鼻づまりで眠れない・寝れない生活から脱出しよう!原因・解消法は?

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「鼻づまりが苦しくて眠れない・寝れない」「上手に呼吸できなくてつらい」など、悩んでいる方は多いでしょう。鼻づまりが長く続くほど、精神的・身体的に大きな負担がかかってしまいます。特に、睡眠時は意識がないので鼻づまりから呼吸困難になり、死に至るケースもあるのです。「自然と治る」と思うのではなく、きちんと原因を突き止めて適切な治療法をおこなっていかなければなりません。そこで、本記事では、鼻づまりで眠れない理由や原因・解消方法・治療法について詳しく説明します。

  1. 鼻づまりで眠れない理由
  2. 鼻づまりで眠れないときの解消法
  3. 鼻づまりの治療法
  4. 鼻づまりにかんしてよくある質問

この記事を読むことで、鼻づまりで眠れない環境から脱出するための方法を知ることができます。鼻づまりで眠れない方や治したい方は、ぜひ参考にしてください。


1.鼻づまりで眠れない理由

鼻づまりは睡眠時の障害になります。睡眠は体を休める大切な時間です。睡眠不足になり、体調不良や不安定な精神状態になってしまいます。しっかり睡眠を確保するためにも、鼻づまりが起こる理由・原因を把握しておきましょう。

1-1.鼻づまりで眠れないメカニズム

理由について説明する前に、鼻づまりで眠れないメカニズムを把握してください。鼻づまりは、鼻腔内の粘膜が腫れ、空気のとおり道が狭くなることで起こります。実際、「昼間は大丈夫なのに、夜になると鼻づまりが悪化する」という方は多いでしょう。なぜなら、夜は副交感神経が働き、血管が広がりやすくなるからです。日中は交感神経が活性化し、血管を収縮させています。けれども、夜になると副交感神経の働きでリラックス状態になり、血管が広くなるのです。そのため、鼻腔内の粘膜が炎症しているときは、さらに鼻腔が狭くなり、苦しむことになります。

1-2.鼻づまりで眠れない理由

それでは、鼻づまりが起こる原因には一体どのようなものがあるのでしょうか。自分に当てはまるものがないかどうか、ぜひチェックしてください。

1-2-1.アレルギー性鼻炎

最も多い鼻づまりの原因が、花粉症などのアレルギー性鼻炎です。日本人のおよそ4割がアレルギー性鼻炎に悩まされています。アレルギー性鼻炎は、スギやヒノキの花粉・ホコリやノミなどのハウスダスト・空気中の化学物質が原因です。これらの物質をまとめてアレルゲン物質といいます。アレルゲン物質が体内に入り、蓄積されたときにアレルギー性鼻炎を発症するのです。鼻粘膜がアレルゲン物質に過剰に反応することで鼻づまりが起こります。また、アレルギー性鼻炎には通年性・季節性・寒暖差アレルギーの3つがあるのです。

1-2-2.鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)

左右の鼻腔(びくう)をわける壁のことを鼻中隔(びちゅうかく)といいます。鼻中隔(びちゅうかく)は、軟骨(なんこつ)と骨で形成されているもので、両面は粘膜でおおわれている部位です。鼻中隔(びちゅうかく)がゆがみ、左右どちらかに突出する病気である鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)も鼻づまりの原因になります。鼻中隔(びちゅうかく)がゆがむことで空気のとおり道が狭くなるのです。鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)の原因は成長期に形成される軟骨(なんこつ)が原因になります。思春期に入ると軟骨(なんこつ)は大きくなりますが、頭蓋骨(ずがいこつ)や顔面骨はあまり発達しません。そのため、バランスが悪くなり、骨と軟骨(なんこつ)の結合部が変形します。成長スピードは人それぞれなので、全員が変形するとは限りませんよ。

1-2-3.鼻たけ(鼻ポリープ)

副鼻腔(ふくびくう)の入り口にできやすい鼻たけも鼻づまりの原因です。副鼻腔炎(ふくびくうえん)による粘膜の腫れが戻らなくなり、5mm~1cmほどのポリープができます。ポリープが空気のとおり道を妨げてしまうのです。鼻たけができたときは、病院を受診しましょう。

1-2-4.咽喉扁桃の腫れ

子どもに多く見られる鼻づまりの原因が、咽喉扁桃の腫れです。鼻からの空気のとおり道にある部位で、アデノイドとも呼ばれています。咽喉扁桃の部分が腫れあがると鼻呼吸がしにくくなるのです。特に、5~6歳の子どもによく起こります。中には、大人になっても症状が出てくることもあるのです。また、頭痛や倦怠感・悪寒・発熱も発症します。

