ネバネバした鼻水はなぜ出るの?粘りがある鼻水の治療法は?

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ネバネバした鼻水が出ると風邪をひいた、と思う方は多いでしょう。しかし、粘り気のある鼻水が出る原因は風邪ばかりではありません。中には、病院で治療をしないと症状が改善しにくいケースもあります。

そこで今回は、ネバネバした鼻水が出る原因と治療法をご紹介しましょう。

  1. 鼻水とはいったい何?
  2. 鼻水がネバネバする原因は?
  3. 鼻水がネバネバする病気
  4. ネバネバした鼻水が出たらどうしたらいい?
  5. 子どもの鼻水対処法
  6. 鼻水の治療法
  7. よくある質問

鼻水の粘り気が増す原因が分かっていれば、すぐに対処することもできます。ネバネバした鼻水が長期間続いて悩んでいるという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.鼻水とはいったい何?

鼻水とは、鼻の粘膜を覆っている分泌物のことで、私たちが作り出す鼻水の量は1日約1リットルです。通常の鼻水はさらさらしていて水とほぼ同じで、ごく自然に鼻の奥から体内へ流れ込んでいます。そのため、健康な時ならば、鼻づまりを起こすこともありませんし、鼻の穴から垂れてくることもほとんどありません。

鼻水の役割は、空気と一緒に入ってきた小さなゴミや細菌・ウィルスなどが体内に入るのを防ぐことです。体内に入りこもうとする異物が多くなると、くしゃみをして鼻水と共に異物を一度に体外へ追い出そうとします。

2.鼻水がネバネバする原因は?

この項では、鼻水がネバネバする原因とその対処法をご紹介します。いったいなぜ鼻水の粘度が増すのでしょうか?

2-1.ネバネバする原因は細菌やウィルス

鼻水がネバネバする原因は、細菌やウィルス、それらと戦った白血球の残骸が混じっているためです。鼻水がネバネバする一番の原因は風邪。風邪の症状がひどくなってくると鼻水が透明から黄色っぽい色に変わります。これは、残骸の量が多くなっているためです。通常、鼻水が黄色くなるまでには一定の時間がかかります。そのため、黄色い鼻水は風邪の治りかけといわれますが、そのようなことはありません。

2-2.鼻水がネバネバしてきた時の対処法

鼻水がネバネバしてきたということは、何らかの細菌やウィルスに感染した証拠です。ですから、無理をせずに安静を保ちましょう。鼻をかむときは勢いよくかむよりも、片側ずつ丁寧にかんだほうがすっきりとします。鼻水をすすりあげてしまうと中耳炎の原因になるので、可能な限りかんで鼻水を取り除きましょう。

3.鼻水がネバネバする病気とは?

この項では、鼻水が粘る病気とその対処法をご紹介します。風邪以外にはどのような病気があるのでしょうか?

3-1.風邪症候群

鼻水がネバネバする病気の中では、最も発症率が高い病気です。年齢・性別に関係なく発症します。たかが風邪と軽視されがちですが、風邪から他の病気へ移行することも多く、高齢者や幼児には特に注意が必要です。

3-2.鼻炎

鼻炎とは、鼻の粘膜が炎症を起こす病気です。最もポピュラーなのが花粉症に代表するアレルギー性鼻炎ですが、この場合はサラサラの鼻水が大量に出ます。ですから、鼻水がネバネバになる鼻炎は、ウィルスや細菌性のものです。

3-3.副鼻腔炎

副鼻腔炎とは、鼻の横にある副鼻腔という空洞が炎症を起こす病気です。風邪症候群の細菌やウィルスが副鼻腔に入って感染をすることが多く、風邪をひいた後にいつまでも鼻水だけが止まらないという場合は、副鼻腔炎を発症している可能性があります。

細菌やウイルス以外の原因で起こる副鼻腔炎に好酸球性副鼻腔炎があります.これは自分自身の白血球の一種の好酸球が鼻水中に増える病気で、成人になってから発症する体質的な疾患です。この時の鼻水は非常に粘調で、俗に「ムチン」とも呼ばれます。

慢性副鼻腔炎は別名蓄膿症とも言い、ひどくなると顔面痛や頑固な鼻づまりなどが長期間続く厄介な病気。早めの治療が大切です。

3-4.病院へ行ったほうがよいケースとは?

副鼻腔炎や鼻炎は、自然治癒することが難しい病気です。ネバネバとした鼻水が2週間以上続いて改善の様子が見られないという場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。子どもや赤ちゃんの場合は、ネバネバした鼻水が原因で中耳炎になることもあります。ですから、早めの受診がおすすめです。

4.ネバネバした鼻水が出たらどうしたらいいの?

この項では、ネバネバした鼻水が出る場合の対処法をご紹介します。どうすれば鼻水が治まりやすいのでしょうか?

