その症状、もしかしたら副鼻腔炎かも? 簡単セルフチェック方法

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副鼻腔炎は誰でもなる可能性のある症状のひとつです。咳(せき)は出ないけど鼻づまりがひどかったり、鼻水が喉に流れるような経験をしたりしたことがありませんか?それは単なる風邪じゃなく、副鼻腔炎かもしれないのです。ちょっと耳慣れない副鼻腔炎、その症状や改善方法をご紹介しましょう。何だか最近鼻づまりや痰が気になっている…という人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  1. 副鼻腔炎の主な症状
  2. 自分でできるセルフチェック方法とは? 
  3. 副鼻腔炎の原因を知ろう! 
  4. 副鼻腔炎の痛みを緩和するためにおすすめな方法
  5. 副鼻腔炎の治療法

1.副鼻腔炎の主な症状

副鼻腔炎は、鼻の上部や横にある4対の副鼻腔という部分に何らかの形で炎症が起きていることをいいます。
この副鼻腔炎には4つの種類があり、それぞれに症状が異なっているため、具体的にご紹介していきましょう。

1-1.急性副鼻腔炎

ほとんどの副鼻腔炎はこのタイプで、主な症状とされるものは風邪によく似ています。

  • 鼻づまり
  • 頭痛
  • 黄色い鼻水(粘り気が強く風邪のときよりも濃い色をしている)が出る
  • 鼻の痛み
  • 鼻水が喉に流れる

ちょっと風邪っぽいけど、咳(せき)がない…なのに鼻だけがおかしい…。そんなときは副鼻腔炎の可能性が高いといえます。特に顔や鼻周りに痛みがある場合は真っ先に疑ってください。

1-2.慢性副鼻腔炎

別名「蓄膿(ちくのう)症」ともいう病気です。急性副鼻腔炎とは少し症状が異なります。

  • 鼻づまり
  • 黄色い鼻水(粘り気が強く風邪の時よりも色が濃い)が出る
  • 匂いをあまり感じない、わかりにくい
  • 身体のだるさ
  • 頭重

慢性副鼻腔炎は急性副鼻腔炎が3か月以上続いているものをさします。慢性化したことにより急性の頃より症状が少し変わっているのです。

1-3.好酸球性副鼻腔炎

急性・慢性とはかなり毛色の異なる副鼻腔炎です。

  • 鼻づまり
  • 鼻茸(はなたけ)

特に特徴的なのは、鼻茸(はなたけ)でしょう。鼻の中にきのこ状のできものができてしまうという症状です。近年増えている難治性の副鼻腔炎で、早いうちから嗅覚が鈍るという特徴があります。

1-4.副鼻腔真菌症

急性副鼻腔炎と同じく痛みを伴うタイプですが、前の3つとはまったく違う症状を持っています。

  • 膿性の鼻水が出る
  • 鼻づまり
  • 鼻の痛み
  • 鼻血
  • オレンジ色の鼻水が出る

副鼻腔の中でも上顎洞(じょうがくどう)という頬(ほお)にある副鼻腔で起こりやすいもので、左右どちらか一方がなるという場合が多いといいます。鼻血が出やすいこと、オレンジ色の鼻水が出ることが特徴です。

2.自分でできるセルフチェック方法とは? 

副鼻腔炎は初期段階だとアレルギー症状と似ているため、つい放置してしまいがちになるひとも少なくありません。しかし、対処が遅くなってしまうと、治療も大変になってしまいます。早い段階で副鼻腔炎であることを自覚するためにも、自分で簡単に行えるセルフチェック方法をご紹介しましょう。

2-1.副鼻腔炎?風邪?見分けるセルフチェック方法

副鼻腔炎の症状は少し風邪に似たところがあります。特にかかる人が多いと言われている急性副鼻腔炎は、風邪に酷似しているので、ついつい勘違いしがちです。
正しく症状を見分けるためのセルフチェック項目を用意しました。あなたの症状が風邪なのか、副鼻腔炎なのかを知る指標にしましょう。

  • 年中鼻が詰まっている
  • 粘り気の強い黄色、もしくは黄緑色の鼻水が出る
  • 鼻をかんでも奥に残っているような感じがする
  • 鼻、口から不快なニオイがする
  • 鼻声になり、うまく声をだすことができない
  • 頭がぼーっとしてしまい、集中できない
  • 頬(ほお)や目の周り、鼻周りが痛い
  • 食べ物の味がよくわからない
  • 鼻づまりのせいで夜眠れない
  • 咳(せき)や熱はほとんどない

これらにあてはまる場合、副鼻腔炎である可能性が高いといえます。早めに耳鼻科など専門の病院を受診して、治療を進めていくようにしてください。

3.副鼻腔炎の原因を知ろう! 

