喉に痰が絡む原因は? 痰が切れないときの対処法・出し方を解説!

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咳をする女性

9月に入り、さわやかな風が吹く日が増えてきました。夜の気温もぐっと下がり、明け方などは寒いくらいの日もあります。こんな季節の変わり目は風邪をひく人も増えるでしょう。「風邪をひくと痰がたくさん出てつらい」という方も少なくありません。

そこで、今回は喉に痰が絡む原因や、痰の出し方をご紹介します。痰にはいろいろな種類があり、色によってはすぐに病院を受診したほうがよい場合もあるのです。風邪をひくたびに痰が喉に絡むという方はぜひこの記事を読んで参考にしてみてくださいね。

  1. 痰が出る原因とは?
  2. 鼻水と痰の区別のつけ方とは?
  3. 痰の色で病気が分かるって本当?
  4. 痰を効果的に切る方法とは?

1.痰が出る原因とは?

痰は、肺や肺に通じる気道から分泌される粘液のことです。この痰は常時分泌されているのですが、健康な人の痰は量が少なく自然と胃の方へ落ちていくようになっています。しかし、病原菌などが気道や肺に侵入した場合はそれを外へ出そうと痰の量が増えるのです。

つまり、痰がたくさん出るという場合は肺や気道に病原菌などが侵入して炎症をおこしている可能性が高いでしょう。ですから、風邪以外でも肺や気管支が病気になれば痰が増えます。

2.鼻水と痰の区別のつけ方とは?

鼻と口はつながっていますから、鼻水が口の方へ流れてしまうことがあります。これが痰のように感じられることがありますが、これは「後鼻漏(こうびろう)」と呼ばれる症状です。

後鼻漏の場合は、少量だと鼻の奥に何かが詰まっている感じだけですが、量が多いと痰が喉に絡んでいるように感じる場合もあります。また、あおむけになると鼻水が口の方へ落ちやすくなります。寝起きに薄黄色い痰に似たものがたくさん出るという場合は、後鼻漏(こうびろう)の可能性が高いでしょう。

後鼻漏(こうびろう)の場合は、耳鼻咽喉科を受診して鼻水を止めることが一番です。慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)の場合は時間もかかりますが、鼻がつまっているのもつらいもの。できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。

3.痰の色で病気が分かるって本当?

一口に痰といってもいろいろな色があります。この項では、痰の色や状態から予想される病気をご紹介しましょう。

3-1.白色~黄色っぽい色

痰の中で最も多いのが、白色から黄色っぽい色のものです。これは、肺や気道がウィルスや細菌に感染しているためにこのような色になる場合があります。鼻水と同じですね。ですから、風邪のほかに肺炎や気管支炎、咽頭炎を発症している場合は、このような痰の色になるかもしれません。また、副鼻腔炎(ふくびくうえん)の場合も痰と鼻水が混じりあった黄色い粘液が出ることも多いでしょう。

3-2.緑色

原因不明の慢性気管支炎や、気管支が拡張して戻らなくなる気管支拡張症などを発症したり細菌の量が多かったり、ある種の細菌では濃い黄色や緑がかった痰が出ます。これらの病気は喫煙者に多く見られるのです。慢性気管支炎や気管支拡張症は自然治癒することはほとんどありません。ですから、緑色の痰が出た場合は早く耳鼻咽喉科を受診してください。

3-3.痰に血が混じる場合

痰に血が混じる場合は、ふたつの原因が考えられます。ひとつは喉や気管支の粘膜が切れてしまった場合。咳(せき)をしすぎると、炎症を起こした喉の粘膜から出血することは珍しくありません。その場合は、痰に線のように鮮やかな色の血が混じっていることが多いでしょう。

もうひとつは、気管支や肺から出血するような病気の場合です。肺がんや肺結核の場合は痰に血が混じりやすいでしょう。また、肺組織の一部が壊死(えし)する肺梗塞症(はいこうそくしょう)や肺にカビが繁殖する肺真菌症(はいしんきんしょう)なども、痰に血が混じることがあります。皆様がご存じのように、血は時間がたつと黒ずんでくるのです。ですから、痰が黒っぽい場合も血が混じっている可能性が高いでしょう。

肺がんは早期に治療しなければ手遅れになってしまうことの多いがんです。また、肺結核は伝染病ですので、隔離治療が必要になります。どのような病気であれ早急に治療が必要ですから、痰に血が混じるようであればすぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

4.痰を効果的に切る方法とは?

