快適な朝を送りたい!モーニングアタックの原因や対策について

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
免責事項について

可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、あくまでも私見ですのでご了承ください。内容に誤りがあった場合でも、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いません。体調に異変を感じた際には、当ブログの情報のみで自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア Google+でシェア

花粉症などのアレルギーを持っている人は「モーニングアタック」と言う症状が起こります。モーニングアタックとは寝起きに鼻水が出る、鼻づまりが起きることです。ほとんどの人が「朝」の時間帯に症状が出てきます。

そこで、モーニングアタックの原因や対策、対処法について詳しく説明しましょう。現在、モーニングアタックで悩んでいる人はもちろん、アレルギー性鼻炎になっている人はぜひ参考にしてください。

  1. モーニングアタックの原因
  2. モーニングアタックの対策
  3. モーニングアタックの対処法
  4. まとめ

1.モーニングアタックの原因

「モーニングアタック」は最もつらい花粉・鼻炎の症状だと言われています。朝からひどい鼻づまり、鼻水に悩むのは嫌なものです。快適な朝をむかえるためにもモーニングアタックの原因をしっかり把握しておきましょう。

1‐1.花粉やハウスダストなどのアレルゲン

花粉症やアレルギー性鼻炎の原因には「アレルゲン」と言う物質があります。植物の花粉や動物の毛、家の中にあるホコリ、ダニ・ノミなどがアレルゲンです。夜間、寝ている間にアレルゲン物質が床の上に落ちていきます。落ちてきたアレルゲンを吸いこむため、朝起きたときにモーニングアタックが起きやすくなるのでしょう。

また、起床時は布団をたたみます。布団をたたむ、毛布から体を起こすたびにアレルゲンが空気中に舞い上がるのです。よって、アレルゲン物質が体の中に入りやすくなってしまいます。

以上のように、主な原因は「アレルゲンの散布」と言えるでしょう。モーニングアタックが起きないよう、日ごろから清潔な環境を心がけておかなければなりませんね。

1‐2.一時的な自律神経の乱れ

健康が維持できているとき、自律神経は整っているものです。自律神経はリラックスに導いてくれる副交感神経と体が緊張状態になる交感神経のバランスで成り立っています。

朝の起床時には、就寝中に優位になっていた副交感神経から交感神経にスイッチが切り替わるのですが、スムーズに交感神経に切り替わらないと鼻の粘膜が過敏になり、ちょっとした刺激でアレルギー反応が起こりやすくなってしまうのです。

つまり、一時的に自律神経が乱れ鼻が敏感になります。日中よりもよりアレルゲン物質の刺激を受けやすい状態です。自律神経の乱れからくるモーニングアタックは一時的なものと言えるでしょう。

特に加齢とともに副交感神経から交感神経へのスイッチが切り替わりがスムーズに行われなくなります。ご高齢の方で朝方、鼻水やくしゃみが多いと言われる方には、この自律神経の乱れが原因となっている事が少なくありません。

1‐3.寒冷刺激や温度の変化

朝方に冷え込むことのある春先や日中との温度差が激しい秋口などでは、温かい布団から出てひんやりした空気を吸うと、鼻の粘膜が急に収縮して鼻水やくしゃみを引き起こすことがあります。

この現象は「血管運動性鼻炎」といい、必ずしもアレルギー体質に関係なく起こるものですが、アレルギー性鼻炎と重なってモーニングアタックの症状を強くしてしまう原因につながっています。温度変化の変化に反応しやすい人はそれ以外にも気圧の変化や触られるといった接触刺激にも反応しやすくなります。

2.モーニングアタックの対策

2‐1.自律神経のバランスを保つ

主に当てはまる原因は「自律神経の乱れ」や「アレルゲンが多い環境」になります。よって、まずは自分でできる対策から始めていきましょう。

たとえば、自律神経のバランスを保つ生活習慣があります。生活習慣は私たちの体に大きく影響するものです。寝不足や昼夜逆転生活を続けていると自律神経が乱れやすくなります。結果、副交感神経が優位に働き、心身ともにリラックスできなくなるのです。さらに、モーニングアタックの症状もひどくなるでしょう。

