鼻水と鼻づまりが続く鼻炎の症状について!治療・手術方法をご紹介!

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季節に関係なく、鼻炎は発症します。鼻づまりも立派な鼻炎の1つで、アレルギー性鼻炎の患者数も増加傾向です。投薬治療だけでは限界がある場合や重症患者には、手術という選択肢があることをご存じでしたか? 
鼻を切除するのって怖い。全身麻酔が必要なの?さまざまな疑問や不安を抱く気持ち、とてもよく理解できます。鼻炎の手術はそんなに難しく考える必要はありません。レーザーを使った日帰りでの手術もあるのです。
今回は、悩ましい鼻炎の症状や手術について触れていきます。

  1. 鼻炎とは? 
  2. 鼻炎の治療方法
  3. 鼻炎の手術について
  4. 鼻炎のレーザー手術について
  5. 鼻炎手術後のアフターケアについて
  6. 鼻炎でよくある質問
  7. まとめ

鼻炎がいつまでも続くと、別の病気を発症する危険性もあり、早めに処置することが大切です。早期完治の手段として、手術を行うことも考えておきましょう。この記事を読むことで、鼻炎について深く理解できるようになります。受診時の参考にしてみてください。


1.鼻炎とは? 

鼻水が出る・つまった感じがする・くしゃみ。鼻の症状を感じるとき、風邪かなと思う方が大多数です。しかし、風邪ではなく、鼻炎の可能性があることをご存じでしたか?長引く方は、鼻炎の症状について知っておきましょう。

1-1.鼻炎とはどんな病気? 

体の中に入ってきた異物を排除するために働きかけます。くしゃみや鼻水は排除するために起こるものです。最初は風邪と見まごう症状が続きますが、発症後に2週間経(た)っても治らないようなら、鼻炎を疑う必要があります。

1-2.鼻炎の主な症状

くしゃみや鼻水が主症状ですが、鼻炎の種類により少しずつ現れ方が違います。鼻水の粘性・色・臭いなどで判断していくのが一般的です。鼻づまりを感じることもありますが、鼻炎の1つと判断されます。

1-3.鼻炎の主な原因

アレルギー性鼻炎の場合、特定物質に体が過剰に反応したために起こります。急性鼻炎は風邪から発展したもので、ウイルスや細菌感染が原因。急性鼻炎をきちんと治さず、やがて慢性鼻炎へと重症化していくのです。
鼻炎を起こす原因として挙げられるのは、鼻中隔湾曲症という鼻の中にある壁が左右非対称に歪(ゆが)んでいる病気。歪(ゆが)みのため、片方だけに鼻づまりを発症することもわかっています。

1-4.鼻炎の種類

鼻炎にはいくつかの種類があります。急性鼻炎・慢性鼻炎・アレルギー性鼻炎・蓄膿症など。いずれも鼻水を伴う症状で、アレルギー性鼻炎は垂れるような鼻水が特徴です。一方、蓄膿症は鼻炎が悪化したもので、臭いのきつい鼻水がつまり、顔面の痛みや頭痛を伴います。急性鼻炎は風邪をこじらせて発症することが多く、急性期のうちにしっかり治療すれば慢性鼻炎まで至らずに済む病気です。

1-5.鼻炎になりやすい人

疲労が溜(た)まっている・ストレスを抱えている・睡眠不足・不規則な生活スタイルの人は、免疫力低下によって発症リスクも上昇するといわれています。心あたりのある方は、生活習慣を見直すだけでも、鼻炎にかかりにくくなるでしょう。

1-6.鼻炎による日常生活への影響

鼻水や鼻づまりは、頭をぼんやりとした状態にしてしまいます。そのため、集中力が続かずに不注意から失敗することもあり、仕事中に眠気を感じることもあるでしょう。頭痛・肩こり・味覚の低下を招きます。鼻水がのどを塞ぎ、よく眠れない・眠った気がしないなど、睡眠障害も起こす恐れがあるので注意すべき病気です。

1-7.鼻炎を放置するとどうなる? 

「鼻水だけなら大丈夫」という過信は危険です。鼻は耳とつながっている器官ですから、難聴になる恐れもあります。中耳炎など痛みを伴う症状へと発展することもあり、早期治療が望ましいでしょう。

2.鼻炎の治療方法

鼻炎の治療は、耳鼻咽喉科で行うのが理想です。鼻や耳のスペシャリストですから、万が一進行した状態でも病気を見逃すことがありません。鼻炎の診断や治療法についてご紹介します。

2-1.鼻炎の診断方法

耳鼻咽喉科では、視診と問診を必ず行います。そのうえで、鼻のレントゲン・CTといった精密検査を加えていき、正しい診断を行うのです。
蓄膿症などは副鼻腔(びくう)全体に炎症を起こしますから、炎症範囲などの特定にも検査を行うこともあります。アレルギー性鼻炎かどうかの判別には、血液検査を行う場合もあるでしょう。

2-2.鼻炎の治療方法はどんなものがある? 

