鼻がかゆい!!がまんできない!!その原因と対処法とは?

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
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1年で1番寒い季節がやってきました。かぜをひいた方も多いでしょう。鼻のトラブルといえば、鼻づまりです。しかし、最近は鼻のかゆみに悩まされる方が増えています。

そこで、今回は鼻がかゆい原因と対処法をご紹介しましょう。鼻は目立つ場所です。大っぴらにかきむしるわけにはいきません。また、むやみにかきむしると、余計にかゆみが広がったり鼻血や炎症の原因になったりするでしょう。鼻のかゆみが気になるという方は、ぜひこの記事を読んで対処法の参考にしてください。

  1. 鼻のかゆみの原因とは?
  2. 鼻のかゆみを解消する方法とは?
  3. おわりに

1.鼻のかゆみの原因とは?

まず始めに、鼻のかゆみの原因をご紹介します。読んでいただければわかると思いますが、自然治癒が難しいものが多いでしょう。

1-1.アレルギー

花粉症やペットの毛、さらにハウスダストなどが原因のアレルギーを発症すると、鼻の中がかゆくなります。鼻の中も目と同じ粘膜です。ですから、そこがはれて鼻づまりのような症状が起こることもあるでしょう。

アレルギーは原因となる物質を取りのぞかない限り、症状は回復しません。花粉症ならば花粉の季節が過ぎ去れば、症状が改善することもあります。しかし、病院で治療を受けないと症状が軽くならない、ということは大半です。

1-2.血管運動性鼻炎

ストレスや気温差、さらにタバコの煙などが原因で鼻がかゆくなることもあります。明確な原因を特定することは難しいですが、疲れているなと感じたりくしゃみがひんぱんに出たりするようになった場合は要注意です。気温差の場合は、気候がよくなってくるにつれて、症状が改善するでしょう。しかし、ストレスやタバコの煙が原因の場合は、原因を取りのぞかないと改善が難しいです。

1-3.鼻前庭炎(びぜんていえん)

聞きなれない名前ですが、鼻の中の入り口部分に発症する炎症のことです。鼻の穴をほじったり鼻毛を抜いたり、さらに鼻のかみすぎによっても起こるでしょう。これは、子どもでも発症しやすいです。鼻をいじったり鼻を強くかみすぎたりしないようにすれば治りますが、炎症がひどい場合は、薬を塗るなどの治療が必要になります。

1-4.ドライノーズ

ドライアイと同じように、鼻の粘膜も乾燥します。今は、エアコンで暖房も冷房も行うところが一般的です。エアコンは1台で広範囲の温度を調整できますが、空気が乾燥しやすくなります。ですから、長時間エアコンが効いた場所にいると、鼻の中まで乾燥してくるのです。

特に、高齢者や乾燥肌の方がドライノーズになりやすいでしょう。症状がひどくなると、鼻血が出やすくなったりもします。また、皮膚全体が乾燥すれば、鼻の穴の中だけでなく、表面の皮膚もかゆくてたまらなくなるでしょう。

2.鼻のかゆみを解消する方法とは?

では、どうすれば鼻のかゆみを解消できるのでしょうか?この項ではその一例をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

2-1.耳鼻咽喉科で診察を受ける

かゆみだけでは、原因の特定は難しいです。ですから、鼻のかゆみが一週間以上続く場合は、耳鼻咽喉科で診察を受けましょう。ドラッグストアに行けばかゆみ止めがたくさん売られていますが、鼻の粘膜はデリケートです。ですから、やみくもに薬を使えば、かえって症状が悪化することもあるでしょう。

また、アレルギーが原因の場合はアレルゲンを何とかしない限り症状は治まりません。耳鼻咽喉科ではアレルギーのテストもしてくれるところもあります。ただし、子どもの場合はアレルギー科で検査をして改めて受診が必要になる場合もあるでしょう。その場合は、医師の指示に従ってください。

