花粉症の鼻づまりでお悩みの方必見! すぐにできる解消法と花粉症対策

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
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毎春、花粉症が原因の鼻づまりに悩んでいる方は多いと思います。「鼻づまりのせいで夜も眠れない」「仕事にも集中できない」となれば生活に支障が出ることもあるでしょう。

そこで今回は、花粉症が原因の鼻づまりの解消法をご紹介します。花粉症の予防法や対策も同時にご紹介しますので、花粉症による鼻づまりに悩んでいる方はぜひこの記事を参考に鼻づまり解消を目指してみてください。

  1. どうしたら鼻づまりが解消できるの?
  2. 耳鼻咽喉科で治療を受けることも大切
  3. 花粉症の予防法とは?
  4. よくある質問

1.どうしたら鼻づまりが解消できるの?

まず、鼻がつまって苦しい時の対処法をいくつかご紹介します。

1-1.鼻の中を温める

鼻がつまっているときにお風呂に入ると楽になるという方は多いと思います。鼻の中を温めると鼻腔が広がって呼吸が楽になるのです。仕事中に鼻がつまって苦しい場合は、熱めのお湯で濡らしたタオルで鼻を覆ってみてください。

また、お風呂の中でしっかり鼻をかんでから出ると、数時間はすっきりと呼吸できるでしょう。さらに夜寝てる際に鼻がつまって苦しい場合は洗面器にお湯を張ってその上に顔を近づけ、さらに頭からすっぽり大きなタオルなどをかぶると、湯気で鼻腔が拡張して楽になります。

1-2.軽い運動をする

軽い運動をすると全身の血行がよくなります。もちろん鼻の血行も良くなりますから、鼻腔が広がって呼吸が楽になりやすいです。運動はどんなものでも構いませんが、軽く汗ばむくらいを目安にします。階段の上り下りでもよいですし、腕立てや腹筋など筋力トレーニングでもよいでしょう。

1-3.わきの下にペットボトルを挟む

空になったペットボトルをわきの下にぐっと挟むだけで、挟んだわきの反対側の鼻づまりが解消されます。これはわきの下にある自律神経が圧迫されることで、鼻腔が拡張されるためです。効果には個人差がありますが、やってみる価値があるでしょう。なおペットボトル以外にも、テニスボールなどを挟むのも効果的です。

1-4.市販の鼻腔拡張テープを使用する

鼻がつまって寝苦しいという場合は、市販の鼻腔拡張テープを使用してみましょう。ドラッグストアに行けば、いろいろな種類の拡張テープが売っています。いくつか試してみて、自分に合ったものを見つけてください。また、拡張テープの中にはミント系の匂いがついたものもあります。ミント系の匂いは鼻がスーッとするので、匂いつきのものの方が効果が高い場合もあるでしょう。

ただし、好酸球性副鼻腔炎で鼻づまり感じている方の中にはアスピリン喘息という疾患を合併している時もあります。この疾患はいろいろなものに反応して喘息発作を起こします。その中にはミントなどの芳香剤や食品の着色料も含まれますので注意が必要です。特に、以前に解熱鎮痛剤で喘息発作を起こした経験がある場合は危険かもしれません。

2.耳鼻咽喉科で治療を受けることも大切

「花粉症はアレルギーだから仕方がない」と諦めている人もいるでしょう。しかし、花粉症に毎年かかっているとアレルギー反応のせいで鼻腔の粘膜がただれ、狭くなる場合もあります。こうなると余計に鼻づまりがひどくなります。

また、花粉症のほかにハウスダストなど他のアレルギーを発症していた、という例もあるのです。ですから「アレルギーだからしょうがない」と諦めずに、鼻づまりがひどい場合は耳鼻咽喉科を受診してください。

耳鼻咽喉科では、花粉症に対して投薬を中心とした治療をまず行います。これで症状が軽減されれば、毎年花粉症の時期になったら投薬治療を行うことになるでしょう。投薬治療を行っても症状が軽減されない場合は、鼻の粘膜を焼くなどの手術をすすめられる場合もあります。また、舌下免疫療法といって、3年以上の長い時間をかけて治療薬を舌下に投与することにより症状を軽減していく療法も、スギ花粉がアレルゲンの花粉症の場合は有効です。

子どもの場合は、12歳以下の患者には基本的に投薬治療が行われます。舌下免疫療法は12歳以上でないと受けられません。手術も、大人しく座っていられる年齢にならないと受けることができないでしょう。

花粉症の治療は耳鼻咽喉科で行います。どのような病院でも一定の治療は行ってくれますが、手術や舌下免疫療法などは行っている病院が限られていますので、病院が作っているホームページなどを参考にしてください。

3.花粉症の予防法とは?

では、鼻づまりの原因である花粉症を予防することはできるのでしょうか? この項では、花粉症を予防する方法や、その症状を軽減する方法をご紹介します。

3-1.なぜ鼻づまりが起きるの?

