耳鳴りに悩む方必見! 症状や原因、解消方法を徹底解説!

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

記事監修
川村耳鼻咽喉科クリニック 院長 川村繁樹
ドクターズ・ファイル取材記事
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可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、あくまでも私見ですのでご了承ください。内容に誤りがあった場合でも、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いません。体調に異変を感じた際には、当ブログの情報のみで自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

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よくある症状と耳鳴りを侮ってはいけません。
耳鳴りは、非常に多くのな病気の兆候となる症状です。
耳鳴りの原因と症状を知ることは、病気の発見や予防にもつながります。
複数ある耳鳴りの原因と特徴、放置してはいけない理由など、耳鳴りについての情報についてご紹介しましょう。

目次

  1. 耳鳴りの原因とは?
  2. 耳鳴りの原因を確かめてみよう!
  3. 問題ない耳鳴りのへの対策
  4. まとめ

1.耳鳴りの原因とは?

1-1.耳鳴りの原因はいろいろ?

耳鳴りは非常にありふれた症状なのですが、実は医学的に解明されていないことも多いというのが実情です。
耳鳴りにもいくつか種類があり、原因不明のものや原因がある程度特定できるものまで非常に多くの種類があります。
耳鳴りの原因を知るためには耳鳴りについて理解することが大切です。
それでは、耳鳴りの原因とはいったいどのようなものなのでしょうか?

【疾病による耳鳴り】

耳鳴りは耳に関する疾病によって発生することがあります。
耳鳴りの原因となる疾病は“外耳炎”“中耳炎”“内耳炎”“鼓膜炎”などです。
炎症を伴うこれらの疾病は、耳に細菌やウィルスが感染した場合などに起こります。
また、突発性難聴や低音障害型感音性難聴・メニエール病、聴神経腫瘍などの内耳の疾病に伴う場合もあります。

【風邪・体調不良による耳鳴り】

耳鳴りは風邪や体調不良などでも起こるのです。
風邪や体調不良による耳鳴りは、風邪や体調不良を改善することで自然と治まります。
このように、耳鳴りの原因は非常にさまざまな原因があり、原因に応じた解決が必要です。
自己診断で原因を突き止めることは難しいこともあるので、耳鳴りを感じたら必ず耳鼻咽喉科の医師に相談するようにしましょう。

1-2.実は耳鳴りは原因不明?

耳鳴りを引き起こす疾病などは、ある程度特定されているのですが、耳鳴りそのもののメカニズムはあまり解明されていません。
耳鳴りの原因には非常に多く、症状の感じ方にも個人差があるため原因の特定の難しい特徴があります。
ご高齢の方に最も多いのはいわゆる「老人性難聴」にともなう加齢性の耳鳴りです。
この場合は病気ではありませんので治療は困難ですが、あまり心配なものでもありません。
原因不明の耳鳴りに悩まされている方というのは非常に多くは、医師に相談していないといことも珍しくはありません。
耳鳴りは放置してしまうことで症状を悪化させてしまう可能性があります。
耳に違和感を覚えた場合には、必ず耳鼻咽喉科の診断を受けるようにしましょう。

2.耳鳴りの原因を確かめてみよう!

2-1.耳鳴りの原因を確かめる

耳鳴りを個人的に判断することは非常に難しいのですが、体調や耳の状態などから原因の特定できるものもあります。
簡単な、耳鳴りの原因をチェック方法についてご紹介しましょう。

【耳を引っ張る】

中耳炎・外耳炎・鼓膜炎は耳の中に炎症が起こってしまっている状態です。
耳を軽く引っ張ることで痛みを感じるという場合には、これらの病気の可能性があります。
中耳炎などの症状は、放置してしまうことで悪化の恐れがあるので、必ず耳鼻咽喉科の診断を受けましょう。

【耳鳴りの音によるチェック】

耳鳴りは音によっても原因を探ることができます。
耳鳴りの音による聞き分けについてご紹介しましょう。

  • 金属音の耳鳴り

「キーン」「ジージー」と表現される金属音のような耳鳴りは、内耳疾患や聴神経の生涯などが原因になることがあります。

  • 風のような耳鳴り

「ゴー」「ボー」と表現される強い風のような耳鳴りは、中耳の障害や、“急性低音障害型感音難聴”“メニエール病”などの可能性があります。

  • 鼓動のような耳鳴り

「ザーザー」「トクトク」のような鼓動に近い音の耳鳴りは血液の流れによる耳鳴りの可能性があります。

鼓動のような耳鳴りは“血管性耳鳴り”と呼ばれ、血管に関連した疾患を原因とした耳鳴りです。

このように、耳鳴りは音によってある程度は病気の特定ができるのですが、他人には聞こえない音あることから判別は極めて難しい特徴があります。

長期間治らない耳鳴りがある場合には、耳鼻咽喉科の診断を受け正しく対処しましょう。

2-2.危険な耳鳴り

耳鳴りは、比較的短時間で治まるものと、疾病に伴うものが混在しています。耳鳴りを起こす代表的な疾病についてご紹介しましょう。

  • 突発性難聴

突然、難聴の症状が現れる原因不明の難聴です。
突発的で原因不明という特徴のある突発性難聴は、現在原因の解明が進められています。

  • メニエール病

“めまい”“耳鳴り”“難聴”“耳閉感”の症状が現れる症状の疾病です。
内耳の内リンパ水腫(すいしゅ)が原因で、発症の原因の一つとしてはストレスが挙げられています。

