喉に刺さった魚の骨を取る方法とは?「放っておくと溶ける」はウソ?

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魚の骨が喉に刺さった場合、取る方法を知っていますか? 魚を食べていると骨が喉に刺さってしまい、痛みを感じることがあるでしょう。特に子供の場合は、親も心配になってしまいますよね。小さな骨であれば自然に抜ける場合もあるでしょう。しかし、喉を傷つけるような刺さり方をしている場合は、早めに対処しなければなりません。

「放っておけば骨が溶けてなくなる」ということはあまり期待しない方がよいでしょう。今回は、魚の骨を取る方法や、病院に行った方がよいケースなどについてまとめてみたいと思います。

  1. 魚の骨が喉に刺さるとどうなる?
  2. 喉に刺さった骨の取り方
  3. 病院に行くべきケースとは?
  4. まとめ

1.魚の骨が喉に刺さるとどうなる?

魚の骨が喉に刺さると痛みや違和感があります。そのまま放置しておくとどうなるのでしょうか。

1-1.太めの骨は炎症の原因になることも

小さい骨の場合は自然に抜けることあるでしょう。しかし、太めの骨だとさらに深く刺さって炎症を起こしてしまう可能性があります。食べものを飲み込むたびに痛みを感じるだけでなく、骨が刺さった部分が傷になって化膿(かのう)してしまうこともあるのです。場合によっては、40度以上の高熱が出る場合もあるでしょう。

食道に刺さって重症化すると縦隔(じゅうかく)という周りに心臓や肺など重要な臓器に囲まれた部分の炎症を起こし、場合によっては命の危険にさらされる事もありますし、消化管穿孔をおこす場合もあります。

また、魚の骨は唾液で溶けることはありません。喉に刺さった骨が自然に抜け落ちて胃で溶けるものはあっても、唾液では溶けないのです。そのため、いつまでも痛みや違和感がある状態で放置するのはおすすめできません。

魚の骨が自然と抜けた後もしばらく痛みが続く場合は少なくありませんが、いつまでも唾を飲むと痛む場合は放置しない方がいいでしょう。

1-2.骨が刺さりやすい魚と予防法

比較的骨が刺さりやすいと言われている魚は、一般家庭の食卓にもよく出てくるものばかりです。タイやサバ・イワシ・サンマ・ウナギなどが多いでしょう。特にタイは骨が大きくて硬いため、深く刺さりやすくなっています。

骨が喉に刺さらないように予防するためには、いくつかポイントがあるのです。まずは、「急いで食べない」ということ。食べる前に魚の骨を丁寧に取り除き、口の中で骨の存在を確認した場合はすぐに出しましょう。本当に小さな骨は、奥歯でしっかり噛んでつぶしてから飲み込んでください。急ぐと骨ごと飲み込んでしまうため、忙しいときには魚料理を食べないようにしましょう。

2.喉に刺さった骨の取り方

では、喉に刺さった魚の骨を取るにはどうしたらよいのでしょうか? 自分で取る方法をいくつかご紹介します。

2-1.ツバを飲み込んで様子を見る

小さな骨が軽く刺さった程度だと、自然に抜けることも多いでしょう。いったん食べるのをやめて、軽くツバを飲んでみてください。何度か繰り返すと骨が抜けることがあるでしょう。

2-2.うがいをする

骨が刺さっている部分を意識しながら、うがいをしてみてください。うがいの勢いで骨が抜けることがあります。ただし、あまり勢いよくうがいをすると出血する可能性もあるでしょう。特に、骨が太いタイなどの場合は注意してください。

2-3.ピンセットで抜く

大きく口を開けて鏡で見てみましょう。確実に骨が刺さっているのが見えた場合は、ピンセットを使って自分で抜くことも可能な場合があります。ピンセットは先がとがっているものよりも、平らなものの方が取りやすいでしょう。また、事前に消毒をしてから使用するようにしてください。

ただし、場所が確定できない場合はおすすめできません。骨が取れないばかりか喉の粘膜を傷つけてしまう可能性があるでしょう。

2-4.指を突っ込んで吐く

大人であれば、指を突っ込んで食べたものを吐く時に一緒に抜ける場合も少なくありません。耳鼻科で魚の骨を抜く処置をしている間に嘔吐して、一緒に抜けてしまうこともよくあります。

ただし、嚥下反射の弱い老人や子供の場合には、吐いたものを誤嚥して、肺炎になる可能性もあるのであまりお勧めはできません。

3.子供の場合

子供の喉に魚の骨が刺さってしまった場合はどうでしょう。いざというときに慌てることのないように、注意点をご紹介します。

3-1.「ご飯の丸飲み」は避ける

子供は大人より喉も狭く噛(か)む力が弱いため、魚の骨が喉に刺さりやすくなっています。うまく説明することもできないため、痛みで突然泣き出してしまうこともあるでしょう。まず、注意したいのが「ご飯の丸飲み」です。痛みで泣いているお子さんの気道は、普段より細くなっています。その状態で無理やりご飯を丸飲みしようとすると窒息する危険性があるでしょう。

3-2.親が冷静になることが大切

魚の骨が喉に刺さって子供が泣き出すと親は慌ててしまいます。口の中を調べようとして指で口を固定しようとすることもあるでしょう。この行為は大変危険です。痛みによってパニックを起こしているため、噛(か)みつかれる恐れがあるでしょう。箸にハンカチを巻くなどして、固定用に使うことをおすすめします。

また、子供の前で親がうろたえると、子供はますます恐怖心を高めてしまうのです。まずは、親が落ち着いた態度を取り、冷静に対処することが大切でしょう。

4.病院へ行くべきケースと治療法

魚の骨が喉に刺さった場合、病院へ行くべきなのはどのようなときなのでしょうか。何かを受診すればよいのか、どのような治療法があるのかをまとめてみました。

4-1.病院へ行くべきケース

「魚の骨が刺さった程度で病院に行くのは抵抗がある」という人も多いでしょう。しかし、喉に魚の骨が刺さった場合、一番の対処法は「病院で取ってもらう」ことなのです。もちろん、時間がたてば自然に骨が抜ける場合もあります。軽い痛みや違和感がある場合は、2~3日様子を見てみてください。

時間がたっても痛みや違和感が消えない場合、高熱が出てきた場合には、病院を受診した方がよいでしょう。また、ツバも飲み込めないほどの強い痛みがある、出血が多いなどの場合は、できるだけ早く受診することをおすすめします。

4-2.病院での治療法

魚の骨が喉に刺さった場合は、耳鼻科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。病院では、まず一番骨が引っかかりやすい扁桃腺の部分を診察します。骨が刺さっていれば、ピンセットのような器具を使って引き抜いてくれるでしょう。

扁桃腺に骨がない場合は、咽頭鏡を使って喉の奥を調べます。喉の奥や食道に骨が刺さっていた場合は、全身麻酔をして摘出することもあるでしょう。

5.まとめ

いかがでしたか? 魚の骨が喉に刺さったことがある人は多いと思います。魚の骨を取り除く効果的な方法はいくつかあり、簡単に取ることができる場合もあるでしょう。しかし、症状が消えないまま放置しておくのは危険です。早めに耳鼻科で治療を受けるべきケースもあるということを覚えておいてください。

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川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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