手術時間は一時間未満!?知って得する副鼻腔炎の治療知識!

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副鼻腔炎といえば蓄膿症ですよね。恥ずかしがって病院に行くのをためらっている人も多いと思います。また、場合によっては手術による治療もしなければならず、それが怖くて悩んでいるという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、副鼻腔炎は放置していると嫌な臭いや鼻づまり、頭痛といった症状が出るようになる病気です。不眠症に陥ったり友人関係に悪影響が出たりもするでしょう。ですから、しっかりと早期に治すことが大切なのです。

そこで、今回は副鼻腔炎の基礎知識を中心にご紹介します。

  1. 副鼻腔炎・蓄膿症とは?
  2. 副鼻腔炎・蓄膿症のチェックリスト
  3. 副鼻腔炎・蓄膿症の治療方法について
  4. 副鼻腔炎・蓄膿症の手術について
  5. 副鼻腔炎・蓄膿症の手術後について
  6. 副鼻腔炎・蓄膿症のためのセルフケア
  7. 副鼻腔炎・蓄膿症のQ&A

これらの記事を読めば、副鼻腔炎の基本的な知識を得ることができます。ぜひ、一緒に副鼻腔炎の怖さを学んでいきましょう!


1.副鼻腔炎・蓄膿症とは?

1-1.副鼻腔炎ってどういう病気なの?

副鼻腔炎は、副鼻腔(ふくびくう)と呼ばれる場所の粘膜に炎症が発生している状態を指します。副鼻腔(ふくびくう)とは鼻の穴に隣接している空洞のことです。人間には『前頭洞(ぜんとうどう)』『篩骨洞(しこつどう)』『上顎洞(じょうがくどう)』『蝶形洞(ちょうけいどう)』の4つが備わっています。

1960年代までは症例の多い病気でしたが、1970年代以降から徐々に少なくなってきました。医療環境や生活環境、食生活の変化が大きな要因とされています。

しかし、撲滅されたというわけではありません。現在においても、発症する人は多い病気です。

1-2.副鼻腔炎の種類について

副鼻腔炎は『急性』と『慢性』に分けることができます。

1-2-1.急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)

急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)は『鼻風邪』とも呼ばれる病気です。ウィルスや細菌などが感染することによって発症します。頭痛や顔面痛が主な症状です。多くの場合1週間から2週間程度で治るでしょう。

1-2-2.慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)

副鼻腔炎の症状が長引いている場合や、治ってもすぐに発症してしまうような場合は、慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)という病名に変わります。いわゆる『蓄膿症』と呼ばれる病気です。

慢性化すると鼻水の量が多くなります。場合によっては粘度が高くなり鼻づまりの原因となることも珍しくありません。また、蓄膿症では、その名のとおり膿(うみ)が鼻水に混じります。この膿(うみ)が長く鼻の中にとどまると、嫌な臭いが発生してしまうのです。鼻が臭いため自分自身もつらいですし、他人にも口臭による被害を与えてしまうでしょう。

また、慢性化すると副鼻腔(ふくびくう)に大量の膿(うみ)や鼻水がたまるため、内圧が上がって周囲を圧迫します。すると、頭痛や顔面痛が発生するようになるでしょう。

1-3.副鼻腔炎の症状について

副鼻腔炎の症状として多いものには以下のようなものが挙げられます。

  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • 咳(せき)
  • 頭痛
  • 頭重感
  • 顔面痛
  • 嫌な臭い

ご自身に当てはまる症状あれば、副鼻腔炎かもしれません。

1-4.原因は何?

副鼻腔炎の主な原因は、ウィルスや細菌です。そのため、副鼻腔炎は風邪やインフルエンザと併発することが多いでしょう。

また、花粉症によるアレルギー性鼻炎と併発することもあります。そのほか、まれにカビや虫歯が原因となって発症することもあるでしょう。

1-5.どんな人がなりやすいのか

血行が悪い人がなりやすいとされています。つまり、日頃から水分をしっかりと取り、血液をさらさらにするものを食べていればかかりづらくなるでしょう。

また、副鼻腔炎は風邪やインフルエンザなどがきっかけとなって発症することが多い病気です。ですから、体の弱い方も発症しやすいでしょう。

ほかにも、花粉症の方も要注意です。花粉症は日本人の国民病とも呼ばれています。つまり、日本人の多くは副鼻腔炎にかかる可能性が高いのです。十分に注意しましょう。

1-6.日常生活への影響について

急性のものならそれほどではありませんが、慢性……つまり蓄膿症にまで悪化すると日常生活への影響は計りしれません。

特に『悪臭』に関しては日常生活に大きな影響を与えます。悪臭のせいで鼻が利かなくなるので食べ物もおいしく感じられません。しかも、ガスなどの異臭をかぎ分けられないので場合によってはキケンです。また、臭いで不眠症となる方も珍しくありません。何より、臭いによって他人に迷惑をかけてしまいます。仕事でも大きな不利益となりますし、交友関係にも悪影響があるでしょう。

1-7.放置すると命にかかわることも!

