放置してはいけない副鼻腔炎の見分け方

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鼻づまり

副鼻腔炎は日本では1年間で約1,000万人が発症するといわれています。とはいえ、決して軽く見て放置してはいけません。副鼻腔炎は放っておくと治るどころか重症になり、場合によっては手術が必要です。風邪の症状と間違えやすいため、正しい知識で適切な判断をしなければなりません。

そこでこの記事では、副鼻腔炎にどう対処すればよいのか、症状の見分け方などをご紹介します。

  1. 自然治癒が期待できる副鼻腔炎
  2. 自然治癒が難しい副鼻腔炎
  3. 副鼻腔炎の対処法

1.自然治癒が期待できる副鼻腔炎

1-1.副鼻腔炎について知っておこう

副鼻腔炎は大きく分けて急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の2種類があります。いずれも、副鼻腔の粘膜が炎症するため、黄色や緑色の鼻水がでるのが主な症状です。本来、鼻腔はウイルスや細菌から体を守るためのフィルターの役目があります。しかし、炎症で鼻腔がつまると、このフィルターの役目が働きません。そのため、急性副鼻腔炎か慢性副鼻腔炎にかかわらず、副鼻腔炎は体の抵抗を弱める危険があります。単なる風邪やアレルギーの症状だと自己判断し、治療が遅れると症状が重症になる危険もあるので注意してください。

1-2.急性副鼻腔炎は自然治癒することもある

自己判断では急性副鼻腔炎か慢性副鼻腔炎かを見きわめるのが難しいため、医師に相談するのが最もおすすめです。医師の判断で急性副鼻腔炎であることがわかったなら、状況はそれほど深刻ではありません。風邪やアレルギーの症状が改善していくにつれ、自然と治癒することが多いです。とはいえ、通常医師は抗生剤などを処方し、治療をするはずです。医師の指示に従い、薬の力も借りながら、もともと持っている自己回復力で治癒していきます。しかし、急性副鼻腔炎がこじれると、慢性副鼻腔炎になる危険があるのを忘れてはいけません。急性副鼻腔炎のときに適切な対処をすることが大切なのです。

1-3. 自然治癒に役立つこと

自然治癒のためには体力をつけなければいけません。疲れやストレス、睡眠不足は免疫力を弱めます。体を冷やさないようにも注意しましょう。また、副鼻腔の炎症には理由があるはずです。放っておいて治る可能性もありますが、自己判断では重症になる危険もあります。急性副鼻腔炎が原因で慢性副鼻腔炎になると、症状が悪化し、治療にも時間がかかるため注意が必要です。

2.自然治癒が難しい副鼻腔炎

2-1. 慢性副鼻腔炎の症状

急性副鼻腔炎では濃い鼻汁が出たり、発熱したりして、顔や頭に痛みが出たりします。一方、慢性副鼻腔炎では痛みはほとんどなく、鼻汁が出る、鼻がつまる、においがわかりにくい、からだがだるいといった症状が続きます。

急性副鼻腔炎が不完全に治癒すると慢性副鼻腔炎になる場合もあります。1ヶ月以上副鼻腔炎の症状が続くような場合は注意が必要です。

2-2.慢性副鼻腔炎を放っておくとどうなるか

鼻は、目や耳などほかの大切な器官とも近く、深いかかわりがあります。慢性副鼻腔炎が悪化するなら、副鼻腔に膿がたまり、膿(うみ)が鼻腔をふさいでしまうのです。また、膿(うみ)は鼻からのどに流れて、深刻な口臭の原因ともなります。鼻たけと呼ばれるポリープやガンの原因になる可能性もあるのです。頭痛や耳痛などの症状が生じるケースもあります。ですから、症状が悪化する前に、適切な処置をしなければいけません。

2-3.特殊な好酸球性副鼻腔炎

20年ほど前までは副鼻腔炎と言えば細菌感染が原因といわれていました。しかし、近年では細菌以外の白血球の一種の好酸球が副鼻腔の粘膜に集まり、慢性副鼻腔炎が悪化した状態と同じような症状を起こす、好酸球性副鼻腔炎が注目されています。これは一種の体質による病気ですが、一般的な抗生剤はほとんど効かないといわれています。ステロイドという副腎皮質ホルモンの1つが有効とされていますが、長期間や大量に使うと副作用も起こることがあるため、手術が必要となることも少なくありません。

2-4.手術が必要なこともある

慢性副鼻腔炎は薬で治療することもできますが、深刻な慢性副鼻腔炎は手術が必要です。自己判断で市販の薬を用いるのはおすすめできません。しっかりと炎症の原因を突き止め、適切な判断をしなければいけないからです。重症ではない慢性副鼻腔炎であれば、薬で対処する保存療法も可能でしょう。いずれにしても、早めの判断と適切な処置がなによりも大切です。

3.副鼻腔炎の対処法

3-1.自分で行う対処方法

慢性副鼻腔炎の対処方法として、自分でできることのひとつは鼻うがいです。しかし、方法を間違うと症状が悪化する危険もあるため、慎重に行ってください。鼻うがいは必ず耳鼻咽喉科の医師に詳しく方法を聞き、医師が自宅で行うことをすすめる場合ときだけ行いましょう。鼻うがいでは、必ず生理食塩水を使用てください。水道水を使った場合、鼻の粘膜に雑菌が入り、症状が悪化する危険もあります。定期的に耳鼻咽喉科に通院して、医師の指示の元で鼻うがいをするのがおすすめです。

3-2.耳鼻咽喉科で行う対処方法

慢性副鼻腔炎の治療には、マクロライド系抗生物質を治療薬として使います。少量で1か月から2か月使用するのが通常です。マクロライド系の抗生物質は、鼻の粘膜が抵抗力をあげるのに役立ちます。重症ではない限り、十分な効果が期待できるでしょう。また、手術が必要な場合でも、内視鏡による日帰り手術も可能なケースもあります。

3-3.耳鼻咽喉科で相談しよう

自己判断は危険です。早く治療を始めるほど早く治癒します。副鼻腔炎が生じる原因や症状はさまざまなので、必ず耳鼻咽喉科の医師に相談しましょう。鼻洗浄や吸引などの機器がしっかり整っている耳鼻咽喉科であれば、通院と薬の服用で早めの改善も期待できます。

以前までは「鼻の手術は痛い」とも言われており、不安からはっきりした診断を避ける人もいたようです。今は技術や必要な機器も進歩しており、不安に思う必要はまったくありません。症状が悪化することを避けるためにも、早めの耳鼻咽喉科での診断をおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?慢性副鼻腔炎は放っておくと危険です。急性副鼻腔炎なら自然治癒の可能性もありますが、自己判断では急性か慢性かはわかりません。慢性副鼻腔炎は、重症でないなら通院と薬の服用で治癒するケースがほとんどです。手術が必要でも日帰りで対応できるケースもあります。いずれにせよ、早めの診断と治療開始がなによりも大切です。副鼻腔炎の疑いがあるなら、すぐに耳鼻咽喉科で相談しましょう。

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