喉が腫れる原因や考えられる病気は?治療方法と共に紹介します。

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立春は過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きます。2月いっぱいは風邪やインフルエンザをはじめとする感染症も猛威を振るうことでしょう。風邪をはじめとする感染症にかかると鼻水や咳といった症状の他、、喉が腫れる方も多いと思います。たいていの喉の腫れはしばらく安静にしていれば治まりますが、中には病院で治療を受けることが必要なケースもあるのです。

そこで今回は、喉が腫れる原因や対処方法をご紹介します。

  1. 喉が腫れる原因とは
  2. 喉の腫れは放置されがち?
  3. 喉の腫れた時の治療方法
  4. 喉の痛みをセルフケアする方法
  5. 喉の腫れに関するよくある質問

喉が腫れる原因や対処法が分かっていれば、喉が腫れた時、すぐに適切な治療を受けることができます。喉がよく腫れて痛みが出るという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.喉が腫れる原因とは?

はじめに、喉が腫れる原因をご紹介しましょう。どのような病気があるのでしょうか?

1-1.風邪症候群などの感染症

風邪症候群などの感染症にかかると、喉の粘膜にも細菌やウィルスが繁殖して喉が腫れることがあります。鼻水や咳といった症状と一緒に現れることが多く、長くても2週間以内に症状が治まることがほとんどです。
なお、インフルエンザウィルスが喉頭蓋(こうがいとう)という部分に感染すると、喉頭蓋炎という病気を発症しひどい場合は呼吸困難を引き起こす可能性があります。そのため、インフルエンザで喉が腫れた場合はより注意が必要です。

1-2.咽頭炎

咽頭炎とは、口の奥にある咽頭という部分が細菌に感染して炎症を起こす病気です。喉の腫れとして感じられるのは、口の奥にある中咽頭とその下にある下咽頭いう部分が腫れた時になります。ちなみに鼻と喉の境目は上咽頭といい、ここが細菌に感染すると鼻の奥の痛みとして感じるのです。咽頭炎は慢性化することもあり、発病すると発熱を伴うこともあります。

1-3.扁桃炎

扁桃とは、舌の奥にある免疫細胞を多く含む器官です。ウィルスや細菌に対するセンサーの役割を担っており、それらに感染しやすく、感染すると腫れあがるという性質を持っています。風邪やインフルエンザと同時に発症することもあり、主に子どもが発症する病気です。また、大人になっても抵抗力が落ちた時に口腔内にある常在菌に感染して発症することもあります。喉の腫れと共に高熱が出ることが特徴です。慢性化すると非常に厄介で、扁桃の摘出をすすめられることもあります。

1-4.アレルギー

花粉症に代表されるアレルギーを発症すると、アレルゲンが喉の粘膜に触れた際に腫れあがることがあります。花粉症の症状というと涙や鼻水が一般的ですが、重症になると喉も腫れることもあるのです。また、食物アレルギーがある場合はそれを食べた後で喉が腫れることもあります。喉と一緒に口腔内が腫れることもあるでしょう。ひどい場合は呼吸困難を引き起こすこともあります。

1-5.喫煙や飲酒・声の出し過ぎ

喫煙や飲酒は、喉の粘膜に刺激を与えます。過度の飲酒・喫煙は粘膜を傷つけて腫れ上がらせることがあるのです。また、大声を長時間張り上げ続けても喉が腫れることがあります。タバコの煙が充満しているカラオケボックスでお酒を飲みながら歌を歌う、などということをすると喉が腫れやすいでしょう。

1-6.急性化膿性リンパ節炎

急性化膿リンパ節炎とは、咽頭炎や扁桃炎などを発症した際、リンパ節に細菌やウィルスが感染して腫れあがる病気です。喉にはリンパ節が通っているため、発症すると喉の腫れが起こります。また、喉だけでなく体中のリンパ節が腫れることもあるでしょう。

1-7.副鼻腔炎由来の後鼻漏

副鼻腔炎になるとどろっとした鼻水が喉の奥に落ちこむことがあります。これを後鼻漏といい、悩んでいる方も多い症状です。鼻水に含まれている雑菌が喉の粘膜を腫らすこともあります。

1-8.咽頭ガン

咽頭ガンになると喉の腫れが起きることもあります。この場合、声がれや喉の痛みも伴うことがありますが、初期症状は風邪とよく似ているため気づかない方も多いのです。

2.喉の腫れは放置されがち?