副鼻腔炎を大した病気じゃないと思って放置する人がいます。また、中には「蓄膿症なんて恥ずかしい……」と病院に行きたがらない方もいらっしゃるでしょう。しかし、絶対に放置はしてはいけません。なぜなら、実はときには『命にもかかわる』こともあるからです。

副鼻腔(ふくびくう)は目や脳に近い場所に存在しています。たとえば、副鼻腔(ふくびくう)の1つである前頭洞(ぜんとうどう)は眉毛の辺りから額の方にまで広がっているのです。こんな場所が細菌に感染して腫れ、しかも膿(うみ)が出ていると考えれば、いかにキケンなのかが分かってもらえるでしょう。

放置し続けると視力障害のキケン性があるほか、ひどい場合には髄膜炎(ずいまくえん)や脳腫瘍(のうしゅよう)を併発することもあります。特に、髄膜炎(ずいまくえん)や脳腫瘍(のうしゅよう)は命にかかわる病気です。

ただの鼻風邪や蓄膿症だと甘く見るのは絶対に避けましょう。

2.副鼻腔炎・蓄膿症のチェックリスト

2-1.症状チェックリスト

ここまでのお話で理解できたかと思いますが、副鼻腔炎は風邪や花粉症などと症状が非常に似ています。そのため、感覚では判断しづらいでしょう。

ですから、ここで自己診断をしてみてください。以下の項目に多く当てはまれば当てはまるほど、副鼻腔炎の疑いが高くなります。

  • ドロドロした鼻水が出る
  • 鼻水が黄緑色をしている
  • 鼻をかんでもむずむずする(中に残っている感じがする)
  • いつも鼻が詰まっている
  • 口や鼻が臭う
  • 食べ物などの匂いが分からない
  • 声が鼻声になってしまってうまくしゃべれない
  • 咳(せき)が出る
  • 痰(たん)が頻繁に出る
  • 頻繁に頭痛が起こる
  • 目の周りや頰などで顔面痛が起こる
  • 虫歯ではないのに歯が痛い
  • だるくてボーッとしてしまう

2-2.間違えやすいほかの病気とは?

副鼻腔炎と間違えやすい病気の代表例は『風邪』。鼻水や鼻づまり、咳(せき)、頭痛、だるさなど、同じような症状が発生するからです。風邪薬を飲んでも治らないようなら、副鼻腔炎を疑いましょう。

また、花粉症などのアレルギー性鼻炎も間違いやすい病気です。アレルギー性鼻炎の原因は花粉ハウスダスト、工場や車の排ガスなどとされています。これらの原因に当てはまらないようなら、副鼻腔炎の可能性があるでしょう。

3.副鼻腔炎・蓄膿症の治療方法について

3-1.診断方法について

副鼻腔炎の診断方法として最も一般的なのが内視鏡検査によるものです。内視鏡検査とは小型カメラの付いた細い管(内視鏡)を鼻の中に入れて検査をします。何だか苦しそうに思えますが、鼻の内視鏡検査に関してはほとんど苦しみも痛みもありません。安心してください。

内視鏡で検査できない場合や、より正確に検査したい場合には、CTスキャンやMRI検査を行うこともあります。CTもMRIも似たような円筒形の機械ですが、原理はまったくの別物。CTはレントゲンの立体版とも呼べるもので、放射線を利用して体内を断面像として表示します。一方のMRIは強力な磁石と電波の力で体の内部を断面像として描写するものです。

また、普通のレントゲンを使った検査も一般的な検査の1つ。レントゲンは時間がかからないので、患者にはとてもありがたい検査法といえます。ただし、CTやMRIなどに比べると正確性には劣るでしょう。

3-2.どんな治療法があるのか

副鼻腔炎の治療は『保存療法』と『手術療法』の2つに大別されます。

3-2-1.保存療法

保存療法とは、手術をしない治療の総称です。

副鼻腔炎における最もポピュラーな保存療法といえば『洗浄』でしょう。専用の器具を使って鼻の中を洗浄します。急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)の場合、大抵は洗浄で治るでしょう。

