口内炎ができやすい方必見!その原因と治療方法を紹介します。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
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口内炎は口の中にできる炎症のことです。何度も繰り返し再発することも多いので、悩んでいる方も多いことでしょう。口内炎ができる原因はいろいろありますが、中には病院で治療が必要なケースもあります。

そこで、今回は口内炎の原因や対処方法をご紹介しましょう。

  1. 口内炎に関する基礎知識
  2. 口内炎の治療方法
  3. 放っておいてはいけない口内炎とは?
  4. 口内炎に関するよくある質問

口内炎が発症する原因が分かれば、予防することも可能です。口内炎がよくできるという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.口内炎に関する基礎知識

はじめに、口内炎に関する基礎知識をご紹介します。どのような原因で発症することが多いのでしょうか?

1-1.口内炎とは

口内炎とは、口の中が局所的に炎症を起こす病気です。口内炎が単独で発生することもありますし、病気の症状として発生することもあります。単独で発生する口内炎を原発性口内炎といい、病気の症状として現れる口内炎を症候性口内炎と呼んで区別しているのです。口内炎が発症すると、食べ物を食べたときや飲み物を飲んだ時にしみて痛みます。また、原因によっては何もしなくても激しく痛むこともあるでしょう。

1-2.口内炎の原因について

1-2-1.口腔内のケガ

口の中をうっかり噛んでしまったり、歯の矯正器具などで口の中が傷ついたりすると、そこから雑菌が繁殖して口内炎になります。このような物理的な刺激でできる口内炎をカタル性口内炎といい、軽症で治りも早いものがほとんどです。

1-2-2.唾液の減少

唾液は、口の中を潤すとともに口の中を清潔に保つ効果があります。ですから、何らかの原因で唾液が減少すると、口の中が不潔になって口内炎ができやすくなるのです。また、唾液の減少がストレスによる場合も口内炎ができやすくなるでしょう。このような原因でできる口内炎をアフタ性口内炎といい、白っぽい潰瘍ができるのが特徴です。

1-2-3.ビタミンB2の不足

口内炎は栄養分、特にビタミンB2が不足していると口内炎ができやすくなります。暴飲暴食をしたり極端に偏食をしたりしても口内炎はできやすくなるでしょう。

1-2-4.免疫力の低下

免疫力が低下すると、普段では感染しないような細菌やウィルスに感染することがあります。また、昔感染して沈静化したウィルスが再び活発化することもあるでしょう。免疫力が低下していると、カンジタ性口内炎やヘルペス性口内炎を発症することがあるのです。特にヘルペス性口内炎を発症すると何もしなくてもひどく痛みます。免疫力が低下する原因は様々ですが、強いストレスを長期間受けつづけていても免疫力は低下するでしょう。

1-3.口内炎を発症しやすい人とは

  • 歯の矯正をしていたり入れ歯を入れていたりする方
  • 無意識に唇の内側や口腔内の肉を噛む癖のある方
  • 暴飲暴食をしやすい方や忙しくて食事がおろそかになりがちな方
  • 口の中が渇きやすい方
  • 口呼吸をしている方
  • 使用している薬の影響で免疫力が低下している方
  • 強いストレスを長期間にわたって受け続けている方

このような方は口内炎を発症しやすいでしょう。どれも当てはまらないのに頻繁に口内炎を発症するという方は、歯磨き粉に使われているラウリル硝酸ナトリウムが原因かもしれません。この物質は発泡剤として使用されており、人によっては口内炎の原因となるのです。特に思い当たる原因もないのに口内炎がよくできるという方は、お使いの歯磨き粉の成分を確認し、ラウリル硝酸ナトリウムが含まれていないものに変えてみてください。

2.放っておいてはいけない口内炎とは?

