雨の日になると花粉症になる? 意外な因果関係とは?

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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雨

もはや日本人の国民病といっても過言ではない花粉症。一般的には、花粉の飛びづらい雨の日は花粉症の症状が出にくいとされていますよね。しかし、人によっては雨の日の方が症状がひどい場合や、普段は大丈夫なのに雨の日にだけは花粉症の症状が発生する場合もあるようです。

そこで、今回は花粉症と雨の関係性などの基礎知識をご紹介していきます。

  1. 花粉症と雨の関係性について
  2. 花粉症になりやすい人とは?
  3. 花粉症対策法とは?

1.花粉症と雨の関係性について

1-1.花粉は吸い込んですぐに発症するわけではない

多くの人が誤解しがちなのですが、花粉を吸い込んですぐにアレルギー反応が発生するとは限りません。その日花粉が非常に多くてもその日には症状が出ず、その日の晩や次の日にアレルギー反応が出ることがあります。これは、花粉症などのアレルギー反応には6~10時間たってから起こってくる、もうひとつの遅発相反応があるからです。遅発相反応では様々な炎症細胞が浸潤することによって刺激に対して鼻粘膜が反応しやすくなります。また、特にロイコトリエンという物質の働きで、鼻粘膜が腫れてきます。そのため、遅発相反応では、特に鼻づまりの症状がひどくなります。

雨の日に花粉症がひどくなるのは、前日に多く吸い込んだ花粉の遅発相反応がたまたま重なったことが考えられます。

こうなると、『雨で花粉が飛びづらいはずなのに、なぜ……』という思考が働き、印象に残るのです。結果として、ただの偶然が必然のように感じられてしまいます。ただし、毎回雨の日になると症状が悪化する場合には、ほかの原因を考える必要があるでしょう。

1-2.気圧により症状が悪化する

気圧と花粉症には大きな関係性があるのをご存じでしょうか? 雨が降ると気圧が下がると、体内のヒスタミンという物質が増加します。そして、実はアレルギー反応を引き起こすのはこのヒスタミンが原因。そのため、雨の日に発症のリスクが高まることが考えられるのです。

また、気圧が下がると副交感神経が優位になりやすいとされています。副交感神経が活発になるとアレルギー反応が出やすくなるため、こちらが原因で症状が出ていることもあるでしょう。

1-3.雨の日でも花粉は飛んでいる

よく誤解されがちなのですが、雨の日だからといって全く花粉が飛ばなくなるというわけではありません。もちろん、飛ぶ量は少なくなりますが、それでもいくらかは飛んでいるのです。

そして、雨の日は花粉が少ないだろうからと油断しがち。いつもは付けているマスクやメガネを付けないことがあります。結果として、普段よりも雨の日の方が症状が重いということが起きてしまうのです。

1-4.そもそも花粉症ではない

花粉症に似たアレルギーとして、カビやハウスダストが考えられます。雨の日になると、自然と屋内にいる時間が増えるはず。そのために、部屋の中のカビやハウスダストを多く吸い込んでしまってアレルギー反応が出ていることがあるのです。

特に、雨の日は湿気が高くなります。数日雨が続けばカビにとっては理想的な環境。よりアレルギーが発症しやすくなるでしょう。

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