また、マクライド療法と呼ばれる薬物療法も一般的です。マクロライド系抗菌薬というものを少量ずつ長期的に内服することで症状を改善の改善が期待できます。

薬物療法にはほかにもネブライザー療法というものもポピュラーです。専用の機械で霧状にした薬を鼻や口から吸い込みます。小児科に行くと、小児喘息(しょうにぜんそく)の子どもがよく使っているので見覚えがある方も多いでしょう。

3-2-2.手術療法

手術療法では内視鏡手術が一般的です。検査と同じように鼻の中に内視鏡を入れ、内蔵カメラの映像を元に患部を切除します。

また、内視鏡手術ができない場合は外科手術も行うでしょう。顔や歯茎にメスを入れて開き、たまった膿(うみ)と患部を除去します。

3-3.薬について

副鼻腔炎の際に処方される薬は、『抗菌薬(抗生物質)』『粘液調整薬』『消炎酵素薬』3種類が一般的でしょう。

『抗菌薬(抗生物質)』は蓄膿症の原因となる細菌の増殖を抑えたり殺菌したりする薬です。ペニシリン系やセフェム系、マクロライド系やキノロン系などに分けられ、原因となる細菌に合わせて処方されます。薬によっては眠くなるなどの副作用があるでしょう。また、特に薬が合わなかったり大量に内服したりすると、意識低下、呼吸困難、激しい腹痛といったキケンな副作用が発生することもあります。

『粘液調整薬』は鼻の粘膜の働きを活性化させて鼻水や痰(たん)を出しやすくする薬です。長期的に飲んだとしても、基本的に副作用は発生しません。

『消炎酵素薬』は患部の腫れを和らげたり鼻水の粘りを解消させたりする薬です。あまり強い効果はありませんが、同時に副作用も基本的には発生しません。ただし、一部の消炎酵素薬は卵白から抽出された酵素を使用しているため、卵白のアレルギーを持っている方はアレルギー反応が発生します。処方前に尋ねられるとは思いますが、アレルギーの方は自分から申告するなどの注意が必要です。

このほか、鼻にポリープができている場合は、まれにステロイド薬が使われることもあります。ステロイド薬は副作用の多い薬です。ステロイド薬を長期的に使用すると、緑内障や白内障、糖尿病、精神障害、月経不順、副腎不全などといった副作用が発生するリスクが上がります。ただし、副鼻腔炎の治療に使われる量や期間は大したことがありません。それほど問題視する必要はないでしょう。

3-4.子どもの場合

はなたれ小僧、なんて言葉があるように、副鼻腔炎は子どもにも多い病気です。特に、子どもは自分で判断できないために放置されがちで、慢性化することも珍しくありません。ただし、子どもの蓄膿症の多くは、10歳ぐらいまでには自然に治ってしまうことが多いと研究結果で分かっています。

とはいえ、呼吸が阻害されると成長期の子どもには悪影響しかありません。自己判断で放置はせず、できればしっかりと病院で見てもらうことが肝心です。

4.副鼻腔炎・蓄膿症の手術について

4-1.手術をしなければいけない場合とは?

基本的に、副鼻腔炎はまず保存療法から始まります。しかし、人によっては保存療法では回復しないこともあるのです。こうなると手術という選択肢を取ることになる場合が多いでしょう。

また、場合によっては緊急性の高い副鼻腔炎を発症している方もいます。この場合は即座に手術を行うことになるでしょう。

4-2.手術方法について

最近は『内視鏡下副鼻腔手術(ないしきょうかふくびくうしゅじゅつ)』……通称『ESS』という内視鏡を使った手術が一般的となってきています。ESSは最低限の部分だけを切除する方式なので、従来の手術方法に比べて患者の負担が低いのが特徴です。

たとえば、症状の度合いによっては、部分麻酔だけでも可能となっています。また、手術時間が非常に短いのも特徴です。片鼻で30分程度。つまり、両鼻を手術しても1時間程度で終わる計算です。そのため、これまでは1週間程度の入院が必要だった副鼻腔炎の手術も、日帰りが可能となっています。

5.副鼻腔炎・蓄膿症の手術後について

5-1.術後状態と術後治療について

術後数日は出血があります。その影響もあり、術後1週間は入浴が禁止です。また、激しい運動などは避け、なるべく安静にしなければいけません。さらに、2週間程度は飲酒も禁止です。ちなみに、ここまでの2週間は、乾燥した血やかさぶたを取るために通院する必要があります。

