花粉症の方必見! 粘膜を焼く手術の効果や費用について紹介します。

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スギやヒノキの花粉が原因で発症する花粉症は、今や国民の4人に1人が苦しんでいるといわれる病気です。治療薬もたくさん開発されていますが、重症化すると薬が効きにくくなることもあります。また、「妊娠したのでできる限り薬を使いたくない」という方もいるでしょう。そんな方たちにおすすめなのが、鼻の粘膜を焼く手術です。

今回は、鼻の粘膜を焼く治療法の効果と方法・費用などをご紹介しましょう。

  1. 粘膜を焼く手術をすると花粉症に効果的な理由とは?
  2. 鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術までの流れ
  3. 鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術の流れと注意点について
  4. 耳鼻咽喉科の選び方
  5. 鼻の粘膜を焼く手術を受けたい方のよくある質問

治療の選択肢が増えれば、つらい症状がより改善する可能性もあります。重い花粉症で苦しんでいる方や粘膜を焼く手術の詳細が知りたい方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.粘膜を焼く手術をすると花粉症に効果的な理由とは?

はじめに、粘膜を焼くと花粉症の症状が軽減する理由などをご説明します。粘膜と花粉症にはどのような関係があるのでしょうか?

1-1.花粉症と鼻の粘膜との関係

花粉症になると、スギやヒノキの花粉が鼻の粘膜について炎症を起こします。そのため、水のようにさらさらとした鼻水が異常に分泌されるようになり、鼻炎の症状が起こるのです。鼻の粘膜にスギやヒノキの花粉が付着しなければよいのですが、空気中に混じる花粉を完全に取り除くのはほぼ不可能でしょう。

1-2.粘膜を焼く手術とは?

花粉症の鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術は、鼻粘膜の表面をレーザーやラジオ波で薄く焼くことにより鼻のアレルギー反応を鈍くする治療法です。かつては鼻の粘膜をメスを使って切り取る手術も行われてきましたが、現在は体に負担をかけず手術の時間も短いレーザーやラジオ波による手術が一般的になりました。

1-3.鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術のメリットや注意点

鼻の粘膜を焼くことにより、薬を使わなくても鼻水などのアレルギー症状を緩和できます。薬が効きにくい方でも効果が期待できます。ただし、アレルギーそのものが治まったわけではありません。焼いた鼻の粘膜が回復するにつれて症状も元に戻っていきます。しかし、一般的にレーザーなら1年、ラジオ派なら2~3年効果が持続き、再手術も可能です。

アレルギー体質を改善する効果が期待できる免疫療法と組み合わせると鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術の効果が切れるころに免疫療法の効果が出てきて、結果的にアレルギー症状を緩和させることもできるでしょう。

2.鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術までの流れ

この項では、鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術を行ってくれる診療科や手術までの流れをご紹介します。何科で手術が行えるのでしょうか?

2-1.鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術を行ってくれる診療科とは

花粉症の鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術は、耳鼻咽喉科で行えます。現在はサイトを開設している耳鼻咽喉科も多く、鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術を行っている病院はその旨が記されていますので、インターネットを利用して耳鼻咽喉科を探してもいいですね。

2-2.鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術をすすめられる人とは?

  • 多量の鼻水など、鼻にアレルギー症状が強く出ている人
  • 飲み薬や点鼻薬を使用しても症状の改善が認められない人
  • 免疫療法中の人

などが手術をすすめられます。もちろん自分で医師に手術を願いでても大丈夫です。

2-3.手術の時間や受けるのにおすすめな季節

鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術は、約10分~20分で終了します。そのため、入院する必要はありません。部分麻酔を行って日帰りの手術となります。といっても、初診ですぐに手術を受けることもできません。手術をするためには、アレルギー検査や鼻の粘膜の検査が必要です。ですから、数回受診をした後で手術となります。なお、かかりつけ医がありそこで手術をすすめられた場合は、もう少し早く手術を受けることができるでしょう。

花粉症の鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術は効果がはっきりするまで1~2か月かかります。ですから、症状が出ない秋から冬の初めにかけての手術をしておくのがおすすめです。花粉症のシーズンは手術を行っていない病院も多いので注意しましょう。

2-4.手術にかかる費用について

鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術は保険の適用になります。そのため、患者の負担は数千円~1万円が一般的です。複数の検査をした場合は、もう少し高くなりますが、それでも1万円代に納まることが多いでしょう。

2-5.手術ができる年齢について

現在は、子どもでも花粉症に悩まされる方が増えてきています。子どもの場合はレーザーやラジオ波を照射している間、動かずにいられるようになれば手術が可能です。ですから、小学校中学年になれば問題ないでしょう。高齢者の場合は健康ならば何歳で手術を受けても問題はありません。持病があったり薬を飲んでいたりする場合は、主治医と相談しましょう。

3.鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術の流れと注意点について

この項では、鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術の流れと注意点についてご紹介します。当日はどのように手術が行われるのでしょうか?

