花粉症注射の効果は確実?種類とそれぞれの副作用を知ろう

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注射器

花粉症注射には副作用があるのでしょうか。
「花粉症は体質だから治らない」と思っている人は多いと思います。
しかし、注射による根治治療を行うことで完治を目指すことはできるのです。
花粉症の注射には、ステロイド注射を含めて3種類があります。
それぞれ効果や副作用、頻度が異なるため、把握しておく必要があるでしょう。

  • 注射による治療で花粉症を完全に治したい
  • 注射の種類とそれぞれの副作用とは?
  • 花粉症注射にはリスクがあるのか?

そんな人たちのために、花粉症注射の種類や副作用についてご紹介します。


1.花粉症のメカニズムと治療方法

まずは、花粉症がどのように起こるのか、そのメカニズムと治療方法についてご紹介しましょう。

1-1.花粉症のメカニズム

日本における花粉症の原因は、ほとんどがスギ花粉です。
目や鼻、口などから花粉が入り込むと体が「異物である」と判断します。
そして、花粉に対抗する抗体を作り出すのです。
花粉が体内に入ってくるたびにこの抗体は作られ、少しずつ体内に蓄積していきます。
この抗体が一定量を超えたときに、アレルギー反応を起こす物質が分泌され、花粉症が発症するのです。
「去年まで花粉症じゃなかった」という人も、突然発症するケースもあるでしょう。
その理由は、蓄積されていた抗体の量が一定基準を超えてしまうためなのです。

1-2.花粉症の主な症状

花粉症の症状が出るのは、主に目や鼻、喉、耳などです。
場合によっては発熱する人もいるでしょう。
くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、目やに、充血、涙、喉のかゆみなどとして現れる場合がほとんどです。
また、発熱や頭痛、疲労感などが現れる人も少なくありません。
ここ数年で花粉症患者は増加しており、その背景には花粉生産量の増加だけでなく、食生活や住環境の変化なども考えられるでしょう。
現代人には低体温の人が多く、免疫力が低下することで花粉症になりやすくなるのです。

1-3.花粉症の治療方法

花粉症の治療として一般的に知られているのは薬剤療法です。
くしゃみや鼻水には抗ヒスタミン薬、鼻づまりには抗ロイコトリエン薬というように、症状によって服用すべき薬剤は変わってきます。
また、点眼薬や点鼻薬を使用している人も多いでしょう。
そのほかにも、鼻内の粘膜を焼却するレーザー手術を行う場合もあります。
ただし、この方法では数か月から数年で元の状態に戻ることもあるため、花粉症を完全に治すことは難しいと言われているのです。
最近では、花粉症の完治を目指す治療法として「舌下免疫療法」を行うケースも増えてきています。
花粉を薄めたエキスを舌の裏にたらし、数年をかけて体に免疫を作っていくという治療法です。
ただし、通院は2週間に1回。
自宅でも毎日投与が必要になるため、完治までには根気が必要でしょう。

2.花粉症注射の種類

花粉症治療の注射には「ステロイド注射」「アレルゲン注射」「ヒスタミン注射」の3種類があります。
それぞれの特徴についてまとめてみましょう。

2-1.ステロイド注射

主要成分はステロイド。
1回の注射で症状を和らげる効果があります。
実際に、ステロイド注射によって「1回で花粉症が治った」という情報も。
注射すると患部からステロイド剤が時間をかけて体内に流れていき、約1か月連続で効果を発揮してくれます。
くしゃみや鼻づまり、目のかゆみなどの症状が劇的に改善するでしょう。
ステロイド注射を受けるための費用は1000円程度。
症状が出始めてから注射しても効果を望むことができます。

2-2.アレルゲン注射

花粉エキスが主要成分となっており、即効果が現れるわけではありません。
基本的には最初の半年間は1週間に1回、その後は1か月に1回の頻度で、2~3年治療を続ける必要があるのです。
注入する成分はスギ花粉を薄めたもの。
数年かけて体に免疫を作っていくことを目的としているため、原理としてはインフルエンザの予防注射と似ているでしょう。

2-3.ヒスタミン注射

主要成分は免疫グロブリンやヒスタミン二塩酸塩など。
人によって効果は異なりますが数回の注射で効果が出る場合がほとんどです。
1週間に1~2度の接種を1~2か月行うことになります。
完治を目指すものではないため、毎年花粉のシーズンが始まる前に接種する必要があるでしょう。

3.花粉症注射の副作用

最後に、花粉症注射の副作用についてご説明します。
副作用については気になる人も多いでしょう。

3-1.ステロイド注射の副作用

ステロイド注射は効果が高いため、その分副作用も強く現れやすいでしょう。
もともと、花粉症は免疫機能が過剰に働くことで起こる症状です。
この注射は、免疫作用を抑制することで花粉に対する体の反応を抑えるためのもの。
ステロイド注射によって花粉症の症状はおさまります。
しかし、その間にステロイドも体内に残留することになるため、体の免疫力が下がった状態になってしまうのです。
代表的な副作用には、糖尿病の誘発や高脂血症、副腎不全、高血圧、骨粗しょう症、生理不順などがあります。
また、肺炎などの感染症も引き起こしやすくなるでしょう。
ステロイドは、体内の副腎皮質から生成したホルモンを人工的に作ったものです。
体内での副腎皮質ホルモンには、炎症の抑制、ストレスの緩和、免疫作用の調節など重要な働きがあります。
このホルモンが減少するとストレスの影響を受けやすくなり、体内のナトリウム量が減少し脱水状態になってしまうのです。

3-2.アレルゲン注射の副作用

アレルゲン注射は、花粉症の完治を目指すためのものです。
アレルギーの原因となる物質を少量ずつ注射していき、徐々に注射する量を増やしていくことで花粉に対する体の防衛反応を抑えることができます。
ステロイド注射のように高い効果はない分、副作用もほとんど起こらないでしょう。
副作用があったとしても、患部の腫れ程度で済みます。

3-3.ヒスタミン注射の副作用

ヒスタミン注射は、ステロイド注射同様、花粉のアレルゲン全般に効果があります。
症状を抑える効果は弱めですがその分副作用も少ないのが特徴。
まれに、じんましんや頭痛、眠気、発熱、患部の腫れなど一時的な副作用が起こる場合があります。
しかし、こういった副作用が起こる確率は非常に低いでしょう。
また、生理前や生理中、妊娠中の女性にヒスタミン注射を打つことはできません。
風疹(ふうしん)やおたふく風邪などのワクチンを接種した後は、最低でも3~4か月は期間を空けて摂取する必要があるでしょう。
そうでないと、ワクチン接種の治療効果が得られない可能性が高くなります。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
花粉症のメカニズムや症状、注射の種類と副作用についてご説明いたしました。
花粉症の症状を緩和したり完治したりするための効果が期待できる分、副作用のこともよく考える必要があるでしょう。
より安全で効果を期待できる方法を選ぶために、自分に合った注射の種類を知っておく必要があります。
花粉症を治すためにほかの症状に苦しむことにならないよう、十分注意してください。

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