夏の終わりにくしゃみが増えるのはなぜ?ブタクサによるアレルギー症状とは?

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
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夏の終わりに入ってから、くしゃみの回数が増えて困っていませんか? くしゃみの原因は「ブタクサ」によるアレルギー症状の可能性も高いです。あまりなじみのない「ブタクサ」ですが、いったいどのような症状になるのでしょうか。ブタクサによるアレルギー症状の特徴や時期、対処法について詳しく説明します。くしゃみや鼻水で困っている人はぜひチェックしてください。

  1. ブタクサによるアレルギー症状の特徴
  2. ブタクサアレルギーの時期
  3. ブタクサアレルギーの対処法
  4. まとめ

1.ブタクサによるアレルギー症状の特徴

ブタクサとは、キク科の植物で全国の空地や河川などに見られる雑草の一種です。1mほどの背丈で、夏の終わりになると黄色い小さな花を咲かせます。近年、秋の花粉症の原因となる代表的な植物として、有名になりました。花粉症というとスギやヒノキの花粉が原因というイメージがありますが、花粉症の原因となる花粉はイネ科の植物やシラカバなど複数あります。

この中でも、ブタクサは咳や喉粘膜の腫れといった、喉に症状が出やすいことが特徴です。治療をせずに放っておくと、咳ぜん息を発症してしまう方もいるでしょう。また、スギやヒノキの花粉症に比べるとまだ知名度が低いため、夏風邪と勘違いする方も珍しくありません。

2.ブタクサアレルギーの時期

2‐1.ブタクサは「7月ごろ」から飛散が始まる

植物によって花粉が飛ぶ時期は異なります。一般的な花粉症となっているスギやヒノキは1月~春先にかけて飛散するのです。一方、ブタクサは「7月ごろ」から少しずつ飛び始めます。7月はまだ飛散の量は少ないですが、8月に入ると10月まで飛散のピークに突入です。そのため、夏の終わりごろからくしゃみや目のかゆみが出てくるのは、ほとんどがブタクサの影響になります。

敏感になっている人は7月から10月までアレルギーと戦わなければならないでしょう。特に活発化する時期8月~10月は徹底的な対策が必要になります。飛散する時期をきちんと把握しながら対策を立てたほうが効率的ですよ。

2‐2.地域によって時期が異なる

ブタクサの飛散は基本的に7月~10月の時期に飛散しますが、地域によって時期が変わるのです。寒い地域では8月~9月ごろまで、温かい地域では9月~10月になっています。ほんの1か月程度ですが、地域によって変わるので注意してくださいね。自分が住んでいる地域はどちらになるのか確認することも大切です。

また、ブタクサは南関東での飛散量が増えてきています。南関東に暮らしている人はできるだけ早めに対策を立てておいたほうが良いでしょう。飛散時期を過ぎたからと言って対策をやめてはいけませんよ。

10月を過ぎてからでも気候によって飛び続ける可能性があります。自分に起きているアレルギー症状の様子を見ながらしっかり対策をしていきましょう。

3.ブタクサアレルギーの対処法

3‐1.外出するときはマスクの着用を徹底!

ブタクサアレルギーの対処法はマスクの着用です。ブタクサは7月~10月にかけて飛散するためマスクをすると暑いと感じることもあるでしょう。しかし、できるだけブタクサの花粉を吸い込まない努力が大切です。暑くても外出するときは必ずマスクを着用してください。

そして、できるだけブタクサのある場所に近づいてはいけません。ブタクサは空き地や河川敷、道端に生えています。植物がたくさん生い茂っているところには近づかないようにしましょう。どうしても症状が治まらない場合は1度病院に診せたほうが安心です。ブタクサアレルギーに効くお薬を出してくれるので、だいぶ症状をやわらげることができますよ。

3‐2.食事療法を実践する

ブタクサアレルギーだけでなく、花粉症は食事療法によって改善できると言われています。しかし、実際のところ科学的に効果があるとは認めていません。そのため、人の体質によって効果がない人もいますが、栄養バランスの整った食事は体に良い影響を与えます。たとえ、アレルギー症状が改善できなくても免疫機能は高まるでしょう。試してみる価値は十分です。

食事療法において最も大切なのは自炊になります。インスタント食品やコンビニ弁当、ファストフードは免疫力が低下するので極力控えてください。免疫力が高まると言われている「しそ」「しょうが」「納豆」「梅干し」「黒酢」などを積極的に摂取していきましょう。

また、ヨーグルトやぬかづけ、おみそもアレルギー症状をやわらげる力があります。このように、自炊を心がけ栄養バランスの整った食事をしていきましょう。最初はなかなか効果が実感できません。しかし、良い食事を続けることで次第に効果が現れた人もいますよ。ぜひ毎日続けてくださいね。

3-3.ブタクサアレルギーの治療について

夏の終わりから秋の初めにかけて、のどの痛みや咳が1週間以上続く場合は、ブタクサアレルギーの可能性があります。近所にブタクサの群生地があれば、その可能性はさらに高いでしょう。耳鼻咽喉科を受診して、アレルギー検査を受けてください。花粉症の治療を行っている耳鼻咽喉科ならば、検査をしてくれます。ブタクサアレルギーの場合は、抗ヒスタミン剤を中心とした投薬治療で、症状を和らげる治療が行われるでしょう。

また、ブタクサは背丈が1mしかないため、花粉が遠くまで飛びませんし、駆除もできます。可能であればブタクサを刈り取ってしまうと、症状が出にくくなるでしょう。ブタクサの群生地には近寄らないようにして、外出する際は目の細かいマスクなどをして、のどを保護するのもおすすめです。

4.まとめ

ブタクサによるアレルギー症状やブタクサアレルギーの時期・対処法について説明しましたが、いかがでしたでしょうか? いつまでもアレルギー症状で悩み続けるのではなく、原因をつかみ正しい対処をしてください。夏の終わりごろにやってくるアレルギー症状はほとんどがブタクサです。ブタクサによるアレルギー症状をきちんと把握することも大切になりますよ。

  • 秋の花粉症であるブタクサ
  • 女性にはうれしくない肌荒れや皮膚の症状
  • 多くの人に出てくる「目の異常」
  • ブタクサは7月~10月が飛散の時期
  • 地域や気候によって飛散時期が異なる
  • 外出するときは徹底したマスク着用
  • 食事療法を実践する

以上のポイントを踏まえつつ、ブタクサアレルギー症状と上手に付き合っていきましょう。どうしても症状が治まらない場合は病院に診せてください。専門的な治療を受けながら対処できます。診せるときはできるだけ細かく症状を伝えましょう。