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉による体のアレルギー反応です。スギやヒノキの花粉が鼻や口から体内に入ろうとすると、体はそれを防ごうと鼻水やくしゃみ・涙で対抗します。これが花粉症で鼻づまりが起きるメカニズムです。ですから、花粉症のときに出る鼻水は、風邪の時とは違いさらさらしています。「粘り気がある黄色い鼻水が止まらない」という場合は感染症が疑われますので耳鼻咽喉科を受診してください。

3-2.花粉の侵入を防げば鼻水も軽減する?

花粉が飛び交う季節は、テレビで天気と一緒に花粉の飛散状況を教えてくれます。それを参考に、花粉が多く飛散する日はマスクをつけて外出しましょう。完全にとは言いませんが、鼻への花粉の侵入を防げます。また、花粉が飛散する季節はナイロンなどのつるつるした服をきて外出すれば、屋内への花粉の侵入を防ぐことができます。さらに洗濯物は室内干しにし、掃除をする際は拭き掃除から始めて花粉を舞い上がらせないようにすれば、鼻水が軽減するかもしれません。

3-3.生活習慣を見直す

運動を行うと、自律神経が整い免疫力がアップします。運動不足の自覚がある方はヨガやウォーキング・ストレッチなどの軽い運動を毎日行ってみましょう。今は、室内でも行うことのできるエクササイズのDVD付き教本も発売されています。

近年ビタミンDが花粉症に一定の効果があると話題になりました。また、αリノレン酸・ルテオリン・ポリフェノールなどを含んだ食べ物も花粉症の症状を和らげます。一例をあげると、しそ・バナナ・ヨーグルト・レンコン・きくらげなどです。また、甜茶(てんちゃ)や緑茶・ハトムギ茶なども花粉症に効果があると言われています。

暴飲暴食は避けましょう。胃腸に負担がかかりすぎると花粉症の症状も悪化します。

3-3.花粉が飛散する前から治療を始める

毎年花粉症の症状が出てから対処法を取るという方も多いですが、花粉症は予防も大切です。花粉症のシーズンになる半月ほど前から耳鼻咽喉科では、花粉症の予防対策として抗ヒスタミン薬や、抗アレルギー剤を処方してもらうことができます。

毎年花粉症に悩まされている方は、ぜひ花粉症の季節が始まる前から治療を受けてみてください。目安としては、テレビで今年の花粉飛散情報が出るころにスタートするとよいでしょう。

3-4.鼻づまりがひどい場合は粘膜下での骨除去やレーザー治療を受ける

重い花粉症で鼻づまりがひどいという場合は、ラジオ波凝固術やレーザー手術が効果的なケースもあります。治療カテゴリーは手術になりますが、20分~30分で終わる場合がほとんどです。 この手術により、花粉が付着したとしても、アレルギー反応が起こりにくくなります。「たかが鼻水」「たかが花粉症」と思わずに、医師による診断と治療を受けてください。

さらに重症場合は下鼻甲介の粘膜下で骨を除去する手術やアレルギーを起こす神経切断する手術も行います。 これらも施設によっては日帰りで安全に行なう所もあります。 いずれにしても治療の引き出しをたくさん持っている耳鼻科の受診をおすすめします。

4.よくある質問

Q.花粉症はある時突然発症することもあると聞きました。本当でしょうか?
A.はい。前年度までは大丈夫だったのに突然発症したというケースは珍しくありません。

Q.子どもは何歳くらいから花粉症を発症する可能性がありますか?
A.現在のところ、最年少の患者は2歳です。ですから、3歳以上ならば誰でも発症する可能性があると言えるでしょう。

Q.花粉症と普通の風邪・他のアレルギー性鼻炎の違いはなんですか?
A.花粉症は季節性アレルギー性鼻炎と言い、文字どおりアレルゲンとなる花粉が飛んでいる期間だけ症状が出ます。ハウスダストアレルギーなどでは、ハウスダストがたくさんある場所にいる限り、症状が軽減することはありません。また、風邪の場合は粘り気がある黄緑色の鼻水が出やすいのに対し、アレルギー性鼻炎の場合はさらさらとした水のような鼻水が出ます。

Q.花粉症を自力で治すことはできないのでしょうか?
A.食事や生活習慣で症状を軽減することはできますが、花粉症だと思っていたものが別の病気という可能性もあります。症状がつらい場合は無理をせず耳鼻咽喉科を受診してください。

Q.サプリメントで花粉症を予防することはできますか?
A.花粉症を予防できるサプリメントは複数販売されていますが、確実に効果があるものや飲んですぐ効果の出るものはありません。薬と併用して使用したりするなど、補助的に使いましょう。

4.おわりに

いかがでしたか? 今回は花粉症が原因の鼻づまりの解消法をご紹介しました。

まとめると、

  • 市販の鼻腔拡張テープを使用したり、鼻を温めたりすれば鼻づまりは一時的に解消する
  • 耳鼻科きちんとした治療を受けることも大切
  • 花粉症の時期が始まる前に予防対策をしよう

ということです。鼻づまりが長い間続くと鼻腔が狭くなり花粉症の季節が終わっても、鼻づまりが解消しない場合もあります。「季節性のものだから、花粉が飛ばなくなるまでの我慢」と思わずに、耳鼻咽喉科で適切な治療を受けることが大切です。