くしゃみが止まらなくて困ったときに! 原因と対処法を紹介

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くしゃみが止まらないことでお困りではありませんか? くしゃみは体の反射反応です。意識的に止めることは難しいでしょう。外出先や大事な会議中にくしゃみが止まらなくなったら…困ってしまいますよね。「決まった季節になるとくしゃみが止まらなくなる」という人も多いのではないでしょうか。

  • 風邪でくしゃみが止まらないときはどうしたらいいのか?
  • 鼻炎が原因でくしゃみが止まらない
  • くしゃみが止まらない原因には何がある?

そんな人たちのために、くしゃみが止まらなくなる原因や対処法についてまとめてみました。

  1. くしゃみが出る原因とは?
  2. 原因別の対処法
  3. すぐに病院に行った方がいい症状は?
  4. まとめ

1.くしゃみが出る原因とは?

まずは、くしゃみが出る原因にはどのようなものがあるのかご紹介します。そもそも、くしゃみはどうやって起こるのでしょうか? それは鼻に分布する神経と密接な関係があります。

鼻の中には三叉神経という一種の脳神経がきわめて密に分布しています。この神経は鼻への刺激を脳に伝える神経で、これが刺激されると、脳を経由して迷走神経が興奮します。迷走神経は横隔膜を支配していて、その興奮によって横隔膜の急激な収縮を引き起こし、くしゃみとなります。ちなみに、眼にも三叉神経は分布していますので強い光を見ると、くしゃみが起こるのも同様の機序と考えられています。

1-1.風邪

風邪をひいたとき、くしゃみが止まらなくなる人は多いでしょう。特に、鼻風邪をひくと常に鼻がムズムズし、くしゃみが出やすくなるものです。風邪をひくとウイルスが体内に侵入しようとします。そのウイルスを体外に排出しようとする自然な反応が、くしゃみなのです。くしゃみによってウイルスが体内に入るのを防いでくれるということは、くしゃみを止めない方が良いのでしょうか。

実は、くしゃみをすることで大きなエネルギーを消耗しています。あまり止まらないようだと、体にかかる負担が大きくなってしまうでしょう。

1-2.アレルギー反応

風邪をひいたわけでもないのにくしゃみが止まらないときは、アレルギー性鼻炎が疑われるでしょう。アレルギー性鼻炎には、1年を通して症状が現れる通年のものと一定の季節に限った季節性のものがあります。通年で起こるアレルギーの主な原因はハウスダストやダニ。特にペットを飼っている家庭では、アレルギー鼻炎を発症する確率が高いようです。

季節性の場合は、花粉症が代表的な症状となっています。スギやヒノキなどの花粉が原因でアレルギー反応が起こると、くしゃみが止まらなくなり、鼻水や鼻づまりに悩まされるようになるのです。アレルギー反応によってくしゃみが出る仕組みは風邪と同じ。ハウスダストや花粉は「アレルゲン」と呼ばれ、アレルゲンの侵入を防ぐためにくしゃみが出ます。つまり、アレルギー性鼻炎は一種の防御反応なのです。

1-3.寒暖差

また、最近は「寒暖差アレルギー」に悩む人が増えてきています。寒暖差アレルギーとは、大きな温度差の刺激に鼻の知覚神経が刺激されて脳を経由して迷走神経や横隔膜への神経を刺激することによって起こります。

この場合はアレルギー反応と違って科学伝達物質はあまり放出されないので、血管が広がることによって起こる鼻づまりは軽いと言われています。

2.原因別の対処方法

繰り返すくしゃみは体力を消耗することにつながります。できるだけ早めに何とかしたいものですよね。原因別の対処方法をご紹介します。

2-1.まずは風邪を治す

風邪が原因でくしゃみが止まらないときは、まず風邪を治すことを考えましょう。体を温め、安静にして過ごしてください。鼻粘膜の知覚神経が冷たい空気に刺激されると、くしゃみが出やすくなります。20~25度に部屋を暖めて、室内の湿度を高くしましょう。部屋が乾燥しているとくしゃみや鼻水の症状が悪化します。また、鼻の横をマッサージすると血行が良くなり、くしゃみが止まりやすくなるでしょう。

