花粉症で頭痛が起こる? 花粉症の頭痛対策!

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
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現在、花粉症は5人に1人が症状に悩まされているというほど国民的な病気です。花粉症というと、鼻水・涙・くしゃみなどが一般的な症状ですが、頭痛も花粉症の代表的な症状の一つとなっています。なんとなく頭が痛いというような症状は花粉症が原因かもしれません。

そこで今回は、花粉症による頭痛の原因と、頭痛対策について詳しくご紹介しましょう。

  1. 花粉症とはどんな病気?
  2. 花粉症で頭が痛くなる原因は?
  3. 花粉症の頭痛対策
  4. 花粉症は総合的な治療が大切!
  5. まとめ

1.花粉症とはどんな病気?

花粉症は、「季節性アレルギー性鼻炎」に分類される鼻炎の一種です。一般的な鼻炎は、鼻水や鼻づまりが主な症状ですが、花粉症の場合は目のかゆみや充血・皮膚のかゆみ・下痢・気管支炎・頭痛などの症状が併せて出ることも珍しくありません。

花粉症の原因は、皆様もよくご存じの通り花粉です。よく知られたスギやヒノキのほか、ブタクサやシラカバ・イネ科の植物の花粉で花粉症を発症する方もいます。ところで、花粉症といえば春に発症するものというイメージがありますが、それはスギやヒノキの花粉が3月下旬~4月中旬にかけて飛散するからです。

ちなみに、イネ科の植物は6月下旬~7月中旬、ブタクサは7月下旬~12月一杯まで花粉が飛ぶため、複数の花粉がアレルゲンになっている方は、1年中花粉症の症状が出こともあります。

花粉症は誰もが発症する可能性のある病気です。しかし、その中でも両親どちらかが花粉症を発症している場合や、花粉が多く飛散する場所で長期間過ごしていた場合は、より花粉症を発生しやすい傾向にあります。

なお、かつて花粉症は主に大人が発症するものでしたが、今では子どもの花粉症患者も珍しくありません。現在のところ、2歳で花粉症を発症した子どもが最年少と言われています。

2. 花粉症で頭が痛くなる原因は?

花粉症の症状が出ている時、頻繁に頭痛が起こる方は珍しくありません。その原因には、以下のようなことが考えられます。

  • 鼻づまりや喉の粘膜の腫れが原因で起こる、脳の酸素不足
  • 鼻づまりが原因の睡眠不足
  • 花粉症が原因で発症する肩こり

「花粉症で肩こりが発症するの?」と驚かれる方もいるかもしれません。花粉症の症状は体と心にとって大きなストレスになります。強いストレスを受け続けると血流が悪くなり、普段肩こりにならない方でも肩がこりやすくなるでしょう。

鼻づまりや睡眠不足で起こる頭痛は頭痛薬が効きにくく、何度でも再発します。ですから、頭痛薬を乱用するより鼻づまりや睡眠不足、肩こりの解消に努めましょう。

3. 花粉症の頭痛対策

3-1.花粉症の薬について

花粉症の頭痛対策は、鼻づまりや肩こりの解消に努めることです。現在、花粉症が原因の鼻づまりを解消する薬は、たくさんあります。病院で処方される抗ヒスタミン剤などのほか、ドラッグストアでも鼻づまりを解消する点鼻薬などが手軽に購入できるでしょう。

抗ヒスタミン剤は、副作用で眠気が出るものもあるので、処方される際に受ける説明をよく聞き、用法・用量を守って服用してください。また、市販の点鼻薬は乱用すると薬剤性鼻炎を発症する恐れがあります。花粉症は突然発症することもよくある病気です。水のようなさらさらとした鼻水が止まらず、市販の鼻づまりを解消する点鼻薬を1週間以上使っても改善する兆しが見えない場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

なお、眠くならない鼻づまりの薬として小青竜湯(しょうせいりゅうとう)などの、漢方薬が病院で処方されることもあります。

3-2. 代謝を上げて頭痛対策!

代謝を上げることは自律神経を整える効果があります。自律神経の乱れが原因の頭痛には、代謝を上げること頭痛対策になるのです。代謝は“適度な運動”と“規則正しい生活”によって改善することができます。それぞれの具体的な方法についてご紹介しましょう。

3-2-1.運動による代謝向上

ストレッチなどの軽い運動だけでも代謝アップに効果があります。ストレッチは深呼吸と組み合わせると効果を上げることができるので、ストレッチの際には深呼吸を意識しておこないましょう。

3-2-2.規則正しい生活

人間は昼行性なので、自律神経は昼間に適して機能しています。昼夜を逆転したような生活では、自律神経が上手く働かず体調不良の原因になるのです。花粉症で頭痛の症状が現れた場合には、できる限り代謝の向上に努め、乱れてしまった自律神経を正常に戻すことを努力してみましょう!

3-3. 休息で頭痛対策!

合併症など他の病気が原因ではない花粉症の頭痛は休息をとることで解消できます。花粉症は体力消耗の激しい症状であることからも、花粉のシーズンは無理することなく休息するように心掛けましょう。

4. 花粉症は総合的な治療が大切!

  • さらさらとした水のような鼻水が止まらない
  • 目のかゆみや充血がみられる
  • 屋外にいると症状が悪化する
  • 季節によって症状がひどく出る時と全くでない時がある

このような症状が現れたら、耳鼻咽喉科を受診しましょう。花粉症は急に発症することもあります。また、花粉症だと思ったら、別のアレルゲンが原因のアレルギー性鼻炎だったということもあるでしょう。耳鼻咽喉科では花粉症が疑われた場合、アレルギーの検査を行ってくれます。耳鼻咽喉科の中でも、花粉症の治療実績がたくさんある病院を選ぶと治療の幅も広がるでしょう。

花粉症だと診断を受けたら、アレルギー症状を抑える薬を中心とした投薬治療を行います。花粉症の症状が年々ひどくなる人に対しては、手術などをすすめられることもあるでしょう。

まとめ

現在のところ、花粉症を根本的に治療する方法はありません。しかし、投薬や手術、規則正しい生活をすることで症状を和らげることができます。また、花粉を家に持ちこまない工夫も実践すれば、かなり効果があるでしょう。焦らずに治療を続けて行くことが大切です。