重くなるとつらい症状に悩まされてしまう副鼻腔炎ですが、どのようなことが原因で発症してしまうのでしょうか。副鼻腔炎の原因は、そのタイプによって異なってくるといわれています。そこで、ここではタイプ別の原因をご紹介していきましょう。

3-1.急性副鼻腔炎の原因

急性副鼻腔炎は、主に細菌感染が原因です。
風邪を引いてしまったときにその細菌が副鼻腔へ進み、そこで炎症を起こすために起こります。
風邪の諸症状でもある鼻水、鼻づまりがいつまでも消えない、というときは急性副鼻腔炎を疑いましょう。

3-2.慢性副鼻腔炎の原因

慢性副鼻腔炎は急性副鼻腔炎が慢性化したものです。
急性副鼻腔炎が慢性化し、副鼻腔内に膿が溜(た)まっている状態が続くことによって鼻腔と副鼻腔の間が狭くなってしまいます。これが慢性副鼻腔炎の原因です。こうなると副鼻腔内の換気が悪くなり、症状が悪化していきます。
また、急性副鼻腔炎との違いは細菌性ではないことと痛みがないことです。拗(こじ)らせてしまうと大変ですからぜひ急性のうちに治しておきましょう。

3-3.好酸球性副鼻腔炎の原因

好酸球と呼ばれる白血球の一種が、鼻の粘膜に集中してしまうのが原因です。これが原因となり、鼻茸(はなたけ)ができてしまいます。
また、好酸球性副鼻腔炎は喘息(ぜんそく)とも深いかかわりがあるといわれているようです。原因のひとつとも考えられていますから、喘息(ぜんそく)を持っている人は気をつけましょう。

3-4.副鼻腔真菌症

副鼻腔真菌症の原因はズバリ、カビです。真菌、つまりカビが副鼻腔内に入り込むことによって起こります。何らかの形でカビを吸い込んでしまい、それが副鼻腔内にとどまって炎症を起こしてしまうのです。

4.副鼻腔炎の痛みを緩和するためにおすすめな方法

時には痛みも伴う副鼻腔炎。どうしたらその痛みを緩和することができるのでしょうか。

4-1.消炎鎮痛剤を使う

ロキソニンなどの消炎鎮痛剤を使うと痛みが散るので緩和することができます。医師に処方されたものでなくとも、市販されている消炎鎮痛剤で効き目は見込めるでしょう。
特に頭重や頭痛、顔の痛みを併発しているなら、オススメです。

4-2.蒸しタオルをあてる

蒸しタオルを鼻にあてることで痛みを緩和する方法です。
温かい蒸しタオルによって鼻が温められ、さらに蒸気を吸い込むことで血流促進が見込めます。ゆっくり息をして蒸気をたっぷり吸い込んでください。

これはあくまでも対症療法でしかありません。痛みの根本をきちんと取り除くことが大切です。
医師にかかり、処方された薬を使い、膿が溜(た)まっている場合にはそれを取り除くことが一番だといえます。

5.副鼻腔炎の治療法

副鼻腔炎になってしまった場合、どのような治療を行うことになるのでしょうか。ここでは、実際に副鼻腔炎を発症してしまった場合の治療法についてご紹介していきます。

5-1.保存療法

急性副鼻腔炎であれば、抗生物質や炎症を抑える薬を使って治療することが可能です。また、副鼻腔内の膿を吸い出すという治療法や、ネブライザー療法(細かい粒子にした薬が含まれた蒸気を吸い込む治療法)を利用することもできます。
慢性副鼻腔炎には、マクロライドという抗生物質を数ヶ月投与するという治療法も出てきているようです。この治療法は粘膜の機能を正常化することを目的としていて、軽症なら完治することも少なくありません。

5-2.手術による治療

副鼻腔炎を治療する場合、手術が用いられることもあります。

  • 内視鏡下副鼻腔手術
  • 内視鏡下副鼻内整復術
  • 拡大前頭洞手術(かくだいぜんとうどうしゅじゅつ)
  • 涙嚢鼻腔吻合術(るいのうびくうふんごうじゅつ)

症状などによって手術も変わりますが、どの手術もきちんと病院で診察を受けたうえでししかすることはできません。信頼のおける医師に相談のうえ、必要になった場合はこれらの手術を利用すれば早く副鼻腔炎を治すことも可能でしょう。

まとめ

副鼻腔炎と一言に言ってもいろいろな種類があります。
鼻づまりが長く続いていたり、風邪とは少し違う症状が鼻に見えたりするときは迷わず医師に相談しましょう。
軽く見ていたはずのその症状が、時には重い副鼻腔炎であることもあるのです。鼻は見えないからこそ怖いところがあります。侮らず、きちんと治療しましょう。

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副鼻腔炎(蓄膿症)の日帰り手術