味覚がおかしいと感じる原因とは? 早めに治療を始めましょう。

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食事は人生の大きな楽しみです。
しかし、何かのきっかけで「味覚がおかしくなってしまった」と悩んでいる方は少なくありません。
いったいなぜ、味覚がおかしくなってしまうのでしょうか?
そこで、今回は味覚がおかしいと感じる原因やその対処法をご紹介します。
味覚は繊細な感覚です。
ですから、体調やほかの器官が原因で正しい味が感じられなくなってしまうこともあるでしょう。
最近味覚がおかしいと感じている方や味覚が鈍くなったと感じている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

目次

  1. 味覚とは?
  2. 味覚障害の原因とは?
  3. 味覚障害かなと思ったら
  4. 食生活には気をつけよう
  5. おわりに

1.味覚とは?

味覚とは、味を感じる感覚のことで五感のひとつに数えられています。
味覚を感じる力には個人差があり、赤ん坊ほど敏感で高齢になるほど衰えていくのです。
味は、主に舌にある味蕾(みらい)という器官で感じます。
また、「風味」という言葉があるように匂いも味を感じる重要な感覚です。
風邪を引いて鼻がつまると、味が分かりにくくなる人も多いでしょう。
しかし、何らかの原因で味覚がおかしくなることもあります。
これを、「味覚障害」といい、多くの方が病院で治療を受けているのです。
ちなみに、味覚障害には以下のような種類があります。

  • 味覚を全く感じなくなる、もしくは味が分かりにくくなる
  • 何も食べていないのに、口の中で常に苦い味を感じる(ほかの味を感じる場合もあります)
  • 塩味や甘味など特定の味だけ分からなくなる
  • 甘味を酸味に感じるなど、本来の味と異なった味に感じる

どのような症状が出ても、非常につらく感じる方が多いでしょう。

2.味覚障害の原因とは?

では、味覚障害の原因はなんでしょうか?
この項では、その代表例をご紹介します。
味覚がおかしいと感じている人の中には、心当たりがあるものもあるでしょう。

2-1.味蕾(みらい)の減少

味を感じる器官である味蕾(みらい)は加齢とともに減少していきます。
ですから、高齢になるほど味覚は衰えてくるのです。
残念ながら、加齢による味覚の減少は生理現象のひとつであり、改善はできません。
なので、高齢になったら少し料理の味つけを濃くするなど工夫しましょう。
また、タバコを吸っていると味蕾(みらい)が減少します。
タバコをやめると味蕾(みらい)は回復しますので、喫煙者は可能な限り禁煙を心がけましょう。

2-2.亜鉛の欠乏

亜鉛は体に必要な栄養素のひとつです。
この亜鉛が欠乏すると味蕾(みらい)の働きが悪くなります。
亜鉛はかきや牛肉、たまごなどに多く含まれていますが、食生活が乱れたり無理なダイエットをしたりすると不足しがちになるでしょう。
また、亜鉛が不足すると味覚障害のほかにも、髪や爪がいたんだりすり傷が治りにくかったりするなどの症状が出るのです。

2-3.だ液の分泌が減ったり鼻がつまっていたりする

だ液は味蕾(みらい)味の成分を運ぶ役割があります。
ですから、何らかの原因でだ液の分泌量が減ると味を感じにくくなるでしょう。
また、鼻がつまっていても味は感じにくくなります。
特に、うまみなどの繊細(せんさい)な味が分かりにくくなるでしょう。

2-4.薬の副作用

特定の薬の副作用として、味覚障害が出る場合があります。
ただし、このような副作用が出る薬は処方される際に医師や薬剤師から説明があるでしょう。
薬の服用をやめれば、味覚障害も治ることが多いです。