2週間を過ぎるとようやく普段どおりの生活ができるようになるでしょう。この時点でも鼻の内部に痛みや腫れを感じることがありますが、正常な経過なので気にする必要はありません。術後3週間ほどになれば、痛みや腫れも完全に引いて快適な生活を送れるようになるでしょう。

5-2.術後に気を付けたいこと

2週間の間はなるべく鼻を刺激しないことが大切です。たとえば、鼻がむずむずしてかみたいというときには、片鼻ずつ静かにかむようにしましょう。間違っても思いっきりかんではいけません。

また、術後1週間の間に入浴がどうしても必要なときには、ぬるめのシャワーですましてしまいましょう。湯船に入ると血流がよくなりすぎて出血のキケン性があります。絶対に避けてください。

また、当然のことながら重労働や激しい運動は自重しましょう。血圧が上がって傷口が開くことがあります。

6.副鼻腔炎・蓄膿症のためのセルフケア

6-1.予防のために気を付けたい生活習慣

副鼻腔炎は細菌の感染が大きな原因となります。そこで、ぜひ行ってほしいのがマスクを日常的に付ける習慣です。特に、寝るときにマスクをするのが効果的でしょう。マスクを付けると吐息の蒸気で喉や鼻の乾燥を防ぐことができます。風邪も引きづらくもなって一石二鳥ですよ。

また、風邪と併発することが多いので、風邪を引いたときに長引かせないことが重要となります。風邪を引いたときには市販薬ではすまさず、しっかりと病院にかかるようにしましょう。

6-2.やってはいけないこと

副鼻腔炎の症状が出ているときにやってはいけないことは『鼻水をすする』行為です。鼻水をすすっているといつまでたっても鼻水や膿(うみ)が外に排出されないため、どんどんと症状が悪化してしまうでしょう。鼻水が出そうになっていたら小まめに出してしまってください。

ただし、これまでも注意してきているように、強く鼻をかんではいけません。強くかむと膿(うみ)が副鼻腔(ふくびくう)に入りやすくなり、症状が悪化しやすくなります。また、強くかむと中耳炎のリスクも高まるためキケンです。

6-3.注意すべき合併症状とは?

6-3-1.急性中耳炎

副鼻腔炎で急性中耳炎を併発することがあります。大人はあまり起こらない合併症なのですが、子どもは要注意です。

副鼻腔炎における急性中耳炎は、患者の年齢が低ければ低いほど発症確率が上がることが研究で分かっています。ですから、小学校低学年の児童や就学前の幼児などが副鼻腔炎にかかっている場合、中耳炎についても注意しなければいけません。

6-3-2.鼻性頭蓋内合併症(びせいずがいないがっぺいしょう)

鼻性頭蓋内合併症(びせいずがいないがっぺいしょう)とは、副鼻腔炎の炎症が頭蓋内(ずがいない)……つまり、頭の中にまで侵食してしまっている状態の総称です。この合併症が発生すると以下のような病気が発生します。

  • 脳腫瘍(のうしゅよう)
  • 髄膜炎(ずいまくえん)
  • 硬膜外膿瘍(こうまくがいのうよう)
  • 硬膜下膿瘍(こうまくかのうよう)
  • 海面静脈洞血栓症(かいめんじょうみゃくどうけっせんしょう)

これらの病気はどれが発症しても非常にキケンです。副鼻腔炎を甘く見てはいけません。

6-3-3.鼻性眼窩内合併症(びせいがんかないがっぺいしょう)

鼻性眼窩内合併症(びせいがんかないがっぺいしょう)は副鼻腔炎の炎症が眼窩(がんか)……つまり目の中にまで波及してしまっている状態の総称です。この合併症が発生すると、以下のような病気が発生します。

  • 眼瞼蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)
  • 眼窩骨膜下膿瘍(がんんかこつまくかのうよう)
  • 海面静脈洞血栓症(かいめんじょうみゃくどうけっせんしょう)
  • 眼窩内膿瘍(がんかないのうよう)

どれも聞いたことがなく難しい病気ばかりでしょう。しかし、どれも非常にキケンな病気であることだけは覚えておいてくださいね。

6-3-4.鼻ポリープ

鼻の中にできる腫瘍のことを鼻ポリープと呼びます。鼻ポリープは鼻の中の粘膜がキノコ状に水ぶくれになったものです。その形状から鼻茸(はなたけ)と呼ばれることもあります。

