マスクに風邪を予防する効果はあるの?ないの?効果的な使い方とは?

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12月も半ば近くになり、インフルエンザの発症も報告され始めました。風邪予防にマスクをする人も多いでしょう。しかし、マスクは風邪予防の効果がないという意見もあります。

そこで、今回はマスクの風邪予防効果についてご説明しましょう。マスクをしていれば決して風邪をひかない、というわけでもありません。しかし、風邪予防に全く効果がないというわけでもないのです。

今回は風邪予防に効果的なマスクの使い方もご紹介します。毎日通勤や通学、仕事などで大勢の人と接する機会が多い方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。

  1. 風邪をひく原因は?
  2. マスクが風邪予防に効果的な理由は?
  3. マスクをしていると美容にも効果的
  4. 風邪予防に効果的なマスクのつけ方
  5. おわりに

1.風邪をひく原因は?

風邪は、ウィルスや細菌に感染することによって発症します。風邪の症状を引き起こす細菌やウィルスはひとつではありません。ですから、風邪は特定の病気ではなく正確には「風邪症候群」という、鼻水やせきなどの症状を指します。

風邪と並んで冬の感染症の代表格であるインフルエンザは、インフルエンザウィルスに感染することによって発症するのです。ウィルスが特定されているので、ワクチンもあります。風邪を発症させる菌やウィルスは1年中空気中に存在しているのです。

しかし、これらは冷たくて乾いた空気を好むため、冬以外の季節では発症しにくいでしょう。ですから、冬でも湿度と温度を一定以上たもちつづける場所では、風邪が流行(りゅうこう)しにくいのです。

2.マスクが風邪予防に効果的な理由は?

では、マスクが風邪予防に効果があるのはなぜでしょうか? この項では、具体的にご紹介していきます。

2-1.細菌やウィルスを防ぐ効果はない

一般的なマスクはガーゼや不織布(ふしょくふ)でできています。しかし、細菌やウィルスはガーゼや不織布の編み目よりもずっと小さいのです。ですから、風邪の細菌やウィルスがまん延している中で通常のマスクをつけていても、感染は防げません。

ウィルスや細菌を完全にシャットアウトするには、宇宙服のような防護服が必要でしょう。インフルエンザウィルスも同様です。

2-2.風邪の細菌やウィルスを周囲にまき散らさない効果はある

風邪の原因である細菌やウィルスは、飛まつ感染といってだ液や鼻水と一緒に飛び散って感染します。ですから、せきやくしゃみをするたびにウィルスや細菌がまき散らされているのです。

しかし、マスクをしていればだ液や鼻水は飛び散りません。なので、風邪をほかの人に感染させないようにする予防効果は期待できます。

2-3.風邪を発症しにくくなる

前述したように、風邪の原因となるウィルスや細菌、さらにインフルエンザウィルスは低温で乾いた空気を好みます。マスクをしていると、呼吸に含まれている湿気や暖気が口の周りから逃げません。

ですから、気管支や鼻の中に風邪の細菌やウィルスが繁殖しにくいのです。そのため、たとえ風邪の菌やウィルスがマスクを通過しても、風邪を発症しにくいでしょう。

2-4.マスクをつけて寝ると風邪の治りが早い?

風邪をひくと鼻水で鼻がつまる方も多いでしょう。鼻がつまると、鼻呼吸ができずに口呼吸になります。すると、どうしても喉が乾燥するのです。

起きているときは水分で保湿できますが、寝ているときはそうもいかないでしょう。その結果、寝ている間に喉が乾燥して風邪のウィルスや菌が繁殖しやすい環境になります。マスクをして寝ると、喉の保湿にもなるのです。

ですから、風邪のウィルスや菌も繁殖しにくく治りも早まるでしょう。

3.マスクをしていると美容にも効果的

冬になると、肌の乾燥に悩まされる方も多いでしょう。特に、女性の場合は化粧がうまくできずに苦労する方も少なくありません。また、男性もカミソリ負けをして肌が傷だらけになる方もいるでしょう。

肌の乾燥を防ぐためには、保湿効果のある乳液をつけるのが効果的です。しかし、暖房が効いている場所で長時間働いている場合は、保湿力が乾燥に追いつきません。特に、通勤時間が長い方は要注意。冬の電車やバスの中は暖房が効いています。つまり、長時間乗っているほど肌が乾燥しやすいでしょう。

職場でも暖房が効いているのならなおさらです。マスクをしていると呼吸の湿気で肌が保湿されます。そのため、マスクをしないときに比べて肌が乾燥しにくいのです。毎年冬は肌が乾燥して困っているという方は、マスクをして生活してみましょう。

4.風邪予防に効果的なマスクのつけ方

では最後に、風邪予防に効果的なマスクのつけ方をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

4-1.マスクは鼻までおおう

マスクをつけるときは、鼻までしっかりとおおいましょう。人は、通常鼻呼吸をしています。ですから、鼻をマスクから出していると保湿効果は得られません。

また、風邪をひくとせきと共に鼻水がたくさん出るという方も多いでしょう。鼻を出していれば、くしゃみをするたびに鼻水などが飛び散ってしまいます。鼻をおおうと息苦しくてしょうがないという場合は、通気性のよいガーゼ製のマスクをつけてください。

4-2.使い捨てマスクは毎日捨てる

マスクには、くりかえし使用できるものと使い捨てのものがあります。くりかえし使用できるものの方が経済的に思えますが、風邪予防に使うならば使い捨てのものの方がおすすめです。

また、マスクをつけて外出したら必ず玄関先で外して捨てましょう。マスクには風邪の原因であるウィルスや細菌がたっぷりとついています。ですから、外からマスクをつけっぱなしで家の中に入ると、家じゅうに細菌やウィルスが飛び散るのです。

4-3.濡(ぬ)れたマスクは使用方法に注意しよう

最近は、マスクに湿り気がついているものもあります。「ウエットマスク」などの商品名で販売されているでしょう。マスクに湿り気があれば、より保湿効果が高まります。しかし、濡(ぬ)れているマスクは通気性がありません。ですから、風邪で鼻がつまっている場合に使用すると、息苦しくなります。

さらに、高齢者や子どもに濡(ぬ)れたマスクを使わせると、思わぬ事故が起こることもあるでしょう。ですから、濡(ぬ)れたマスクを使用する場合は鼻呼吸が十分にできるときに口だけを隠して使用してください。また、濡(ぬ)れたマスクをつけたら息苦しさを感じた場合は、無理に使用しなくても大丈夫です。乾いたマスクでも十分に効果があります。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回はマスクの風邪予防効果についてご紹介しました。

まとめると

  • マスクをつけていても風邪の菌やウィルスを完全にシャットアウトはできない。
  • マスクをしていれば、ほかの人に風邪をうつしにくくする。
  • マスクをしていれば、風邪が早く治りやすく発症もしにくくなる。
  • マスクをしていると肌の保湿効果もある。

ということです。風邪の発症を防ぐには、マスクだけでなく食生活や生活習慣にも注意が必要になります。特に、年末年始は忘年会や新年会も多く、生活が乱れがちでしょう。風邪を予防するにはビタミンCが効果的です。ですから、おやつにみかんを食べてもよいでしょう。

さらに、調子が悪いときは無理をしてもいけません。特に、インフルエンザを発症したら仕事が忙しくても会社は休みましょう。無理をして出社すれば、マスクをしていてもインフルエンザウィルスをまき散らしてしまいます。そうすれば、感染者が一気に増えるかもしれません。

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川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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