4-1.保湿を心がける

風邪の原因菌は、温度が低く乾燥したところで繁殖しやすいという特徴があります。そのため、保湿を心がけましょう。部屋の湿度を60%前後に保ち、外出時にはマスクをするのがおすすめです。加湿器がないという場合は、ぬれタオルを部屋に干しておくだけでも効果があります。保湿と共に保温にも気を配るとなお良いでしょう。

4-2.体を温める

たかが鼻水と思っていると、副鼻腔炎に移行したり肺炎を併発したりします。ネバネバした鼻水が出たら、生姜などを食べて体を温め、安静にして過ごしましょう。飲酒を控え、睡眠をたっぷりととるのが効果的です。

4-3.鼻がつまって苦しい場合

ネバネバした鼻水が大量に出ると、鼻がつまって苦しくなりがちです。この場合は、お風呂に入ると湿度と温度の効果で鼻づまりが一時的に解消します。また、鼻から水を入れて口から吐き出す鼻うがいをすると、鼻水が大量に取れて楽になるでしょう。

4-4.点鼻薬を乱用しない

市販の鼻づまりを治す点鼻薬は、乱用すると薬剤性鼻炎と言って粘膜が慢性的に腫れる病気になります。そうなると、なかなか改善しない鼻詰まりが続きます。鼻水が長引いている場合は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を処方しましょう。

5.子どもの鼻水対処法

この項では、子どもや赤ちゃんの鼻水がネバネバになったときの対処法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

5-1.子どもや赤ちゃんの鼻水は要注意

子どもや赤ちゃんも風邪をひくとネバネバとした鼻水が出ます。鼻炎を発症していることもあるので、鼻水が粘ったらできるだけ早く病院に行きましょう。子どもや赤ちゃんは鼻をうまくかめないのですすりこんでしまい、急性中耳炎を発症することがあります。

5-2.ネバネバした鼻水が出たら?

ネバネバとした鼻水が出たら、お母さんが鼻吸い器で鼻水をすってあげましょう。そうすれば鼻づまりが解消し、鼻をすすりあげることも減ります。鼻吸いはこまめにやるより、苦しそうにしているときに一気に行ったほうが効果的。

しかし、鼻水を吸っていても急性中耳炎を発症することもあります。耳を痛がったり赤ちゃんの機嫌が急に悪くなったりするような場合は、急性中耳炎の可能性が高いですから至急病院を受診しましょう。

5-3.耳鼻咽喉科を受診するメリット

子どもや赤ちゃんの病気は小児科を受診することが多いのですが、鼻づまりの場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。鼻水を吸ってくれますし、中耳炎のチェックもしてもらえます。薬が出た場合は、シロップなどに混ぜて飲ませるといいですね。

6.鼻水の治療法

この項では、ネバネバした鼻水の治療法をご紹介します。何科を受診すればいいのでしょうか?

6-1.病院へ行く目安

単なる風邪の場合は、1~2週間でほぼ症状が改善します。それ以上たっても鼻水に改善の様子が見られない場合は、風邪以外の病気を発症している可能性が高いのです。できるだけ早めに病院へ行きましょう。

6-2.何科を受診するの?

ネバネバした鼻水が出た場合は、まず耳鼻咽喉科を受診しましょう。問診や視診の後では内視鏡検査を行うかもしれません。内視鏡では鼻水の性状やどこから出ているかが鑑別できます。

副鼻腔炎が疑われるような場合には、レントゲンを撮って鼻の様子を診察することもあります。レントゲンでは判断が困難な場合はCTが必要なこともあるでしょう。CTならレントゲンではわからない奥の副鼻腔の所見や歯との関係もわかるでしょう。場合によっては、アレルギーの検査を行うこともあります。

6-3.治療方法

耳鼻咽喉科では、鼻を洗浄したりネプライザーと呼ばれる器具で霧状の薬を鼻の中に入れたりします。症状が軽い場合は、服薬治療が一般的です。慢性副鼻腔炎が長期化したりくりかえしたりしている場合は、内視鏡下の副鼻腔手術が必要な場合もあるでしょう。

6-4.薬の種類

鼻水を改善する薬は、飲み薬と点鼻薬が一般的です。鼻水を止める薬の中には眠気をもたらすものもあるので、車を運転する方は気を付けましょう。医師や薬剤師の説明をしっかりと聞いておいてください。副鼻腔炎や鼻炎を繰り返す場合は、体質改善のために漢方薬を併用する場合もあります。

6-5.ネバネバした鼻水を止める手術とは?

ネバネバした鼻水が薬とかでは止まらない場合は手術が必要なこともあります。近年では歯茎とかは切らずに鼻の中に内視鏡と呼ばれるカメラを挿入して行う手術が一般的です。手術によって鼻水の原因となっている病的な粘膜を削除して、副鼻腔と鼻の間の交通を広くする事によって粘膜を正常化させます。

手術は一週間程度の入院で行う施設がほとんどですが、施設によっては日帰りや一泊の短期で行う所もあります。

7.よくある質問

Q.風邪をひくとどのくらいの割合で副鼻腔炎を発症するのですか?
A.発症する割合は正確には分かっていませんが、たかが鼻水と軽視して無理をすると発症しやすくなります。

Q.子どもでも副鼻腔炎を発症するのでしょうか?
A.子どもでも副鼻腔炎を発症します。早めの治療が大切です。

Q.赤ちゃんが急性中耳炎を発症したかどうか見分ける方法はあるのでしょうか?
A.鼻づまりが起こった後、頭を振りながら泣き続ける場合は、中耳炎を発症している可能性があります。

Q.慢性副鼻腔炎は自然治癒しないのでしょうか?
A.一時的に症状が軽くなることはありますが、完治は難しいので病院を受診してください。

Q.アレルギー性鼻炎で鼻水がネバネバしないのはなぜですか?
A.アレルギー性鼻炎の場合は、リンパ球がアレルゲンに反応して鼻水を出します。細菌感染が起こっていないので、残骸が出ることもありません。そのため、さらさらした鼻水が大量に出るのです。

8.まとめ

いかがでしたか? 今回はネバネバした鼻水が出る原因とその対処法をご紹介しました。鼻水はポピュラーな体の不調ですが、厄介な症状でもあります。3週間たっても全く症状が改善しない場合は、できる限り早く病院を受診しましょう。かかりつけの耳鼻咽喉科を持っていると何かと便利です。

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川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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