鼻茸を治す方法とは?原因や関連する病気・治療・手術方法について

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鼻ポリープとも呼ばれている「鼻茸」は、副鼻腔(ふくびくう)に発生するできものです。鼻茸かどうか不安になって仕方がない方は多いでしょう。「鼻の病気になっているのでは」「早く治したほうがいいのでは」と不安になる気持ち、よくわかります。そこで、鼻茸とは何なのか・症状チェックリストや治療方法・手術・セルフケアなど詳しく説明していきましょう。

  1. 鼻茸とは
  2. 鼻茸のチェックリスト
  3. 鼻茸の治療方法
  4. 鼻茸の手術について
  5. 鼻茸のためのセルフケア
  6. 鼻茸にかんしてよくある質問

この記事を読むことで、鼻茸を治すために必要な情報が入手できます。原因を突き止めて正しい治療法で鼻茸を治してください。


1.鼻茸とは

症状を治すためには、鼻茸について詳しく知ることが大切です。鼻茸とはどんな病気なのでしょうか。

1-1.どんな病気か

鼻茸とは、副鼻腔粘膜・鼻腔粘膜から発生する炎症性繁殖性の腫瘤(しゅりゅう)です。副鼻腔は鼻の奥にある空気のとおり道であり、空間にできるポリープを鼻茸といいます。白くブヨブヨしている塊で、見た目がキノコに似ていることから名づけられました。良性のポリープですが、状態は人によって異なります。みずみずしい塊から繊維性・単房性・多房性など多種多様です。

1-2.主な症状

主な症状としては、鼻づまりや鼻汁(びじゅう)・後鼻漏(こうびろう)・頭痛が挙げられます。空気のとおり道である副鼻腔にポリープができるため、嗅覚障害を引き起こす恐れもあるでしょう。また、喘息(ぜんそく)やアレルギー性鼻炎などの病気が併発する可能性もあります。

1-3.主な原因

鼻茸の主な原因としては、ウイルス感染とアレルギーが最も有力だといわれています。風邪が長引いたり、鼻炎が続いたりすることで鼻の粘膜の炎症状態がひどくなるのです。結果、副鼻腔炎の状態が長く続き、ポリープができてしまいます。鼻の粘膜の血管が拡張して腫れると、鼻茸になるのです。

1-4.関連する病気

先ほど挙げた、喘息(ぜんそく)やアレルギー性鼻炎・副鼻腔炎のほかにも頭痛がひどくなります。鼻が変形するなど、外見にも悪影響をおよぼすので、できるだけ早めに改善しなければなりません。また、副鼻腔炎が悪化すれば蓄膿症(ちくのうしょう)になる恐れもあります。蓄膿症(ちくのうしょう)とは、副鼻腔炎の慢性化です。鼻水や鼻づまりが習慣化してしまいます。

1-5.どんな人がなりやすいのか

鼻茸は大人になって発症するケースがほとんどです。特に、アレルギー性鼻炎や花粉症にかかっている人に鼻茸ができやすい傾向があります。しかし、小さな子供にも鼻茸ができる可能性はあるのです。子供は副鼻腔の幅が狭いため、すぐ鼻づまりが起こりやすくなります。小さい子供は意思疎通がうまくできません。そのため、親御さんが気づいてあげることが大切です。

1-6.日常生活への影響

鼻づまりが続き、鼻から空気を取り入れることが困難になります。結果、鼻呼吸ではなく、口呼吸をしてしまいがちです。口呼吸は口臭や虫歯など口腔(こうくう)トラブルの原因になります。また、身体への悪影響だけではありません。上手に鼻呼吸できず、精神的ストレスが大きくかかるでしょう。

1-7.放置するとどうなるのか

鼻茸を放置すると、鼻の穴から出るほどの大きさに成長します。鼻の穴から出てきてしまえば、仕事や生活の支障をきたしてしまうでしょう。また、鼻の形が変わる恐れもあります。子供の場合は、のどをも塞ぐ大きさになってしまい、呼吸困難を引き起こすでしょう。副鼻腔炎・蓄膿症(ちくのうしょう)になる恐れもあるため、鼻づまりが続く場合はすぐ耳鼻科を受診してください。