2-5.脳の障害や心理的な問題

脳の味覚をつかさどる部分がダメージを受けると、味覚が感じられなくなります。
脳出血や交通事故などで脳にダメージを受けると、まれに味覚が感じられなくなることもあるのです。
また、心理的なことが原因で特定の味だけ感じられなくなったりするケースもあります。
脳のダメージが原因の場合は、残念ながら味覚を完全に取り戻すのは難しいでしょう。
心理的なことが原因ならば、精神科の治療を受ければ回復する場合が多いです。

3.味覚障害かなと思ったら

では、味覚がおかしいと感じたらどうすればよいのでしょうか?
この項では、味覚障害の疑いがある場合の対処法をご紹介します。

3-1.耳鼻咽喉科を受診しよう

味覚がおかしいと思ったら、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
「味覚がおかしいのに耳鼻咽喉科なの?」と思う方もいるかもしれません。
耳鼻咽喉科とは耳や鼻、喉の疾患に対応してくれる科です。
ですから、口の中の異常も耳鼻咽喉科の領分になります。
また、鼻づまりが味覚障害の原因である場合もあるのです。
近所に味覚障害に詳しい耳鼻咽喉科がある場合は、そこを受診するのが一番でしょう。

3-2.味覚検査を受け受けよう

味覚障害と一言でいっても、その症状は人によって違います。
ですから、病院によっては味覚検査を行うところもあるでしょう。
味覚検査とは、「甘い、しょっぱい、すっぱい、苦い」の4つの味を複数の濃度で紙にしみこませておき、それを舌の上に置いて味覚の感度を確認する検査です。
味が分かりにくいほど味覚障害が重症ということになります。
また、亜鉛が欠乏している場合は血液検査をすればすぐに分かるでしょう。

3-3.適切な治療を受ける

味覚障害の原因が分かったら、適切な治療を受けましょう。
ただし、味覚障害の治療には時間がかかる場合があります。
特に、鼻がつまっていて味覚が感じにくい場合は鼻づまりを治さなくてはなりません。
ですから、数か月は耳鼻科に通わなくてはならないケースもあります。
「あの病院に1か月通ったけれど、よくならない」と病院を変えても同じことです。
根気よく治療を受けましょう。
また、薬の副作用で味覚障害が起こっている場合は、一刻も早く医師に相談してください。
代わりの薬がある場合は変更してくれるでしょう。

4.食生活には気をつけよう

味覚障害の原因のひとつ、亜鉛の欠乏は食生活の乱れによって起こりやすいです。
仕事が忙しかったりすると、外食やコンビニのお弁当が続く日もあるでしょう。
しかし、長期間ファストフードやコンビニのお弁当ばかり食べていると、亜鉛が欠乏しやすいです。
また、無理なダイエットをして極端に食事制限をしても、亜鉛が欠乏しやすいでしょう。
亜鉛が欠乏すると、味覚障害のほかにも肌荒れがひどくなったりすり傷が治りにくくなったりします。
「最近食生活が乱れているな」と思ったら、かきや牛肉など亜鉛が多く含まれている食事を取りましょう。
また、亜鉛はサプリメントとして販売されています。
ですから、亜鉛が欠乏気味な人は、サプリメントで補ってもよいでしょう。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は味覚がおかしいと感じる原因や対処法をご紹介しました。
まとめると

  • 味覚は亜鉛が欠乏したり鼻がつまっていたりするとおかしくなる場合がある。
  • 味覚は加齢によって衰えてくるものでもある。
  • 味覚がおかしいなと思ったら、耳鼻咽喉科を受診しよう、
  • 鼻づまりで味覚障害になった場合は、根気強く治療に取り組もう。

ということです。
最近は、亜鉛不足やストレスが原因で味覚がおかしいと感じる人が増えているとのこと。
特に、家族の食事を作る一家の主婦が味覚障害になると大変なことになるでしょう。
また、塩味が感じにくくなると塩分の取りすぎにもつながります。
味覚がおかしいなと思ったり味が分かりにくいなと思ったりしたら、念のために耳鼻咽喉科を受診しましょう。
「味覚障害の治療を行っています」という旨(むね)を看板や診療項目に掲げている病院なら、なおよいですね。

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