鼻声の原因と治し方とは?鼻水が長期間止まらない場合は要注意!?

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かぜをひいて鼻がつまると、声まで変わるという経験がある方もいるでしょう。これが、鼻声です。鼻にかかった声を一種の魅力と感じる人もいるでしょう。しかし、ビジネスや改まった場での鼻声は、あまり印象がよくありません。ふざけているように思われることもあるのです。

そこで、今回は鼻声の原因と治し方についてご説明します。単にかぜで鼻がつまったのならば、時間がたつと治るでしょう。しかし、原因によっては専門的な治療が必要な場合もあります。たかが鼻声と思わずにこの記事を読んで御心上がりのある方は、ぜひ耳鼻咽喉科を受診してみてください。

  1. 鼻声とは?
  2. 鼻声の原因とは?
  3. 鼻声の治し方とは?
  4. 今すぐ鼻声を治したい場合はどうすればいいの?
  5. おわりに

1.鼻声とは?

鼻声とは、鼻にかかったような声です。イメージがわかないという方は、鼻をつまんで何かしゃべってみてください。鼻の中から響くような面白い声になるでしょう。これが、鼻声です。

かぜで鼻がつまると特定の音が発音しにくかったり、聞き取られにくかったりします。「かぜをひいているの?」と尋ねられることもあるかもしれません。鼻声は、柔らかい印象の声になり滑舌が悪く聞こえます。ですから、若い女性が鼻声だと魅力的に聞こえることもあるでしょう。しかし、鼻声はビジネスや改まった場では印象がよくありません。

特に、仕事では電話で重要なやり取りをすることもあるでしょう。そのときに鼻声だと、名前や個数を正確に聞き取ってもらえずに、ミスが起こる可能性もあります。また、商談中などに鼻声でしゃべり続けていると「ふざけているのか」と思われることもあるでしょう。ですから、鼻声はできる限り治したほうがよいのです。

2.鼻声の原因とは?

この項では、鼻声の種類と原因をご紹介します。実は鼻声の原因は2種類あるのです。

2-1.閉鼻声(へいびせい)

一般的な「鼻声」です。何らかの原因で鼻がつまり、鼻から空気を抜く発音がうまくできなくなることによって起こります。また、鼻がつまると声のトーンが変わるという方もいるでしょう。
ごく普通のかぜの場合は1週間もすれば治ってきます。しかし、慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)は鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)などを発症している場合は、耳鼻咽喉科で適切な治療が必要です。

アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎など鼻の入り口の粘膜が腫れる病気もこの原因になります。あと、注意が必要なのは鼻づまりを解消するために血管収縮剤の入った点鼻薬を使いすぎると、かえって鼻づまりになって閉鼻声になることもあります。

2週間以上鼻づまりが治らないという場合は、耳鼻咽喉科を受診してみてください。

2-2.開鼻声(かいびせい)

こちらは、閉鼻声とは逆に本来は抜けないはずの息が鼻の方へ抜けてしまうために起こる鼻声です。鼻は全くつまっていないのに舌足らずで不明瞭な発音になるという場合は、この開鼻声(かいびせい)の可能性があります。開鼻声(かいびせい)になる原因の多くが、口蓋裂(こうがいれつ)などの、病気です。

また、脳出血などの後遺症で上あごがうまく動かせなくなっても開鼻声(かいびせい)になりやすいでしょう。さらに、ごくわずかですが、舌の筋肉が未発達で開鼻声(かいびせい)になる可能性もあるのです。病気が原因の開鼻声(かいびせい)の場合は、手術やリハビリなどで治療が可能。特に、口蓋裂(こうがいれつ)の場合は、乳児期に分かることがほとんどでしょう。
数回の手術をすれば、鼻声も目立たなくなります。

3.鼻声の治し方とは?