喉に痰が絡んでつらいという場合は、どうしたらよいでしょうか? この項では、喉に痰が絡んだときに効果的に切る方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

4-1.水分を多めに取る

痰は、粘り気が強くなるほど喉に絡んで切りにくくなります。ですから、風邪をひいたときや咳(せき)が続く場合は水分をいつもより多めに取りましょう。喉が痛くてつらいという場合は、常温で刺激の少ない水をゆっくりと飲みます。コーヒーや紅茶、それに炭酸は喉に刺激を与えるので、咽頭炎の場合は控えてください。そうすれば痰の粘度が下がって出しやすくなるでしょう。

4-2.加湿に気をつける

乾燥している場所に長くいると、気道も乾燥して痰が絡みやすくなります。その場合は、加湿を心がけましょう。加湿器を置いたり部屋にタオルをつるしたりしても効果があります。また、マスクをしていると吐息の中に含まれる湿気が鼻の周辺にたまりますから、加湿の効果が期待できるでしょう。

なお、風邪をひいている場合は長い間乾燥している場所に行くと咳(せき)がひどくなります。ホテルや旅館など宿泊施設は空気が乾燥しやすくなっていますから、ぬれタオルなどを部屋に干しておくとよいでしょう。また、移動中はアメをなめたりガムをかんだりすると喉を乾燥から守れます。

4-3.あおむけになって深呼吸する

あおむけになって深呼吸をした後、息を3回吐きだしてから咳(せき)をしましょう。そうすると、絡んでいた痰が切れやすくなります。深呼吸をすると気道が膨らんで痰が外れやすくなるのです。何度咳(せき)をしても痰が取れないという場合は、試してみてください。

4-4.痰を切る薬を使う

痰がたくさん出て困るという場合は、耳鼻咽喉科で痰を切る薬を処方される場合もあります。また、市販薬でも痰を切る薬が販売されているのです。しつこい痰に悩んでいる場合は、このような薬を利用してもよいでしょう。痰は、ありふれた体の不調です。ですから、「風邪をひいて痰が出てつらい」と思っても、なかなか病院へ行く気にならない人もいるでしょう。

しかし、前述したように痰が出るということは気道や肺に異物が入っている可能性が高いのです。それが取りのぞかれない限り、痰がなくなることはありません。ですから、3週間以上痰が絡んでつらいという場合は、ほかに症状がなくても耳鼻咽喉科を受診してみてください。

おわりに

いかがでしたか? 今回は痰が出る原因や切り方についてご説明しました。
まとめると

  • 痰がたくさん出るということは、肺や気道に病原菌などが侵入して炎症をおこしている可能性が高い。
  • 3週間以上痰が絡んで治らない場合は、ほかに症状がなくても耳鼻咽喉科を受診しよう。
  • 痰に血が混じっている場合は、重大な病気の可能性がある。
  • 水分をよく取り加湿を心がければ、痰は切れやすくなる。

ということです。これからの季節、風邪だけではなくインフルエンザなどが流行り始めます。ウィルスや細菌が肺に入りこむ可能性も高くなるでしょう。

また、痰は誰でも出ます。赤ちゃんに痰が出るとびっくりするお母さんもいるかもしれませんが、人の体の自然な反応です。重大な病気ではないので安心してください。しかし、赤ちゃんや小さな子供は自力で痰を上手く排出できません。ですから、つらそうな場合は耳鼻咽喉科で痰を吸引してもらいましょう。その方が、治りもは早くなります。

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