2.鼻づまりで眠れないときの解消法

鼻づまりで眠れないときの一時的な解消法をご紹介します。自分ですぐにできる方法ばかりなので、ぜひチェックしてみてください。少しでも鼻のとおりがよくなります。

2-1.一時的な解消法とは

一時的な鼻づまりの解消法は、寝る姿勢・呼吸法・加湿器・冷やすまたは温めるの4つです。それぞれどのようにすればいいのか、詳しく見ていきましょう。

2-1-1.寝る姿勢

鼻づまりの解消法としておすすめしたいのが「寝る姿勢」です。もし、右側の鼻が詰まっている場合は、左側を下にして横向きで寝てください。逆の場合も同じです。また、バスタオル1枚を利用して傾斜をつくるのも効果があります。バスタオル1枚を4つ折りにたたんでください。敷き布団の下にはさみ、傾斜をつけます。上半身全体がゆるやかな傾斜になる姿勢が理想的です。そして、詰まっている鼻を下にして横向きで寝ます。赤ちゃんや子どもの鼻づまりにも効果的なので、ぜひ試してみてください。

2-1-2.呼吸法

鼻づまりを解消する呼吸法を紹介します。寝る前にリラックスすることで、すんなり睡眠に入ることができるのでおすすめです。呼吸法の順序は以下のとおりになります。

  • おなかの中に空気が入るよう、息を深くゆっくり吸いこむ
  • 吐けなくなるまでゆっくり息を吐く
  • そのまま息を止めて鼻をつまむ
  • 息がなくなるまで頭を上下2秒ずつ動かす

ポイントは無理をしすぎないことです。無理をしすぎると逆に苦しくなり、リラックスできません。

2-1-3.加湿器

空気の乾燥は鼻づまりの原因の1つです。もし、「空気が乾燥しているな」と感じたら、加湿器をつけて湿度を快適な環境にしてください。適度な湿度は夏が55~65%、冬が45~60%になります。湿度が60%以上になるとダニ・カビが発生しやすくなるので要注意です。また、加湿器がないときは洗濯物を室内に干したり、ぬらしたバスタオルをかけたりするといいでしょう。バスタオルを1枚かけただけでも乾燥防止になります。

2-1-4.冷やす・温める

鼻づまりをなくしたいとき、冷やすのと温めるのどちらがいいのかわかりませんよね。もし、鼻に炎症が起きていて痛みがある場合は冷やしてください。炎症が起きている鼻の粘膜をやわらげることができます。熱を帯びているときや風邪による鼻づまりに効果的です。一方、鼻の血行不良による鼻づまりなら温めてください。粘膜の血のめぐりがよくなり、鼻づまりが解消できます。原因がわからない場合は両方試してみましょう。

2-2.NG行為

鼻水が出るからとすするのはNG行為です。鼻水は体内に入っているウイルスやアレルゲン物質を外に出そうとしています。そのため、鼻水を鼻の奥にすすると体内に戻すことになるのです。鼻水はこまめに出してください。また、鼻づまりが一向に治らない場合はすぐに病院へ行きましょう。「病院に行く時間がないから」と放置するのもNGです。

2-3.子ども・赤ちゃんの場合

子どもが鼻づまりを起こした場合、薬局などで販売している「鼻腔拡張テープ」を使ってみてください。キッズ用の鼻腔拡張テープを貼るだけで鼻づまりが解消できます。ただし、皮膚が弱い子どもの場合は皮膚がかぶれることもあるので要注意です。ティッシュなどクッション性のあるものを細かくカットして、皮膚と鼻腔拡張テープの間にはさめばかぶれることはありません。赤ちゃんの場合は、蒸しタオルで軽く鼻に当ててみてください。なかなか鼻づまりが治らないときは、すぐに病院を受診しましょう。赤ちゃんは自分の意志が伝えられないので、親がしっかり様子を見てあげなければなりません。

3.鼻づまりの治療法

根本的に鼻づまりを治すには、専門的な治療が最も効果的です。一体どのような治療法があるのか、詳しく説明していきましょう。

3-1.病院に行ったほうがいい場合

病院に行ったほうがいい症状の判断がわからない方は多いでしょう。そこで、病院に行ったほうがいい場合の症状・状態を以下にまとめてみました。当てはまる方は、早めの受診をおすすめします。

  • アレルギー性鼻炎になっている
  • 鼻づまりが長引いている
  • 鼻づまり以外の症状が出ている(頭痛・熱・くしゃみなど)
  • 鼻づまりがひどい

3-2.治療方法

咽喉耳鼻科で鼻づまりの治療をおこないます。基本的な治療方法は薬物療法です。きちんと医師による検査・診断を受けた後、症状に合った薬を処方します。鼻づまりで出る薬のほとんどは、鼻の粘膜の炎症を抑える薬です。体質によって抗炎症薬・抗アレルギー薬と異なるので、きちんと説明を受けてくださいね。医師の指示どおりに服用して効果がない場合は、その旨を伝えましょう。場合によっては、手術になる可能性もあります。

