかぎ続けた人だけです。
そのため、知らないうちに多くの方に迷惑をかけることになります。
においというのは、人に指摘しにくいもの。
特に、強過ぎるよいにおいは悪臭でない分だけ、「やめてほしい」とは言えないのです。
ですから、香水やよいにおいの柔軟剤を使う場合は、十分に気をつけましょう。
また、汗のにおいやペットのにおいは一度屋外に出て思いきり深呼吸し、再び部屋の中に戻ると感じやすくなります。

6.おわりに

いかがでしたか?
今回はにおいを感じるメカニズムについてご紹介しました。
まとめると

  • においは鼻の中のボーマン線で溶解され、嗅繊毛で感じ取られる。
  • 鼻がつまっているとにおいの分子が嗅覚細胞まで届かないので、においを感じにくくなる。
  • 同じにおいをずっとかぎ続けていると、嗅覚細胞が疲労しそのにおいを感じにくくなる。
  • 急ににおいを感じなくなった場合は耳鼻咽喉科を受診しよう。

ということです。
においが感じられなくなると、ものの味も分からなくあります。
また、現在の都市ガスやプロパンガスはガス漏れが分かるように悪臭をつけてあるのです。
ですから、においが分からないと命の危険もあります。たかがにおいと思わず、おかしいなと思ったらすぐに耳鼻咽喉科を受診してください。
なお、強いにおいをかぎ過ぎても嗅覚がマヒします。
強いにおいをずっとかぎ続けないように注意してください。
作業をするときはマスクなどをすると効果的です。

このエントリーをはてなブックマークに追加