  • 急性低音障害型感音難聴

蝸牛型メニエールとも呼ばれ、メニエール病と同じ病態である内リンパ水腫が蝸牛に起こると考えられています。
低音域の難聴である急性低音障害型感音難聴は、ストレスや疲労が原因となる場合もある難聴です。
20~30歳の女性に多い難聴ですが、治療によって改善できることも少なくありません。

  • 聴神経腫瘍

聴神経から発生する“良性”の脳腫瘍で、神経を包んでいる膜、鞘(さや)の細胞から発生するために、聴神経鞘腫(ちょうしんけいしょうしゅ)とも呼ばれます。
耳鳴り以外に難聴やめまいなどの症状が起こります。
良性の腫瘍であるために、急激に大きくなることはあまりありません。しかし、、大きくなると顔面のしびれ、顔面 の筋肉の麻痺、嚥下障害などを起こすことがあります。
治療としては“経過観察(様子をみる)”、“ガンマナイフ”を代表とする定位的放射線治療、そして“外科的摘出”の3つの選択肢があります。

このように耳鳴りには、重い疾病の兆候として現れることもあるので、しっかりとした検査を受けることが大切な予防といえるでしょう。

2-3.あまり気にしすぎない

耳鳴りには、原因が不明で身体には影響のないものもあります。

耳鳴りのメカニズムが明らかになっていない現在では、このような“健康に問題のない耳鳴り”に関しては、それほど気にする必要はないと考えて良いでしょう。

耳鳴りを気にするあまり“不眠症”や“軽度のうつ”などを発症してしまう可能性もあるので、必要以上に気にしないことが大切です。

もちろん、耳鳴りは疾病の可能性もあるので、耳鼻咽喉科の診断を受けた上で判断する必要があります。

問題ないと診断された耳鳴りに関しては必要以上に気にしないように心掛けましょう。

3.問題ない耳鳴りのへの対策

耳鳴りは原因が分からないことの多い症状です。

病気の予兆となるような耳鳴りもありますが、耳鳴りには“健康を維持する上で問題のない耳鳴り”というのも存在します。

医師の診断を受け“問題ない”という結果を受けた耳鳴りであれば、それほど気にする必要はありません。

数秒で治まるような耳鳴りはだれでも感じるもので、その他に症状がないのであれば許容の範囲内です。

耳鳴りを感じた場合には耳鼻咽喉科に相談して“病的な耳鳴り”と“生理的な耳鳴り”をしっかりと判断し、適切に対処しましょう。

まとめ

耳鳴りの原因は非常に多くの病気の予兆になります。

よくある耳鳴りと侮らずに、しっかりと原因を突き止めることは非常に大切です。

耳鳴りの原因と疑われる疾病についてご紹介しましょう。

  • 中耳炎などの耳の疾病
  • 突発性難聴
  • 急性低音障害性難聴
  • メニエール病
  • 聴神経腫瘍

耳鳴りは、このような疾病の兆候である可能性があります。

どの疾病も難聴などの危険性があることから、長時間耳鳴りを感じた場合には、耳鼻咽喉科で医師の診察を受けるように心掛けましょう。

また、耳鳴りは不明な点も多く、疾病とは無関係の“問題のない耳鳴り”というのも存在します。

医師の診察を受け、問題ないと診断された場合には、必要以上に気にしないことも、耳鳴りの対処方法といえるでしょう。

川村耳鼻咽喉科クリニック院長 川村繁樹

監修者

川村 繁樹
医療法人 川村耳鼻咽喉科クリニック 院長
医学博士
関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科 特任教授
身体障害者福祉法第15条指定医

耳鼻咽喉科専門医として10年間にわたり大学付属病院の部長を経験し、平成16年に川村耳鼻咽喉科クリニックを開業。親切で丁寧な診察・手術に定評があり、毎月300名以上の新患が来院。

  • 花粉症やアレルギー性鼻炎に対する凝固手術(局所麻酔下・日帰り):約1~2ヶ月
  • 鼻中隔弯曲症と中等以下副鼻腔炎に対する手術(局所麻酔下・日帰り):約10ヶ月
  • 鼻閉に対する鼻中隔弯曲症と下甲介の手術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術(局所麻酔下・日帰り):約半年
  • 重症副鼻腔炎に対する手術(全身麻酔・一泊):約5ヶ月

の手術待ち状況となっている。

アレルギー性鼻炎に対する最も効果の高い手術として認識されている『超音波凝固装置による後鼻神経切断術』や、副鼻腔炎に対する新しい術式である『前方からのアプローチによる内視鏡下鼻内手術』を考案し、平成23年の日本鼻科学会『好酸球性副鼻腔炎の診断と評価作成基準の試み』では全国から選ばれた5人の内、唯一開業医として参加。現在も毎年250件以上の手術を行っており、継続的にその成績を学会や論文で報告している。

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論文・著書、シンポジウム・講演・海外発表の実績