2-2.かきむしらない

原因が特定できれば、医師から薬を処方されます。ですから、指示に従って投薬しましょう。塗り薬もありますし、飲み薬もあるのです。かゆみがひどい場合は、かゆみ止めが処方されることもあります。ですから、必ず薬を飲んだり塗ったりしてください。そして、大切なのはかきむしらないこと。かけば粘膜が傷つき、余計に炎症が悪化する恐れがあります。

かゆくてたまらないときは冷やしてみてください。鼻を両手で押さえながら強くかむのもやめましょう。粘膜同士がこすれて荒れてしまいますし、ドライノーズの原因にもなります。また、加湿器の蒸気を鼻の中に入れて湿り気を与えると改善する場合があります。

2-3.適度な加湿を心がける

乾燥すると余計に鼻の中や表面がかゆくなります。ですから、適度な加湿を心がけましょう。湿度は50%~60%を維持し、鼻の中が乾いた感じがするならば、点鼻薬をします。また、マスクも吐いた息の中に水分が含まれていますから、加湿効果が期待できるでしょう。

最近は、ぬらしたマスクも販売されています。ただし、ぬれマスクをつけたまま生活すると、息苦しさを感じるでしょう。また、子どもの場合は口呼吸のことも多く、息ができなくなる可能性があります。ですから、嫌がる子どもには無理につけさせないようにしましょう。

2-4.部屋を清潔にする

アレルギーの原因になりやすいハウスダストは、細かいほこりです。ですから、部屋を清潔にしましょう。毎日掃除機をかけている方も多いですが、ほこりは家具の上などにもたまります。ですから、部屋を掃除するならば上から下まですべて掃除をしてください。さんの上からほこりを落とすだけでも違います。

また、布製品が多いほどハウスダストは発生しやすくなるのです。ですから、起毛のじゅうたんやカーペットよりはフローリングの方がよいでしょう。また、ムートンやフェイクファーなど毛足が長いものは、できるだけ避けた方が無難です。さらに、ペットを飼っている人は嫌がらないようでしたら服を着せましょう。

2-5.湯気を吸いこむと楽になるかも

どうしてもかゆみが強い場合は、お湯を沸かしてカップに入れ、その湯気を吸いこんでみましょう。適度な加湿ができて楽になります。さらに、リラックスできる香りをお湯につけても効果的です。アロマオイルを持っている方は、試してみてください。なお、喫煙の習慣がある方はできる限り禁煙しましょう。

喫煙をしていると、どうしても有毒な煙を吸いこんでしまいます。喫煙者の鼻の粘膜は非喫煙者よりも荒れていることが多いでしょう。また、喫煙席にはできるだけ近寄らないようにするのも効果的です。どうしても喫煙者と一緒に仕事などをする場合は、マスクをつけましょう。PM2.5用のマスクならば、タバコの煙に含まれている有害物質も防げます。

3.おわりに

いかがでしたか? 今回は、鼻の中や表面がかゆい原因と対処法をご紹介しました。痛みならともかく、かゆみくらいでは中々病院へ行こうとは思いにくいでしょう。しかし、鼻の粘膜は通常ではかゆみは発生しません。

また、発生することがあっても長引くことはないでしょう。ですから、かゆみが発生すること自体が、異常なのです。また、鼻のかゆみを放っておくと粘膜がはれて、鼻がつまる可能性があります。そうなると、鼻呼吸ができずにかぜをひきやすくなったり、口の粘膜まで乾燥してはれてしまったりする可能性があるのです。ですから、1週間以上かゆみが続く場合はすぐに病院へ行きましょう。

子どもがしきりに鼻の中をいじるようでしたら、かゆさを疑ってください。子どもは汚れた手で鼻の中をいじることもありますので、炎症がより起きやすいです。子どもが鼻をかいていたら、そっとやめさせましょう。医師と相談してかゆみ止めを処方してもらうのもひとつの方法です。