睡眠障害の種類と症状を紹介~「眠れない」も「眠りすぎ」も注意!

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居眠りする男性

睡眠障害の種類や症状についてまとめてみました。
不眠をはじめ、中途覚醒や過眠症、睡眠時無呼吸症候群など、睡眠障害には種類がたくさんあるのです。
めまいやいびきが伴うものから、耳鼻科的な疾患が原因になっているものなどさまざま。
「ストレス社会」と呼ばれる今の時代、睡眠障害に頭を抱えている人は非常に多くなっています。
あなたも自分の睡眠をチェックし、どうすれば改善できるのか考えてみてください。


  1. 睡眠障害の種類と症状
  2. 睡眠障害を引き起こす原因
  3. 睡眠障害の治療法

1.睡眠障害の種類と症状

「睡眠障害」と一口に言っても、その症状は人それぞれです。
代表的な睡眠障害の種類をまとめてみました。

1-1.不眠症

  • 布団に入っても30分~1時間以上眠りにつくことができない
  • いったん眠りについても、夜中に何度も目が覚める
  • 起床時間の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない
  • 眠りが浅く、熟睡した感じが得られない

以上のような症状がある場合は、不眠症が疑われます。
よく眠れないために、日中の眠気や注意力の散漫、慢性的な疲れなどさまざまな体調不良が現れるのです。
日本では、5人に1人が不眠の症状で悩んでいると言われています。
20~30歳代にはじまり、加齢とともに急増する傾向にあるでしょう。
また、男性よりも女性に多いと言われています。

1-2.過眠症

過眠症とは、夜眠っているにもかかわらず、日中に強い眠気が生じる状態です。
眠ってはいけない場面であっても、起きているのが困難になるでしょう。
過眠症にはいくつか種類があり「ナルコレプシー」「突発性過眠症」「反復性過眠症」に分かれます。
ナルコレプシーは、10歳代で発症することの多い疾患です。
日中の耐えがたい眠気と居眠りが繰り返し生じ、居眠りは30分以内と短いのが特徴。
居眠りから目覚めた後は、一時的に頭がすっきりします。
人によっては、笑ったり怒ったりした時に、突然体の力が入らなくなってしまうこともあるでしょう。
寝始めた時に金縛りにあったり、現実との区別がつかなくなったりするのも1つの特徴です。
特発性過眠症の場合、有病率はナルコレプシーよりやや少なくなっています。
日中の眠気と居眠りが主症状ですが居眠りは1時間以上続くのが特徴です。
目覚めた後も頭がすっきりせず、眠気が持続するでしょう。
反復性過眠症は非常にまれな疾患で、初発はほとんどが10歳代です。
女性よりも男性に多いと言われています。
強い眠気がおそう「傾眠期」が3日~3週間持続し、自然に回復するのが特徴です。
その後、不定の感覚で傾眠期が繰り返し出現します。

1-3.概日リズム睡眠障害

概日リズム睡眠障害とは、昼夜のサイクルと体内時計のリズムが合わず、1日の中で必要な睡眠をとることができない疾患です。
いくつかのタイプがあります。

  • 明け方近くまで寝つけず、いったん眠ると昼すぎまで目が覚めない
  • 夕方から眠くなり、起きていられなくなる
  • 寝つく時間と起きる時間が毎日1~2時間ずつ遅れていく
  • 体内時計が朝の光によってリセットされない
  • 睡魔と覚醒の出現が、昼夜を問わず不規則になる

1-4.睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群も、睡眠障害の一種です。
主症状としては、日中の眠気や大きないびき、睡眠時の窒息感が挙げられます。
睡眠中、1時間あたり5回以上の無呼吸もしくは低呼吸が存在すると、睡眠時無呼吸症候群と診断されるでしょう。
本人が自覚していることが少ないため、家族の指摘によって気づくことが多くなっています。
特に中年期に多いのが特徴です。

2.睡眠障害を引き起こす原因

では、睡眠障害を引き起こす原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
原因が分かれば予防できる場合もあるはずです。

2-1.身体的疾患

腫瘍や消化器疾患など、身体的疾患によって痛みや発熱がある場合、睡眠障害を引き起こす可能性があります。
ぜん息や咳(せき)、アトピーによるかゆみが原因になることもあるでしょう。
睡眠時無呼吸症候群もその1つであり、深い睡眠が得られないこと、何度も目が覚めてしまうことが原因で、睡眠が不足します。
身体的な症状が原因で睡眠障害が起こる場合は、その疾患を治療することで改善できるでしょう。

2-2.ストレス

ストレスなどの心理的原因により、睡眠障害が起こる場合も多くなっています。
精神的ショックやストレス、生活上の不安など、極度の緊張や興奮が原因で起こる睡眠障害は、一過性のものがほとんどです。
しかし、慢性化する可能性もあるため注意が必要でしょう。
日中は周りに人がいて安心できても、夜中は1人になるため不安やストレスによる心配事が大きくなってしまうのです。

2-3.環境

睡眠を妨げる環境によって睡眠障害が起こる場合もあります。
旅行中や受験勉強などで生活リズムが大きく変わると、体内時計に乱れが生じてしまうのです。
また、寝室の環境が質のよい睡眠を妨げている可能性もあります。
寝具や照明などを見直し、睡眠を妨害するものがないかチェックしてみましょう。
心と体がリラックスできるような工夫をすることで改善できる場合もあります。

2-4.薬やアルコール

睡眠障害を引き起こす代表的な薬には、降圧剤や抗がん剤、ステロイドなどがあります。
こういった薬の副作用により、睡眠障害を起こす人は少なくないのです。
また、アルコールやカフェイン、ニコチンなども、睡眠障害の原因になることがあります。
服用している薬や飲酒、喫煙、カフェイン摂取の習慣などについてもチェックしてみる必要があるでしょう。

3.睡眠障害の治療法

最後に、睡眠障害の治療法についてご紹介します。
睡眠障害を改善するには、病院での治療が必要になるのでしょうか。

3-1.種類別の治療法

最近は睡眠を専門にした病院が増えているため、自分の症状に合わせて受診先を選んでください。
睡眠時無呼吸症候群については、耳鼻科で治療することも可能です。
重症度によって治療法は異なり、鼻CPAP療法や口腔(こうくう)内装置などを使用することになるでしょう。
過眠症に対しては、中枢神経刺激薬を使用することもあります。
夜間の十分な睡眠と規則正しい生活を心がける必要があるため、専門医による診察と検査が必ず必要になるでしょう。
不眠症状に応じて睡眠薬を使用する場合もあります。
また、抗うつ薬や抗不安薬、抗精神病薬などを使用することもあるため、医師の指示どおりに用法や用量を守って正しく服用しましょう。

3-2.睡眠習慣の見直し

睡眠障害の治療を受けながら、自分自身で注意しなければならないこともたくさんあります。
たとえば、睡眠時間に強いこだわりを持ちすぎるのは危険です。
「長時間眠らなければならない」「毎日同じ時間に寝なければ」と思いすぎることがストレスになることも。
眠ろうと意気込むと、かえって頭が冴(さ)えてしまうものです。
ただし、何時間眠れたかにかかわらず、できるだけ毎日同じ時間に起床することを習慣にしましょう。
長い昼寝や夕方以降の昼寝は、夜の睡眠に悪影響を及ぼすことになるため注意が必要です。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
睡眠障害は、体にさまざまな悪影響を及ぼします。
時には、重大な病気を引き起こす原因になることもあるのです。
自分の睡眠を見直し、どのような障害を抱えているのか、どうすれば改善できるのか、じっくり考えてみるとよいでしょう。

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