では、鼻声はどうやって治せばよいのでしょうか? この項では、その方法の一例をご紹介します。

3-1.耳鼻咽喉科で鼻づまりを治す

鼻づまりは最もポピュラーな体の不調のひとつです。ですから、鼻づまりだけではなかなか病院を受診するという方は少ないでしょう。しかし、かぜによる単純な鼻づまりは1週間もすれば改善します。逆に、1週以上症状に変化が見られない場合はかぜ以外の可能性があるということ。「たかが鼻水で」と考えず、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

医師が診察すれば、鼻づまりの原因はすぐに分かります。治療法が複数ある場合は、医師の説明をよく聞いてから選びましょう。

3-2.上あごの治療をする

開鼻声(かいびせい)の場合は、上あごの構造に問題がある方がなりやすいのです。ですから、上あごの形や不備を治療すれば鼻声が治るでしょう。前述した口蓋裂(こうがいれつ)という病気は、人によって症状が違います。

ごく軽い人も入れば、成長に合わせて数回手術をしなければならないこともあるでしょう。ですから、上あごが原因で鼻声になっているという方は、根気強く治療に取り組んでください。また、脳出血が原因で上あごにマヒが残った場合は、リハビリの担当者と話し合いましょう。状態によっては、リハビリで症状が改善する可能性があります。

3-3.舌の筋力をきたえる

生まれつき舌の筋力が弱かったり、あまりしゃべらなかったりする人は舌の筋力が弱い傾向にあります。舌の筋力が弱いと本来は鼻から抜けるはずの空気が下でブロックされるために、鼻声になりやすいでしょう。ですから、舌を思い切り前方へ突き出すという動きを1日10回~20回ほど行ってみてください。あまり格好のよい動作ではありませんが、舌の筋力をアップさせられます。

また、子どもの場合はおしゃべりをたくさんさせましょう。無言の時間が長い子どもほど、舌の筋力が弱くなるようです。

4.今すぐ鼻声を治したい場合はどうすればいいの?

大切な商談があったり目上の方と会ったりする場合など、「鼻声を今すぐ治したい」ということもあるでしょう。その場合は、鼻をよくかんだうえ鼻の頭に蒸しタオルを当てて蒸気を吸いこんでみてください。かぜをひいて鼻がつまっても、お風呂に入ると鼻がとおるという方は多いでしょう。蒸気で鼻の血行が促進されると、鼻づまりが一時的に解消されるのです。効果は1時間ほどしか持ちませんが、何もやらないよりはましでしょう。

薬局などで鼻づまり用の点鼻薬や飲み薬を買って使うのも一つの方法ですが、使いすぎはむしろ鼻の粘膜を腫らしてしまう場合もあるので使い方を守りましょう。一般的に1日に2~3回の使用なら問題はないでしょうが、長期間使い続けると薬剤性鼻炎になる場合もあるのです。

また、鼻声になったときに電話をする場合は、言い間違えに注意しましょう。閉鼻声(へいびせい)の場合は、マ行がバ行に聞こえがちになります。ですから、マ行の名字や名前を名乗る場合は注意してください。「丸山です。円形の丸に、山野の山」という風に、漢字を説明しながら名乗ると間違えられにくいでしょう。さらに、数字も何度か確認してください。発音が不明瞭だと一番間違えやすいところです。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は鼻声になる原因や治し方についてご紹介しました。
まとめると

  • 鼻声は鼻づまりや上あごの異常で発生することが多い。
  • 1週間たっても鼻水が止まる気配がない場合は、耳鼻咽喉科を受診しよう。
  • 副鼻腔炎(ふくびくうえん)や鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎などを発症していた場合は、治療しないと鼻声が治らない。

ということです。鼻声を「今すぐどうにかしなければならない」と思う人は少ないでしょう。しかし、あまり長い間鼻声が治らないと、職場で注意されるようになるかもしれません。

また、副鼻腔炎(ふくびくうえん)などを発症していた場合は、完治までに時間がかかります。1週間に1度の通院を数か月行わなければならない、ということもあるでしょう。治療を続けていると、一時的に鼻水が止まったように見えることもありますが、医師から完治を告げられない限り通院を続けてください。ですから、通いやすい耳鼻咽喉科をかかりつけにしましょう。

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川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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