症状の出方は人によってさまざまです。1つしか発生しない方もいれば、埋め尽くすほど大量にできる方もいます。また、腫瘍ではありますが、腸などにできるものとは違い、ガンにはなりませんので安心してください。

ただ、いずれにせよ放っておくと呼吸困難など、日常生活に支障をきたします。できる限り早く手術をすることが大切です。

6-3-5.鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)

鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)とは、鼻中隔(びちゅうかく)と呼ばれる場所が曲がってしまう症状のこと。鼻中隔とは鼻の左右を隔てる壁のことです。つまり、鼻が曲がってしまっている状態、と捉えてもらえれば問題ないでしょう。

しかし、鼻中隔は成長と共に曲がってしまうのが普通です。ですから、鼻が曲がっているからといって病気というわけではありません。鼻が曲がっていることによって鼻づまりや呼吸困難、頭重感などの症状が出るようなら、病気として治療が必要となります。

6-3-6.気管支喘息(きかんしぜんそく)

喘息(ぜんそく)は副鼻腔炎と大きく関係している病気です。副鼻腔炎が原因となって喘息(ぜんそく)を発症することも、逆に喘息(ぜんそく)が原因となって副鼻腔炎を発症することもあります。

6-4.自分でできるセルフケア

症状の軽い、急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)の場合は、自分である程度ケアすることで自然治癒を促すことができます。何をすればいいのかというと、『鼻うがい』です。

鼻うがいとは、生理食塩水を鼻に入れて口から出す洗浄法のこと。塩の水を鼻に入れたら痛いだろう、思われがちですが逆です。

真水を入れると浸透圧が体と違うためにツーンとした痛みが発生します。ですが、しっかりと計量して作られた塩水……つまり生理食塩水なら浸透圧が体と一緒です。そのため、痛みを感じることはまったくありません。

しかし、それでも怖いという方は、鼻うがい専用の洗浄液をドラッグストアなどで購入して使用するのもよいでしょう。専用の洗浄液なので、生理食塩水よりも効果が高いというのもうれしいですね。ただし、何度も何度も行うことを考えると、コストの面ではちょっと大変かもしれません。

7.副鼻腔炎・蓄膿症のQ&A

Q.副鼻腔(ふくびくう)とはどこにあるのですか?

副鼻腔(ふくびくう)は頰と両目の間、そして額の下部に広がっています。

Q.治療期間はどれくらいですか?

保存治療をしていく場合、個人差はありますが長期的な治療が必要となるでしょう。大抵の場合は1~3か月程度を行います。これでも改善しない場合、手術となるでしょう。

また、手術方式によっては、術後半年ほど薬物による治療が続けられることもあります。

Q.手術をすれば完治しますか?

もちろん完治します。ただし、医師の指示をしっかりと従っていることが前提です。副鼻腔炎の治療は長期的になりがちなので、通院をサボったり薬の内服を勝手に止めたりする方も珍しくありません。そうすると、せっかく治りかけていた副鼻腔炎が再発してしまうこともあります。

Q.子どもに薬を長期的に飲ませるのは心配です。手術ではダメなのですか?

子どもの副鼻腔炎は成長と共に治ることも多いことが分かっています。そのため、外科手術を行わずに薬物療法で様子を見ることも多いのです。とはいえ、最近は薬の事故なども多く、心配に思うのも当然でしょう。

判断は医者によって変わってきますから、主治医と相談してください。あるいは、セカンドオピニオンを選択するのも1つの手ですよ。

Q.副鼻腔炎の鼻づまりが原因でしっかりと睡眠が取れません。どうすればいいでしょうか?

副鼻腔炎による鼻づまりは、鼻粘膜の湿度と温度を高くたもつことで軽減することがあります。ですから、お風呂に入ったり、蒸しタオルで鼻を温めてあげたりすると眠りやすくなるでしょう。また、鼻腔(びくう)を拡張する専用のテープを取り入れたり、ユーカリやペーパーミントなどの精油を使ったアロマテラピーを取り入れたりするのも1つの手です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は副鼻腔炎にまつわる基礎知識をご紹介しました。

副鼻腔炎は放っておくと、時に死のキケンもある非常に厄介な病気です。また、死のキケン以外でも、嫌な臭い鼻づまりなど、日常生活に大きな悪影響を及ぼします。

心当たりがある方は、面倒くさがったり恥ずかしがったりせず、早いうちに病院に行って診察を受けましょう!

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