3-1.手術の流れ

レーザー手術は、まず鼻に麻酔をかけます。30分ほどで麻酔が効いてきますので、手術に移るのです。手術はレーザーやラジオ波を照射するだけですので、前述したとおり10分~20分で終了し、麻酔がしっかり効いていれば痛みはほぼありません。手術終了後は30分程度病院内で休み、異常が出なければ帰宅となります。

3-2.麻酔が切れた後の痛みや傷跡について

手術後、麻酔が切れると痛みが出る場合があります。そのために痛み止めが処方されますので、痛みを感じたら服用しましょう。手術が終わって2週間くらいまでは粘膜が腫れ、鼻づまりになりますが問題はありません。傷跡にはかさぶたができて出血しやすくなっていますので、鼻を強くかんだり熱いお風呂に入ったりするのは控えてください。

3-3.手術後の通院について

手術後は定期的に通院して鼻の中の様子を確認してもらいます。手術から1週間ほどして症状が落ちついた後、鼻の中のかさぶた等を掃除し、その後何も異常がなければ手術は終了です。

3-4.再発や再手術について

前述したように、鼻の粘膜を焼く手術は永久的な効果が期待できません。手術を受けてから1~2年後に再発する方もいるでしょう。この場合は再手術を受けます。再手術をくり返すたびに効果は長くなるといわれていますが、個人差があるので必ずしも長くなるとは限りません。
ですから、免疫療法などアレルギー体質を改善する治療と並行して行うことをすすめる病院もあります。

4.耳鼻咽喉科の選び方

鼻の粘膜を焼く鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術は、医師の腕によって効果の持続性に差が出るといわれています。ですから

  • 手術の経験が豊富
  • 最新の手術方法で施術をしてくれる
  • 患者への説明が丁寧
  • 鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術以外の治療法も提案してくれる

といった条件をそなえた病院を受診するといいですね。特に、手術経験の豊富さは重要になります。今は口コミサイトなどもありますので、それを参考にしてもよいでしょう。

5.鼻の粘膜を焼く手術を受けたい方のよくある質問

Q.手術を受けた翌日に仕事をすることはできるでしょうか?
A.デスクワーク中心の方でしたら問題ありません。しかし、過度な残業は控えてください。飲み会なども医師の許可がない限り参加をしない方がよいでしょう。

Q.冬は何月くらいまでに手術をした方がいいですか?
A.花粉症は早ければ2月に始まります。ですから、遅くとも1月前半までは手術を受けた方がよいでしょう。

Q.手術後、鼻がつまったらどうしたらよいですか?
A.手術後の鼻づまりは鼻粘膜の腫れが原因ですから、鼻をかんでも改善しません。無理に鼻を何度もかまないように注意しましょう。

Q.育児をしながら手術はできますか?
A.日帰り手術ですから可能です。しかし、当日はできれば子どもの様子を見てもらう人手があった方がよいでしょう。

Q.子どもに手術を受けさせたいのですが、注意点はありますか?
A.手術後に腫れや痛みが出ることを教え、ケアの仕方を子どもと共に医師や看護師から聞くとよいでしょう。学校とも連絡を取り、手術をしたことを伝えておくとより安心です。しばらくは激しい運動などは控えさせましょう。

6.おわりに

いかがでしたか。今回は、花粉症由来の鼻水や鼻づまりを解消する効果が期待できる鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術についてご紹介しました。鼻の粘膜を焼くというと大がかりな手術に聞こえますが、日帰りで行えるものです。ですから、仕事をしたり家事・育児をしながら受けたりしても問題ありません。ただし、手術が受けられる季節が限られている病院もありますので、手術を受けたい場合は早めに医師と相談するとよいでしょう。そうすれば、花粉症の季節直前になって慌てることもありませんし、効果もしっかりと実感できます。

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川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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