喉の腫れは決して珍しい体の不調ではありません。風邪の度に喉が腫れる方もいるでしょう。また、扁桃炎や咽頭炎をくり返す方もいます。しかし、扁桃炎や咽頭炎は慢性化すると厄介な病気です。発熱や関節痛をくり返すと日常生活にも支障が出るでしょう。さらに、風邪だと思ったら咽頭ガンだったというケースもあります。風邪の症状として喉の腫れが起きた場合、どんなに長くても2週間以内には症状が治まるでしょう。また、熱は出ずに軽い痛みを感じるだけというケースも多いのです。喉の腫れと発熱が必ずセットで起こる場合や、喉の腫れが2週間以上治まらず改善の兆しも見えない場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。

3.喉の腫れた時の治療方法

この項では、喉の腫れを治療する方法をご紹介します。どのような治療方法があるのでしょうか?

3-1.受診する診療科

喉が腫れた場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。子どもでも小児科より耳鼻咽喉科の方がおすすめです。耳鼻咽喉科では専用の道具を使って喉の奥の方まで診察してくれます。必要があればレントゲンや血液検査なども行うことがあるでしょう。アレルギーが疑われる場合は、アレルギーの検査を行い、アレルゲンを特定します。

3-2.喉の腫れを治療する方法

喉の腫れは、声帯ポリープや咽頭ガンでない限り投薬治療が基本です。抗生物質などで喉の粘膜やリンパ節に取りついた菌やウィルスを殺すことによって、腫れを鎮めます。
ただし、慢性化した扁桃炎は扁桃の切除をすすめられることもあるでしょう。また、副鼻腔炎も慢性化した場合は、内視鏡下副鼻腔手術をすすめられることがあります。

3-3.薬は必ず飲みきること

薬が効果を表わせば、喉の腫れは大部分が治まるでしょう。しかし、自己判断で薬をやめてはいけません。必ず出された分は飲み切りましょう。

4.喉の痛みをセルフケアする方法

この項では、喉の痛みをセルフケアする方法をご紹介しましょう。ぜひ参考にしてください

4-1.緑茶でうがいをする

緑茶には殺菌成分が含まれているので、喉の炎症を鎮める効果が期待できます。特に、風邪のひきはじめ等は効果的なので試してみましょう。また、風邪予防にもなります。

4-2.喉をあたためる

タートルネックセーターなどを着て喉を温めると、喉の痛みが早く良くなることがあります。また、乾燥で喉が腫れた場合は温かい水分を取るとよいでしょう。

4-3.はちみつを喉に塗る

はちみつには殺菌効果が期待できるので、喉が腫れている部分に塗ると痛みや腫れを鎮めてくれます。甘いので子どもにもおすすめ。ただし、1歳未満の子どもは、乳児ボツリヌス症を発症する恐れがありますので使えません。注意してください。

4-4.市販薬を利用する

喉の腫れや痛みに効果的な市販薬もたくさん販売されています。喉に直接スプレーするタイプと錠剤があり、スプレータイプの方が即効性は期待できるのです。また、錠剤の中には眠気をもたらす成分が入っていることもあるので、服用後は車の運転をしないように心がけましょう。

4-5.セルフケアの注意点

喉の腫れと共に熱が出たり、喉の腫れが2週間以上ひかない場合は、病院を受診しましょう。また、水分を飲みこもうとしても痛みが激しい場合は、炎症がとてもひどいことがあります。この場合も、至急耳鼻咽喉科を受診してください。

5.喉の腫れに関するよくある質問

Q.子どもの扁桃炎は年齢が上がるにつれて発症することが少なくなるのでしょうか?
A.そのような方が多いのですが、中には慢性化して大人になっても発症をくり返す方もいます。

Q.風邪を引いた後、喉の腫れだけが長い期間治らないのですが、問題はありませんか?
A.喉の腫れが長期間ひかない場合は、何らかの病気である可能性があります。できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。

Q.風邪で喉が腫れ上がった場合は、何か特別な治療はなされるのでしょうか?
A.投薬治療に加え、喉に直接薬を塗ることもあります。

Q.タバコの吸い過ぎで喉が腫れた場合は、禁煙をするしかないのでしょうか?
A.タバコが原因となっている場合は禁煙が最も効果的でしょう。

Q.扁桃炎の手術は大がかりなのでしょうか?
A 大がかりというほどではありませんが、入院は必要です。

6.おわりに

いかがでしたか? 今回は喉が腫れる原因や対象方法をご紹介しました。風邪などの感染症にかかっていなくても、抵抗力が落ちている場合は口腔内の常在菌で炎症が発生することもあります。疲れているときや仕事が忙しいときは十分に注意しましょう。たかが喉の腫れと放置していると大変なことになるかもしれません。特に、子どもの場合は気道が細いので喉の腫れが呼吸困難を引き起こす可能性がより高くなります。子どもが喉の痛みを訴えた場合は、念のため早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

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川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
川村繁樹

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