3-3.手術について

薬物療法でも治らない・重症の鼻づまりの場合、手術を受けることになります。たとえば、アレルギー性鼻炎の場合はレーザー手術+後鼻神経凍結術、鼻中隔矯正術+粘膜下下甲介骨切除術など、いくつかの手術内容を組み合わせるのです。副鼻腔炎(ふくびくうえん)の場合は内視鏡下副鼻腔手術(ESS)になります。手術の内容は、症状や原因によって異なるため、まずは1度検査を受けてください。また、手術内容の詳細にかんしては、川村耳鼻咽喉科クリニックのホームページにて記載されています。ぜひチェックしてみてください。

川村耳鼻咽喉科クリニック

3-4.病院選びのポイント

適切な治療を受けられるかどうかは、病院選びにかかっています。安心して治療できる病院を選ぶためにも、以下の項目に注目してください。

  • 鼻づまりにかんする知識・豊富な経験を持っているか
  • 原因や治療内容について丁寧に説明してくれるか
  • 患者の気持ちに寄り添ってくれるか

鼻づまりの治療にかんして豊富な知識と経験を持っているクリニック・病院は、患者様の気持ちに寄り添います。検査・診察を受けるときに、きちんと説明してくれるかどうか対応をチェックしてください。自分にとって安心できるクリニック・病院を選びましょう。

3-5.費用について

治療を受ける際、最も気になるのが「治療費」ですよね。治療費には検査費用も含まれています。検査費用は、およそ2,000円~5,000円です。薬物療法だと、およそ数千円~数万円になります。手術費用は入院するかしないかで大きく異なるのです。日帰り手術はおよそ3万~6万円、1泊2日で6万~10万円ほどになります。具体的な費用にかんしては、病院に確認してください。

3-6.注意点

検査や治療について疑問点があれば、すぐにその場で尋ねましょう。安心して治療できる病院・クリニックなら、患者様が納得できるまで丁寧に説明します。逆に、きちんと説明しない病院は信用できません。しっかり対応を見極めたうえで病院を選びましょう。

4.鼻づまりにかんしてよくある質問

鼻づまりにかんしてよくある質問を5つピックアップしてみました。

4-1.鼻づまりで考えられる病気とは?

最も考えられる病気は副鼻腔炎(ふくびくうえん)です。鼻の粘膜が炎症を起こす病気になります。突然炎症を起こすのが急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)、くり返し炎症を起こすのが慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)です。副鼻腔炎の場合、発熱・頭痛・口臭が併発する恐れがあります。

4-2.鼻づまりが解消できるツボが知りたい

鼻づまりの一時的な解消法の1つにツボ押しがあります。「晴明」と呼ばれるツボで、目頭と鼻のつけ根にある部分です。また、左右の小鼻の脇にある「迎香」も効果があります。指の腹でゆっくり2~3秒間ほど押してみてください。

4-3.鼻づまり解消グッズはどんなものがあるのか?

睡眠時に使える鼻づまりの解消グッズは、鼻腔拡張テープ以外にもたくさんあります。代表的なアイテムが、フリーズライトと呼ばれるものです。フリーズライトは鼻に装着するタイプで、鼻の孔(あな)を広げることができます。空気のとおり道ができるので鼻呼吸しやすくなるのです。

4-4.鼻づまりの対策ポイントとは?

規則正しい生活・栄養バランスの整った食生活を心がけてください。特に、体の健康維持に必要なビタミン・たんぱく質・ミネラルがおすすめです。栄養をしっかり補給していけば、アレルゲン物質をやっつける免疫力をつけることができます。また、室内を清潔にしたり、外出時はマスクをつけたりと工夫しましょう。

4-5.子どもの鼻づまりでやってはいけないこととは?

子どもの鼻づまりでやってはいけないことがあります。それは、市販薬を使用することです。大人向けのもの・子どもが使用することを想定していないものは使わないでください。新生児や子どもは非常にデリケートなので刺激が強すぎます。大人の勝手な判断で処置するよりも、医療施設を受診したほうが安心です。

まとめ

鼻づまりの原因や解消法など説明しましたが、いかがでしたでしょうか。鼻づまりを甘く見ていると、症状が悪化して副鼻腔炎(ふくびくうえん)といった病気にかかってしまいます。特に、子どもや新生児の場合はすぐに病院へ診せたほうが安心です。どうしても鼻づまりで眠れない場合は、一時的な解消法を試してみましょう。そして、病院で検査をしてもらい、原因を突き止めてください。原因がわかれば正しい治療を受けることができます。鼻づまりの知識を身につけ、改善しましょう。

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川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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