鼻の粘膜を焼く鼻粘膜焼灼術とは? 効果が見込める症状と手術の流れを解説

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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鼻づまりは、粘度を増した鼻水や鼻粘膜の腫れによって起こります。中でも、鼻の粘膜の腫れが原因で起こる鼻づまりは解消しにくいのが特徴です。そんな頑固な鼻づまりを解消する方法として、鼻の粘膜を焼く鼻粘膜焼灼術があります。

今回は、鼻粘膜焼灼術とはどのような手術なのかということについてご紹介しましょう。

  1. 鼻粘膜焼灼術の基礎知識
  2. 鼻粘膜焼灼術の流れ
  3. 鼻粘膜焼灼術に関するよくある質問

鼻粘膜焼灼術について知ることで、治療方法の選択肢も増えます。アレルギー性鼻炎など、鼻粘膜の腫れによる鼻づまりに悩んでいる方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.鼻粘膜焼灼術の基礎知識

はじめに鼻の粘膜焼灼術とはどのような手術かということや、どのような症状に効果的かということをご紹介します。

1-1.鼻粘膜の役割とは?

鼻粘膜とは、鼻の中を覆っている組織のことです。粘液を分泌することで鼻から吸い込んだ空気中のごみやほこり・ウィルス・細菌をキャッチし、フィルターのような役割を担っています。

しかし、アレルギー性鼻炎を発症したりウィルスに感染したりすると、鼻粘膜が腫れあがってしまい、鼻づまりを起こすことがあるのです。

1-2.鼻粘膜焼灼術とは?

鼻粘膜焼灼術とは、腫れあがった鼻粘膜を焼いて縮めることで鼻づまりを解消する手術です。主に、炭酸ガスレーザーやラジオ波(高周波)などが用いられます。手術の方法はほぼ同じですが、レーザー手術では数回に分けて照射しないと効果が出ない症例でもラジオ波ならば1回で済むことが少なくありません。

1-3.鼻粘膜焼灼術が効果的なケースは?

鼻粘膜焼灼術が有効な病状としては、主に花粉症やハウスダストなどのアレルギー性鼻炎です。鼻づまりの治療は基本的に投薬が中心ですが、鼻の粘膜がひどく腫れると、投薬だけでは治りにくくなります。そのため、鼻粘膜の腫れによるひどい鼻づまりの場合は、手術が効果的なケースが多いでしょう。また、いびきで悩んでいる方は、手術によって鼻の通りが良くなることでいびきが解消されることもあります。

1-4.鼻粘膜焼灼術が受けられる年齢

鼻粘膜焼灼術は、病院によって受けられる年齢が異なります。この手術はまだ歴史が浅く、小児の症例が少ない治療方法です。そのため、15歳未満の小児には、手術を行わない病院もあります。その一方で、鼻の粘膜の状態を診てから手術を行うかどうか決める病院も多いので、過去の手術例などもチェックして病院を探してください。

1-5.注意点

鼻粘膜焼灼術は、手術を受けた後、一時的に鼻づまりがひどくなることがあります。しかし、これは多くの場合しばらくすれば治まるので心配はいりません。また、粘膜の腫れ具合や治療方法によっては、複数回に分けて手術を行うこともあります。これについては、医師とよく相談して手術の回数を決めましょう。

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