2.鼻茸のチェックリスト

鼻茸をただのできものだと勘違いする方は多いです。そのため、できているのは鼻茸かどうか、ぜひ自分でチェックしてみてください。

  • 鼻水が出る
  • 鼻づまりが気になる
  • においが感じにくくなった
  • 以前よりも頭痛が起きるようになった
  • 鼻の中にできものがある

以上の項目に当てはまる場合、鼻茸ができている可能性が高いです。むやみに扱わず、1度耳鼻科を受診したほうが良いでしょう。

3.鼻茸の治療方法

良性のポリープだとしても、鼻茸は放置してはいけない症状です。そこで、鼻茸の診断方法や治療法・薬など詳しく説明します。

3-1.診断方法

鼻の穴がどんな状態になっているのか、医師が診察します。症状を患者様から詳しく聞き、レントゲンなどの検査をおこなうのです。レントゲンで鼻のまわりにある洞穴に膿(うみ)が出ていると蓄膿症(ちくのうしょう)を起こしている証拠になります。レントゲンでの検査結果を踏まえたうえで、鼻茸ができているのか、副鼻腔が炎症を起こしているのか判断することになるでしょう。

3-2.どんな治療法があるのか

鼻茸の治療法には「薬物療法」と「手術」と2つの方法になります。軽症の鼻茸ならば薬物療法・保存的治療になるでしょう。しかし、重症の場合は手術になります。保存療法で効果がない場合も手術がすすめられるでしょう。手術内容は、鼻ポリープを取りのぞく方法です。鼻ポリープ切除のほかにも、炎症を起こしている粘膜の切除や副鼻腔の通路を広げる処置もおこないます。

3-3.薬について

鼻茸や急性副鼻腔炎の薬には、抗生剤・消炎酵素剤などが処方されることが多いです。ネプライザー療法がおこなわれることもあります。ネプライザー療法とは、抗生剤や血管収縮剤を含んでいる薬剤を霧状にして副鼻腔に送り込む手法です。直接、薬が投入できるため、効果があります。

3-4.注意点

鼻茸の治療法は、症状や原因を突き止めることが大切です。原因がわからないまま治療を始めてしまっては、逆に症状が悪化する恐れがあります。症状に合っていない治療法は逆効果です。そのため、自分で勝手に判断しないでください。専門の医療施設で原因を突き止め、最適な治療法を主治医と一緒に探しましょう。

4.鼻茸の手術について

それでは、鼻茸の手術についてより詳しく説明していきます。手術をしなければならない症状や手術内容・費用など一緒に見ていきましょう。

4-1.手術をしなければならない症状

ポリープが成長して大きくなった場合は、手術が必要です。大きくなればなるほど鼻づまりがひどくなります。鼻腔炎も悪化するため、できるだけ早めに対処しなければなりません。また、薬物療法をしても一向に改善できない場合も手術が必要になります。手術をしなければならないかどうかは、検査結果や担当医と相談しながら決めてください。

4-2.手術方法

鼻茸の手術で主流になっているのが「鼻ポリープの切除」です。副鼻腔内にできている鼻茸を取りのぞく手術は、内視鏡を使用します。鼻の穴に内視鏡を入れて切除するため、顔にメスを入れる必要はありません。副鼻腔炎の手術にかんしては、内視鏡下副鼻腔手術(ESS)がおこなわれます。内視鏡下副鼻腔手術は、副鼻腔炎の原因となる最低限の部分だけ切除する方法です。従来の方法に比べて、身体へのダメージがほとんどありません。

川村耳鼻咽喉科クリニックページ

4-3.手術の流れ

手術の流れがきちんとしているかどうかは、耳鼻科選びの大切なポイントです。鼻茸や副鼻腔炎の手術の流れは、手術方法や日程の確認から始まります。初診で過去の治療歴・服用した薬・検査などにすすむでしょう。そして、手術前3~6か月前には術前検査をおこない、1~2週間前後には手術説明を受けることになります。手術説明でわからないところがあれば、すぐに尋ねてください。初診時に決定した日程で手術をおこなう流れです。

4-4.手術時間・入院について

近年の医療技術は進展しています。川村耳鼻咽喉科では日帰りでの手術が可能です。入院ができないと諦めていた方でも、日帰り手術なら気軽に受けられるでしょう。仕事帰りに当院へ立ち寄り、初診後、手術の日取りを決めて予約します。手術はおよそ20分~30分で終わるので身体への負担もかかりません。ただし、ポリープや炎症の状態によっては、1泊~2泊の入院が必要です。入院が必要かどうか、日帰りでできるかどうかは耳鼻咽喉科との相談で決めてください。

4-5.手術費用

日帰り手術であれば入院費用がかからないので、一般的な手術費用よりも安く済みます。日帰りでの手術費用はおよそ3万~6万円です。鼻の両側になると倍の費用が必要になります。また、手術費用のほかにも検査費用がかかるため、合計金額を確認してください。もし、入院する場合は全身麻酔1泊2日でおよそ6~10万円です。できるだけ、手術費用を抑えたい方は、早めの受診をおすすめします。