アレルギー性鼻炎なら、特定物質を排除することで解決します。たとえば、花粉やハウスダストが原因だとして、室内を徹底して掃除し、家に持ち込まないよう注意するだけでも効果的です。
鼻炎には内服薬での治療も行いますが、点鼻薬が高い治療効果を発揮します。点鼻薬は市販のものとは異なり、ステロイドが使われているため、炎症を鎮めて腫れを改善する作用があるのです。
投薬治療をしてもなかなか改善しないようなら、手術を行う場合があります。鼻炎が原因で鼻茸という粘膜の突起ができることがあり、鼻茸によって鼻づまりが悪化してしまうので、切除する手術が有効でしょう。

2-3.鼻炎の治療に使う薬と副作用とは? 

ペニシリン・セフェム・マクロライド・キノロン系などの抗生物質から、原因菌に合うものを選びます。眠気を感じる・腹痛・息苦しさなどの副作用を感じることがあるでしょう。
鼻水の排出を促す粘膜調整薬を併用しますが、特別な副作用はありません。痰(たん)きり効果もあるので、症状を緩和するのに大変有効です。
腫れた粘膜の炎症を鎮めるため、消炎酵素薬も用います。作用は非常に穏やかで、副作用も現れにくい薬です。ただし、卵アレルギーのある方には処方できません。

3.鼻炎の手術について

鼻炎の治療において、投薬治療で経過が思わしくない場合や患部の腫れがひどい場合、手術の対象となることがあります。鼻の手術は深刻に捉(とら)える必要はありません。症状が長引くと命の危険にもさらされますし、医師の判断に従うようにしてください。

3-1.手術すべき鼻炎の症状とは? 

自己判断で市販の点鼻薬を使い、重い症状に陥ることがあります。乱用した結果、慢性肥厚性鼻炎という粘膜の腫れを起こしてしまうことがあるのです。腫れを取り除くため、切除するかレーザーで焼く処置を行います。
慢性鼻炎を何度も起こす場合も、手術で軽減する治療を行うでしょう。鼻炎の原因となっている鼻中隔湾曲症も、根本から治療するため、狭窄(きょうさく)した下鼻甲介骨を切除し、鼻づまりの改善を行います。
アレルギー性鼻炎でも、特定物質への過剰反応を抑える処置として、レーザー手術を取り入れるようになってきました。

3-2.鼻炎手術の種類

鼻炎の手術には、日帰りと入院を要するものがあります。

3-2-1.内視鏡下鼻副鼻腔(びくう)手術

内視鏡下鼻副鼻腔(びくう)手術は、別名ESSと呼ばれている手法です。蓄膿症の治療を目的として、炎症部位を最低限取り除きます。術後に出血・腫れ・しびれが少ないのも特徴でしょう。手術時間は1~2時間で、局所麻酔で行われます。

3-2-2.鼻中隔矯正術・下鼻甲介切除術

片鼻のつまりを発症する鼻中隔湾曲症では、鼻中隔矯正術を行って歪(ゆが)みの矯正を行います。日帰り手術が基本ですが、1泊を要する場合も。手術時間は1時間で終わります。アレルギー性鼻炎だと、下鼻甲介にある粘膜が腫れて鼻腔(びくう)の狭窄が起こるため、下鼻甲介切除術も同時に手がけることもあるでしょう。

3-2-3.レーザー手術

アレルギー性鼻炎の治療では、ラジオ波を使ったレーザー手術を行います。アレルギー物質による過剰反応を抑える効果があり、下鼻甲介を焼いて固める手法です。1回の手術で効果は長く続き、15分と短い時間で終わるのもメリットでしょう。

3-3.鼻炎手術の費用について

鼻炎の手術費用をご紹介します。クリニックごとに差はありますので、下記を参考にしてください。

  • 内視鏡下鼻副鼻腔(びくう)手術(日帰り3~6万円、1泊2日6~10万円)
  • 鼻中隔矯正術・下鼻甲介切除術(日帰り3万7000円、1泊2日7~8万円)
  • レーザー手術(片側3000円)

いずれも保険適応となり、高額な医療費になることはありません。

3-4.鼻炎手術のメリット・デメリット

鼻炎手術のメリットは、短時間で終えることができ、社会復帰まで3日と早いことでしょう。手術の多くは局所麻酔で行え、肉体的にも精神的にも楽だという意見が圧倒的です。
デメリットは、効果の持続に個人差があり、早い人だと2か月で再発する場合もあります。しかし、再度手術を行うことで改善を見ることができるでしょう。

3-5.鼻炎手術の注意点

鼻炎手術の直後は、一時的に鼻づまり・鼻血が発生しやすくなります。手術した粘膜にかさぶたができるために起こるもので、定期的に鼻の掃除をして経過観察を見ることになるでしょう。

4.鼻炎のレーザー手術について

鼻炎治療には、レーザー手術が取り入れられるようになりました。短時間で回復も早いとして、患者の負担も少ない方法です。

4-1.鼻炎のレーザー手術とは? 