2-2.アレルゲンの予防が大切

アレルギー性鼻炎の場合、予防するにはアレルゲンを除去するしかありません。ハウスダストやダニが原因の通年アレルギー性鼻炎では、原因物質を徹底的に除去すればくしゃみを止めることができるでしょう。対策としては、以下のようなものがあります。

  • ダニの発生を防止する布団や布団カバーを使用する
  • ソファーやカーペット、ぬいぐるみなどの布製品を置かない
  • こまめに部屋の掃除をする
  • 布団カバーをこまめに取り替える
  • 定期的に布団を日干しする
  • ペットを飼わない

花粉が原因の季節性アレルギー鼻炎の場合は、花粉が体内に入らないようにマスクなどで予防してください。外から帰ったときは、衣服に花粉が付着している可能性があります。室内に入る前に、よく払っておきましょう。

また、アレルギー性鼻炎にならないように、日頃から気をつけておくポイントについてもご紹介します。

  • 分煙、禁煙する
  • 十分な睡眠と栄養バランスの良い食事を心がける
  • ストレスをためない
  • 適度な運動をする

2-3.寒暖差アレルギーは治療より予防を

寒暖差アレルギーが原因でくしゃみが止まらない場合、残念ながら根本的な治療はありません。
鼻づまりや鼻水を改善するために鼻腔(びこう)内の血管をレーザーで焼くという方法はあくまでも対症療法で、完全に治すことはできないようです。寒暖差アレルギーは急激な温度変化による寒暖差が原因で起こります。対処法としては、なるべく温度差の少ない環境にするしかないのです。具体的な対処法は以下のとおり。

  • 喉と鼻の温度差を小さくするためにマスクをする
  • 着脱しやすい服装で温度調節する
  • 冷え性を改善して寒暖差に影響されにくい体質を手に入れる

寒暖差アレルギーは気温差の変化が大きい春や秋に起こりやすいと思われがちですが、実は夏こそ注意が必要です。夏の屋外とクーラーが効いた室内の温度差は10度以上になります。
激しい温度差の影響を受けないよう、注意しましょう。

2-4. 後鼻神経切断術

重症で薬もあまり効かない場合には後鼻神経切断術という手術もあります。

これは下鼻甲介というアレルギー反応を起こしたり寒暖差の主な反応の場となる部位に分布する神経を切断する方法です。現在行われている方法は内視鏡で鼻の中からでき、出血などの大きな合併症も少なくなってきています。神経は鼻水とくしゃみの神経だけ選択的に処理をするので嗅覚が鈍るとかの後遺症もまずありません。

ただし、くしゃみ、鼻水が完全になくなるわけではなく、効果には個人差もありますが、両者あわせて約半分くらいに減ることが多いようです。

近年は日帰りで可能な施設もあるので重症の方は検討されてもいいかもしれません。

3.すぐに病院に行った方がいい症状は?

ウイルスや原因物質を寄せつけないように注意していても、症状が出てしまう場合はあります。
どうしてもくしゃみが止まらなくなってしまったときは、病院を受診するようにしましょう。

最初は風邪のせいでくしゃみが出ていても、症状が続くうちに耳鼻科での治療が必要になってくる場合もあります。また、アレルギーの場合も、原因物質が何かを突き止め、投薬などの治療をすることで症状を早めに緩和することができるでしょう。

くしゃみが止まらないときに受診するのは、耳鼻科かアレルギー科になります。原因がアレルギーであると分かっている場合は、アレルギー科を受診してください。原因が特定できない場合は、まずは耳鼻科に相談してみましょう。アレルギーが原因で症状が起こっているときは、完治までに時間がかかります。医師の指示どおりに最後まで薬を飲み続けてください。自己判断でやめてしまうと、完治しないままになってしまいます。

4.まとめ

くしゃみが止まらない原因についてご紹介しました。

  • くしゃみが出る原因とは?
  • 原因別の対処方法
  • すぐに病院に行った方がいい症状は?

「くしゃみが止まらなくて困っている」「くしゃみが止まらない原因が知りたい」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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