口内炎は、そのほとんどが1週間~10日以内に治ります。しかし、ヘルペスウィルスやカンジタ菌に感染した場合は、菌やウィルスを退治しない限り口内炎は治りません。また、唾液の現象・免疫力の低下・ビタミンB6不足などが原因の場合は栄養状態を改善したり歯科医院で適切な治療を受ける必要があります。さらに、口内炎がなかなか治らないと思ったら口腔にできるガンだったという例もありますので、2週間以上口内炎が治らない場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。耳鼻咽喉科で口内炎を診てもらい、歯科医院での治療が必要と判断された場合は、改めて歯科医院を受診してください。

3.口内炎の治療方法

この項では、口内炎の治療方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください

3-1.洗口剤で口をゆすぐ

イソジンなどの洗口剤で口をゆすぐと、殺菌効果があります。まだ口内炎が初期の段階である内に洗口剤で口をゆすいでおけば、悪化を防げるでしょう。

3-2.市販薬を使う

口内炎を治療する薬は、ドラッグストアなどで市販されています。これを利用すれば、口内炎が早く治るでしょう。また、外部からの刺激を遮断する効果もあるため、痛みも防ぐことができます。

3-3.口腔内の環境を改善する

口呼吸がくせになっている方は、口の中が渇きやすいため口内炎もできやすいでしょう。鼻呼吸に切り替えることが大切です。鼻づまりなどで口呼吸が物理的にできない場合は、まず鼻づまりの治療をしましょう。また、年齢が上がるにしたがって唾液の量は少なくなります。ですから、唾液の分泌を促すためにシュガーレスのガムなどを噛むのもおすすめです。ただし、シェーグレン症候群などだ液が減少する病気もあります。耳鼻咽喉科で唾液の現象を指摘された場合は、歯科医院を受診して唾液量の検査をしてもらいましょう。場合によってはリウマチ科などの診療科を改めて受診してより詳しい検査が必要になる場合もあります。

3-4.歯科医院を受診する

歯列矯正の器具や入れ歯が口腔内を傷つけてしまうという方は、歯科医院を受診して調整を行ってください。矯正器具や入れ歯を作った歯科医院ならば、調整を行ってくれます。また、歯が欠けた場合などはできる限り早急に治療を受けましょう。

3-5.栄養状態の改善

食生活が乱れている自覚がある方は、食生活の改善を心がけましょう。おにぎりや菓子パンなどは手っ取り早く空腹を満たすことはできますが、ビタミンやミネラルが不足してしまいます。できるだけ一汁三菜の定食などを食べるように心がけましょう。コンビニをよく利用する方は、おひたしや金平ごぼうなどの惣菜とごはんという組み合わせもおすすめです。
どうしても食事のバランスを整えられないという方は、ビタミンB6のサプリメントを摂取してください。

また、免疫力をアップするにも食生活の改善は大切です。

3-6.耳鼻咽喉科で治療を受ける

カンジタ菌やヘルペスウィルス由来の口内炎の場合は耳鼻咽喉科を受診してください。抗生物質を主流とした治療が行われます。なお、かかりつけの耳鼻咽喉科がない場合は、事前に電話などで口内炎を診てくれるかどうか問い合わせてみましょう。

4.口内炎に関するよくある質問

Q.子どもでも口内炎の市販薬は使用できますか?
A.ほとんどの場合は問題ありません。清潔な手で塗ってあげてください。

Q.口内炎がいくつもできるのはやはり異常でしょうか?
A.口内炎が同時に口の中にいくつもできる場合は、念のために耳鼻咽喉科を受診してください。

Q.口の中が真っ赤に腫れて水疱ができるのも口内炎でしょうか?
A.そのような場合はヘルキンバーナという夏風邪の一種が疑われます。こちらも耳鼻咽喉科を受診してください。

Q.どんな病気にかかると口内炎ができるのでしょうか?
A.口内炎が症状として現れる病気としては、難病に指定されているベーチェット病が代表格です。また、抗がん剤を利用してがん治療をしていると免疫力が低下して口内炎が現れることがあります。

Q.歯ブラシで口腔内を傷つけても口内炎はできるのでしょうか?
A.傷が原因で口内炎ができることもありますので、ブラッシングは優しく行ってください。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は口内炎ができる原因や治療方法をご紹介しました。口内炎は比較的起こりやすい体の不調のため、できても「またか」と思う方も多いことでしょう。しかし、何度もくり返す口内炎やいつまでたっても完治しない口内炎には注意が必要です。口の中がどうも変だと思う場合は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。