ラジオ波を使ったレーザー手術をご紹介します。アレルギー性鼻炎で主に取り入れられている手術で、長期間回復しない場合はレーザー手術でほとんどの事例は改善するでしょう。

4-2.鼻炎のレーザー手術手順

手術前は術前検査を行い、既往症・服薬中の薬などの確認をします。患部を局所麻酔し、炎症を起こしている下鼻甲介をラジオ波で焼いていく手法です。15分程度で終わり、患部を止血して終了となります。

4-3.鼻炎のレーザー手術が適応となる症状

投薬治療で回復の見込みがない患者に適応となる場合と、体質が影響して服薬できない患者が対象です。投薬治療より手術を希望する患者にも、レーザー手術を行う場合があります。

4-4.鼻炎レーザー手術のメリット・デメリット

レーザー手術にはたくさんのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。

4-4-1.鼻炎のレーザー手術で得られるメリット

80%の患者に治療効果が得られ、手術後に投薬治療を受ける必要がなくなるということがメリットです。たとえば、薬による副作用が気になる場合、投薬は避けたいと思うこともあるでしょう。レーザー手術で改善を促すことができます。

4-4-2.鼻炎のレーザー手術によるデメリット

レーザー治療は、鼻の形状によっては手術適応外となります。完治しない場合もあり、再手術という選択肢を取らざるを得ないこともあるでしょう。まれに、アレルギー性鼻炎が再発することもあります。

4-5.その他の日帰り手術について

レーザー治療以外で日帰り手術は、アルゴンプラズマ凝固手術があります。鼻に細い管を挿入し、下鼻甲介をアルゴンプラズマで焼く手法です。10分程度の手術時間で、アレルギー性鼻炎に効果があります。

5.鼻炎手術後のアフターケアについて

手術後は、患部がかさぶたになって出血しやすく、定期的に受診して経過を見てもらいましょう。

5-1.鼻炎手術ではなぜアフターケアが必要なのか? 

鼻腔(びくう)内を衛生的に保(たも)つことが最も大切です。そのために鼻の洗浄も必要ですし、再発の可能性も考え、同じクリニックで一貫したアフターケアを受けるようにしてください。

5-2.日常生活でケアすべきこととは? 

鼻炎予防には、鼻の中をきれいにしておくことがポイントです。ドラッグストアでも販売されていますが、鼻うがいという洗浄で衛生状態を維持できます。真水での洗浄は、鼻腔(びくう)内を刺激し、痛みを感じることもあるでしょう。鼻うがいは、生理食塩水を使用しているので刺激がなく、アレルギー物質除去にも効果的です。

5-3.鼻炎でやってはいけないことや注意点

治療しているから大丈夫だと思い込んではいけません。普段の掃除を怠り、再び悪化してしまう恐れがあります。ゆえに、こまめな掃除は必ず行いましょう。
鼻づまりが気になり、勢いよくかんでしまうのも避けてください。耳に圧力がかかり、痛みを感じることがあります。また、鼻をすするのも避けてください。体内に取り込まれてしまい、息苦しさや頭痛を発症することもあるでしょう。

6.鼻炎でよくある質問

鼻炎や鼻炎手術でよくある質問をご紹介します。

6-1.鼻炎の発症は子どもでも発症する? 

子どもにも鼻炎症状は見ることができます。治療には投薬がメインとなりますが、8歳から手術を受けることも可能です。子どもの手術を手がけられるクリニックに相談するといいでしょう。

6-2.鼻中隔の湾曲は珍しいことなのか? 

成人の80~90%に鼻中隔の湾曲がありますが、異常な形に変形している場合、鼻づまりが強くなります。日常生活に支障が出るような場合、鼻中隔矯正手術で鼻をまっすぐに矯正する手法を用いるようになるでしょう。

6-3.鼻炎の治療は内科ではいけない? 

内科でも薬の処方はありますが、耳鼻咽喉科ではステロイドのネブライザー治療を併用します。より詳細な検査や正しい診断ができ、風邪と見間違えやすい鼻炎の症状を発見しやすいのが、耳鼻咽喉科を受診するメリットでしょう。

6-4.蓄膿症の診断にはレントゲンは必要? 

必ずしも必要ではありません。蓄膿症では鼻腔(びくう)内の炎症がどの程度広がっているかを確認するため、レントゲンで撮影することがあります。

6-5.耳鼻咽喉科を選ぶポイントは? 

病院同士の連携がある耳鼻咽喉科なら安心です。重症な場合や入院を要する場合、連携があるクリニックなら相談しやすいでしょう。経過観察時も、連携があることで安心感を抱くことができます。

7.まとめ

いかがでしたか?鼻炎はだらだらと症状が続くため、日常生活に影響することもあります。頭痛や集中力低下などは、とても辛(つら)く苦しい症状です。鼻炎治療は慢性化しないうちに始めるべきで、投薬しても改善しない場合は手術を行います。手術は決して難しいものではなく、レーザーを使った10分ほどの処置です。早期治療で快適に暮らすことができるよう、耳鼻咽喉科に相談してみましょう。

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