4-6.手術後について

手術後のケアをしてくれるかどうか、耳鼻咽喉科に確認をしてください。手術後のケアは大切です。術後のケアは、症状の完治につながります。ケアをきちんとしなければ、症状が悪化することもあるのです。そのため、きちんとケアをしてくれる耳鼻咽喉科なら、安心して手術できます。川村耳鼻咽喉科クリニックでは、手術翌日に術後処置をおこなうのでご安心ください。終了後はそのまま帰宅できます。

4-7.注意点

手術中、出血がひどくなる・炎症が強くなるなどの症状が現れた場合は中断することもあります。どんなときに手術が中断されるのか、手術説明を受ける際に確認しておきましょう。また、手術費用・検査費用などの見積もりもすべて確認することが大切です。後でトラブルにならないためにも、細かくチェックしておきましょう。また、手術後に異常が現れた際もすぐ担当医師に相談してください。

5.鼻茸のためのセルフケア

鼻茸にならないためには、自分でできるセルフケアが必要です。予防のために気をつけたい生活習慣など、誰もができるセルフケアについて説明します。

5-1.予防のために気をつけたい生活習慣

鼻茸の有効な予防方法は、できやすい環境を避けることです。鼻茸・ポリープができやすい環境は、アレルギー性鼻炎を起こした後や鼻風邪の後になります。アレルギー性鼻炎や鼻風邪を徹底的に治療しなければ、鼻茸ができる確率が高くなるのです。もし、アレルギー性鼻炎・鼻風邪が続いている方は、徹底的に治療をしてください。また、慢性的な鼻づまりも鼻茸になりやすい環境です。鼻づまりで悩んでいる方は治療を始め、生活習慣でも鼻とおりがよくなるよう工夫してください。鼻のまわりを温める・加湿器を使う・しっかり湯船につかるなどセルフケアを心がけましょう。

5-2.やってはいけないこと

鼻茸ができたとき、やってはいけないことがあります。それは、放置することです。自然と治るから・ただの鼻づまりだからと甘く見てはいけません。鼻づまりが気になったときはすぐに耳鼻科を受診しましょう。また、鼻をすする・口呼吸をするなども症状を悪化させます。できるだけ、鼻呼吸をするためにも鼻まわりの血流を活性化させましょう。「5-1.予防のために気をつけたい生活習慣」でも説明したとおり、温めたタオルを鼻のまわりに当てるだけでも血流が活性化します。

5-3.そのほか

アレルギー体質の方は鼻づまりが起こりやすく、アレルゲン物質に過剰反応しやすいです。アレルギー体質を改善するには時間がかかります。すぐに完治できるものではないため、長期的に考えて治療を始めましょう。体質を改善するために「漢方薬」を使うのも1つの方法です。時間をかけて治療を続けていけば、次第にアレルギー体質も改善できますよ。

6.鼻茸にかんしてよくある質問

鼻茸にかんしてよくある質問を5つピックアップしてみました。鼻茸が気になる方や治したい方は、ぜひ参考にしてください。

6-1.副鼻腔炎は市販薬で治るのか?

副鼻腔炎は専門医療施設での治療をおすすめします。鼻茸にかんしても市販薬では限界があるものです。専門治療を受けたほうがスムーズに治るでしょう。

6-2.副鼻腔真菌症とは?

真菌(カビ)によって副鼻腔に炎症が起こる症状です。鼻汁(びじゅう)が出てくる・悪臭が伴うなどの症状が起きます。鼻腔真菌症の治療は、鼻の側方から奥に広がっている大きな穴を洗浄する方法が一般的なやり方になります。ただし、洗浄で改善できない場合は手術になるでしょう。

6-3.鼻茸は完治できるのか?

軽度の症状で正しい治療法をおこなえば、鼻茸は完治できます。重度の場合もきちんと治療を続けていけば、症状が改善できるので安心してください。

6-4.鼻茸は再発する可能性が高いって本当?

鼻茸は再発する可能性があります。鼻茸予備軍が鼻の中にできていると、1つの鼻茸が大きくなって切除しても再発するのです。そのため、根本的な原因に対して治療しなければなりません。

6-5.手術後どのくらいで復帰できるのか?

多くの方が2日以内で日常生活に復帰できています。ただし、術後の状態によっては安静が必要になるケースもあるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?鼻茸は良性のポリープといわれていますが、放置すると呼吸困難を起こしたり、鼻の形が変わったりする可能性もあるでしょう。そのため、できるだけ早いうちに治療することが大切です。早めに処置をすれば、治療費用の節約や時間も短縮できます。症状が悪化しないうちに対処しておきましょう。

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