対策としては「生活習慣を規則正しく送る」「睡眠時間を確保する」が大切なポイントです。できるだけ、毎日同じ時間に寝て起きてください。同じ時間を守ることで睡眠の質も向上します。

そして、自律神経が乱れる原因「ストレス」とも上手に付き合っていきましょう。過剰なストレスを感じたときはゆっくり休んでください。

2‐2.アレルゲンが少ない環境にする

もう1つの対策は「環境を整えること」です。モーニングアタックは寝ている間に落ちる「アレルゲン物質」が原因になります。アレルゲンを吸いこむことによって起こるため、アレルゲンの量を減らしていかなければなりません。

アレルゲンは主にホコリやダニ・ノミ、ペットの毛、そとからやってくる花粉になります。まずは、家の中を清潔な環境にしてください。ものがたくさんあふれているのなら要らないものを処分しましょう。ホコリがたまっているのならキレイに掃除してください。ダニ・ノミが繁殖しないよう定期的な空気のいれかえも大切です。

しかし、花粉が多く飛んでいる時期にする換気は逆効果になります。換気の時間やタイミングも考えてくださいね。ある程度部屋をキレイにするだけでもアレルゲンの量が少なくなります。

3.モーニングアタックの対処法

3‐1.耳鼻科での検査・治療

モーニングアタックの症状を抑えるには、根源となっている花粉症・アレルギー性鼻炎を治す努力をしなければなりません。まだ、自分の鼻を検査していない人は耳鼻科を受診してください。モーニングアタックの原因がわからない人も耳鼻科で調べてもらいましょう。

鼻の症状に詳しい耳鼻科なら、徹底的に原因を調査してくれます。そして、自分の症状に合った対策・治療計画を立ててくれるのです。薬での治療もできますが、症状がひどい場合は手術になるでしょう。

最近では、日帰りや1泊2日で手術ができる病院もあります。今まで手術に踏み切ることができなかった人でも安心して受けることができるでしょう。まずは1度、信用できる耳鼻科に相談してみてください。

3‐2.自分でできるモーニングアタック予防法

専門の医療施設で治療を受けると同時に、自分でできるモーニングアタック予防法を実践していきましょう。生活の中で気軽にできる予防法がたくさんあります。

たとえば、布団やベッドなどの睡眠環境です。寝ている間にアレルゲンを吸いこみ、モーニングアタックが起こります。よって、布団やベッドについているアレルゲンを徹底的に取りのぞかなければなりません。

天気が良い日は外に布団を干す人がほとんどでしょう。外に干すときは花粉の量が少ない「午前中」がおすすめです。中に取りこむときは、掃除機をかける、布団乾燥機を使うなど徹底的に花粉を落としてください。

また、空気洗浄機を利用するのも1つの予防法です。空気洗浄機で完ぺきに取りのぞくことはできませんが、ある程度の花粉やアレルゲンを吸収することはできます。

また、布団やベッドなどの寝具には防ダニ加工がされているものもあります。そういったものに変えてみるのも一つの方法かもしれません。

4.まとめ

モーニングアタックの原因や対策、対処法について説明しましたが、いかがでしたか? 朝に鼻水が出る、鼻づまりが起きる人はモーニングアタックの症状を起こしています。まずは、なぜモーニングアタックが起きるのか「原因」を知ることが大切です。

主な原因は「アレルゲン物質の吸入」と「自律神経の乱れ」になるでしょう。よって、対策としてはアレルゲンの少ない環境にする、自律神経のバランスを保つことが大切なポイントになります。

また、花粉症やアレルギー性鼻炎を改善しなければモーニングアタックは解消できないでしょう。日々の生活習慣を改善しつつ、専門の医療施設で検査・治療を受けてくださいね。