その症状、後鼻漏かも? 鼻水が喉に流れる原因や適切な対処方法を紹介

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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粘りのある鼻水が喉の奥を流れる、痰(たん)がからむ咳が止らない…などの不快な症状でお悩みではありませんか? もしかしたら、それは後鼻漏(こうびろう)かもしれません。後鼻漏とは聞きなれない言葉ですが、実は多くの方がこのような症状を抱えているのです。

そこで、ここでは、日常生活に支障をきたすこともある後鼻漏の症状・原因・対処法をご紹介しましょう。

  1. 後鼻漏の症状にはどんなものがある?
  2. 後鼻漏になってしまう原因は?
  3. 後鼻漏になってしまったときの対処・治療法
  4. まとめ

1.後鼻漏の症状にはどんなものがある?

病的な意味での後鼻漏は、副鼻腔炎に伴い、粘調なあるいは膿性な鼻水が喉の方へと流れることを言いますが、広い意味で副鼻腔炎に伴う後鼻漏以外に生理的な分泌物や上咽頭の炎症に伴う分泌物も後鼻漏に含む場合もあります。ここでは広い意味での後鼻漏について説明していきましょう。

1-1.鼻水が喉のほうへ流れる

通常、鼻の中で過剰に分泌された鼻水は、鼻の穴から前方へ「鼻水」となって出ていきます。後鼻漏は、鼻水が外に出ずに鼻の後方から喉のほうに流れ落ちる症状です。

健康な状態でも、1日作られている鼻水(2〜6リットル)のうち30%(0.6〜2リットル)は鼻から喉に流れ、無意識に飲み込んでいるといわれています。そのために、後鼻漏自体は自然な症状なのです。

しかしながら、副鼻腔炎などで喉に流れ落ちる鼻水の量が増加したり、粘度が高くなり鼻の奥にたまってしまったり…とさまざまなトラブルを引き起こします。

1-2.口の中がネバネバする・つばが増える・喉のつかえ感

後鼻漏は量が少なければ気にならないものです。けれども、副鼻腔炎などで鼻水の量が増えると喉に流れ落ちてくるのがわかるので不快感をおぼえます。症状が重くなると、口の中がネバネバする・つばが増える・喉がつかえるなどの感じにも悩まされるようになるのです。

1-3.痰混じりの咳が出る

夜、あおむけになって寝ている間に鼻水が鼻の奥から喉にかけてたまります。そして、たまった鼻水は粘り気が増して喉に張り付くのです。そのために、朝、起きたときに痰(たん)混じりの咳が多くでるようになります。

1-4.吐き気がする

鼻炎や花粉症などが原因で、大量の鼻水が発生します。鼻水が喉に流れ込むと、体は防御反応で口から外に押し出そうとするために吐き気を感じるのです。

また、喉にたまった鼻水の粘度が増して固まり喉に張り付くこともあります。そうなると、やはり体が咳をして外に押し出だそうとするので吐きそうになるのです。

1-5.喉に炎症が起こる

粘度が高くなった鼻水が、喉の奥に張り付いて鼻の奥や喉に炎症を起こします。また、激しい咳を繰り返すことにより声がかすれてしまうこともあるのです。さらに、慢性的に炎症が続くと頭の重さや頭痛などに悩まされます。

1-6.口臭がきつくなる

鼻と喉、口は1つにつながっています。後鼻漏で常に鼻の奥に鼻水がたまっていると鼻や口からいやな臭いが漂うこともあるのです。口臭や鼻臭は自分ではなかなか気がつきません。家族に指摘されて初めて気がついたというケースも少なくないのです。

1-7.集中力が低下する

不快感がある後鼻漏を放置していると、咳や痰(たん)・喉の痛み・口臭などが常に気になってしまいます。そのために、仕事や勉強に集中できなくなる、人と会うのがおっくうになるという人も多いようです。

1-8.食欲不振や不眠

後鼻漏が重症になると、常に鼻を飲み込まなくてはならない不快感から、食欲不振や夜眠れないなどの症状に悩まされることもあります。

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