肥厚性鼻炎とはどんな症状? 治療法や原因と共に紹介します。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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鼻水・鼻づまりは多くの方が経験したことのある体の不調です。特に冬になると風邪をひいて鼻水・鼻づまりに悩むという方はたくさんいます。風邪の症状が治まっても、鼻づまりや鼻水だけいつまでも治まらないという場合は、鼻炎を発症している可能性が高いのです。鼻炎はその名の通り鼻の粘膜が炎症を起こす病気であり、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎などがあります。この鼻炎をくり返しているとかかりやすいのが肥厚性鼻炎です。

今回は、肥厚性鼻炎の原因や症状・治療法などをご紹介しましょう。

  1. 肥厚性鼻炎とは?
  2. 肥厚性鼻炎の治療方法
  3. 肥厚性鼻炎の予防方法
  4. 肥厚性鼻炎に関するよくある質問

肥厚性鼻炎の原因などが分かれば、予防対策も取れます。肥厚性鼻炎で治療法を探しているという方や、現在鼻炎を患っているという方はぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.肥厚性鼻炎とは?

はじめに、肥厚性鼻炎の症状や原因・他の鼻炎との違いなどをご紹介します。実は、意外なものが鼻炎の原因になることもあるのです。

1-1.肥厚性鼻炎とはどんな病気?

肥厚性鼻炎は鼻炎が慢性化した結果、鼻腔にある下鼻甲介(かびこうかい)という部分の粘膜組織が増殖・肥大する病気です。この鼻炎は、元々アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などを患っている方が発症します。

1-2.肥厚性鼻炎の症状とは?

肥厚性鼻炎になるとひどい鼻づまりが起きやすくなります。元々アレルギー性鼻炎を患っており、水のような鼻づまりが出続けていたのに最近では鼻づまりが起きるようになったという方は要注意です。

また、副鼻腔炎を合併していると、後鼻漏といって鼻水が喉の奥へ落ちこむ症状も多く現れます。特に横になると症状が激しく出ることが多いため、朝目が覚めた時、喉の奥の方に鼻水がたまっていることが多いのです。

1-3.肥厚性鼻炎の原因

1-3-1.風邪やアレルギー性鼻炎からの移行

前述したように、肥厚性鼻炎はいきなり発症することはほとんどありません。まず別の原因で鼻水や軽い鼻づまりが起こり、それが慢性化して粘膜組織が増殖・肥大してしまうのです。このような症状が出る原因は風邪やアレルギー性鼻炎などがあります。鼻水・鼻づまりは決して珍しい不調ではないため、つい放置してしまう方もいるでしょう。その結果、鼻炎が慢性化して肥厚性鼻炎になる方もいます。

1-3-2.点鼻薬の乱用

現在、ドラッグストアでは鼻づまりを治すための点鼻薬が販売されています。この点鼻薬には血管を収縮させる成分が入っているため、鼻づまりがすぐに解消するのです。愛用している方も多いことでしょう。しかし、この点鼻薬を乱用すると鼻粘膜が薬の刺激によって腫れたり組織が変化したりして肥厚性鼻炎を発症することがあります。

1-4.肥厚性鼻炎になるとどうなるの?

肥厚性鼻炎による鼻づまりは、粘膜組織が鼻の中をふさいでしまうことによって起こります。ですから、いくら鼻をかんでも解消しません。また、肥厚性鼻炎がひどくなると鼻呼吸ができなくなります。そうなると自然と口呼吸になりますが、元々口は呼吸をする器官ではありません。そのため

  • 脳の酸素不足による集中力の低下
  • ひどいいびき
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 扁桃腺が腫れやすくなる

といった症状が起こることもあります。

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